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ふうりんは夏の風物詩  作者: むらかみ
3/5

現実

今日は家族で近くの公園に来ている。

季節は初夏を向かえ陽射しは強いが過ごし易い。

俺は芝生に寝っ転がりゆっくり流れる雲を見つめている。


何を考えているか。


もちろん彼女の事だ。

あんな美人に話しかけられ知り合いになれた

彼女は俺に気があるのか?

嫌、彼女の人柄でとてもフランクで几帳面な人なんだ。

しかし、2日続けて会うなんて、、、


これは偶然か?


それとも必然か?


彼女の顔を思い出す。彼女の唇を思い出す。

彼女の香水を思い出す。


出来る事ならやりたい!


男なら普通に考える事だ。



ドスン!


うげぇ!

息子が腹の上に乗ってきた。


息子(パパ遊ぼ!)


妻(ゴロゴロしてないで遊んであげてよ!

家でも外でもゴロゴロしてるのね!)


いちいち気に触る事を言う女だ。

彼女だったらきっと、もっと優しく接してくれるだろう。


空想から現実に引き戻される。


一(これが現実だ、、、)


妻(ぁーあ!何か文句あるの?)


一(いや。何でもないよ。)


周りを見渡すと皆楽しそうにしている。

これが俺のいる世界。

今後、彼女と何かあるわけない。


この世界を楽しもう。



でも、もし今度会ったら涙の理由を聞いてみよう。


ひょっとしたら食事なんてどうですか?なんて事もあるかもしれない。


そしたらその後、、、


ドスン!


うげぇ!



息子(ねぇパパ!)


そうだね。現実だ。

現実を直視しょう。



彼女は僕の心のオアシスでいいんだ。


オアシスと言うよりも蜃気楼かな。





この日は、クタクタになるまで息子と遊び。

帰りはデリーズで晩御飯を食べて帰った。


結婚してない人や、子供のいない人からしたら俺は幸せ者だ。


明日からまた仕事頑張ろう、、、



俺の乾いた心に落ちた数滴の甘い甘い水は現実という陽の光でまたカラカラに乾いてしまった。


俺には家族がいて彼女にも家庭がある。

くれぐれもこれ以上好きにならない様にしよう。


出来る事ならもう二度と会いません様に。

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