41再会
真実を知った後、さらに王城に向かって進んでいくと、今度は以前にはなかったはずの広い瓦礫の山に、出くわした。
それは、なにか巨大なエネルギーが通り抜けたような、真っ直ぐな道が続いていた。
「ここで一体、何があったんだ!」
思わずグレイは、呟いていた。
「隊長、どうしますか?」
グレイは、部下に問われ、試案にくれた。
こんなに何もないと、歩いて王城に進むより、一足飛びに、向かう方がいいかもしれない。
そんな事を考えた時、右後方から、聞きなれた声が聞こえて来た。
「グレイ様ぁー。」
見ると、そこには私兵を引きつれた、メリーが走って来るところだった。
「メリー?」
二人は瓦礫の山で再会した。
「なんで、こんな所にいるんだ?」
「屋敷で休んでいたところ、轟音が聞こえて来て、起きてみたら、王城の方で何かあったみたいなので、私兵を引き連れて、ここまで来たところです。」
グレイは、彼女が無事だったことに安心すると共に、これからの戦いを思って、屋敷に戻るように説得しようとした途端、急に体が動かなくなった。
ハッとして、頭上を見ると、空を覆い尽くす巨大な術式が、鮮やかに浮かびあがっていた。
まさか、あれが生命エネルギーを魔晄エネルギーに変換する術式か!
不味い。
どうすれば、体が動くんだ。
「なんなの、あれは?」
メリーも気がついたようで、頭上を見上げている。
見ていると術式が輝き出して、体から力が粒子になって抜けていく。
このままでは・・・。
グレイは、ダメもとで、頭上を覆うように、シールドを張って見た。
体は動かせるようになったが、シールドも、ある意味エネルギーの塊なので、そこから、どんどんエネルギーを吸あげられる。
取り敢えず、この術式の範囲内いる赤の国の兵士には、シールドを張って、この術式の外に出るように、念話した。
「グレイ様?」
「どこまで行けばいいか、わからないが、この術式の範囲外を目指すぞ。」
グレイはそう言うと、メリーの手を引くと、部下を連れて、元来た道を引き返し始めた。
部下たちは、シールドにメリーが連れてきた私兵を入れて、グレイについて走っている。
本当は、空を飛んだ方が、早いが、それは今以上に魔力を使う分、体力消耗が激しい。
とにかくここは走って、術式の範囲外に逃れるしかない。
それからひたすら走るが、有効範囲が広すぎて、走れど走れど、抜けられなかった。
体の周りから、粒子となって、エネルギーが流れていく。
そんな時、銃を持った人間に遭遇した。
彼らは、容赦なく、こっちを撃ってきた。
奴らが使う銃の魔晄エネルギーは、この術式の吸収物質とは違うようで、そのままの威力で、はじき出された。
さらに彼らには、魔力がないためか、われわれほど動きが制限されていないようだ。
容赦なく、撃ってくる。
思わず、メリーを引き寄せようとして、逆に庇われる。
「メリー!」
彼女は、綺麗に魔晄銃で打ち出された弾丸を、剣で斬って捨てた。
思わず、見惚れた。
素晴らしい。
メリーはグレイを見ると、人間に目線を映した。
メリーが動くと同時に、グレイも剣を抜くと、シールドで二人を覆ったまま、人間に斬りかかった。
あっと言う間に、二人の人間を斬り殺した。
他の人間は、部下たちと、彼女が連れてきた私兵によって、倒されていた。
その時、頭上の術式が、さっき以上に輝き出した。
俺は、メリーを抱き込むと、シールドをさらに強化した。
まだ術式の有効範囲内だ。
どこまで持ちこたえられるか?
それでも、グレイは諦めず、シールドを張り続けた。




