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40真実

 グレイたちが王城を目指していると、また子供たちを撃っている人間たちを見つけた。


 グレイは、部下に合図すると、素早く動いて、彼らの背後にまわった。

 部下たちが子供たちを保護したと同時に、グレイたちは、人間たちへ攻撃した。

 持っている武器さえ、取り上げれば、呆気ないくらい簡単に、人間は負ける。


 あわや全滅させそうになって、当初の目的を思い出して、隊長らしき一人を生け捕りにした。

 右手に銃を持っていたが、その右手は、他の部下に切り落とされていた。


「くそっ! やるならやれよ、吸血鬼ヤロー。」

 部下が、スッと剣をかざすと、思わずさっきの威勢はどこえやら、その場で失禁していた。


 グレイは、男の髪を乱暴に掴んで、顔を上げさせると、男の目を見つめた。

「おい、何するんだ、このヘンタイ・・・。」

 男の目から、光が消える。


「聞こえるか?」

 グレイの声に、涎を垂らした男が頷きながら、答えを返す。

「はい。」

「なら、答えて貰おう。なんで、ここには獣人の大人たちがいないんだ?」

「彼らは、魔光銃のエネルギーに変換しました。」


 魔光銃のエネルギー、そんな言葉は、聞いたことがない。

 思わす、周囲の部下を見回すが、全員肩を竦めていた。


「魔光銃のエネルギーとは、なんだ?」

「今、俺たちが持っている銃は、魔光銃のエネルギーを元に、弾丸を発射するので、術式を使って、獣人の生命エネルギーを魔光銃のエネルギーに変換しました。」

「変換された獣人は、どうなるんだ?」

「きれいに、分解されて、消えてなくなります。」

 なんだと。

 つまり、こいつらは、獣人の大人の生命エネルギーを術式を使って、魔光銃のエネルギーに変換し、それを使って、獣人の子供たちを撃ったのか。

 あまりのことに、グレイは無意識に、相手の人間をくびり殺していた。

「隊長!」

 部下に声をかけられ、ハッと我に返った。

「すまん。まだ聞きたいことがあったのに、殺してしまった。」

 グレイが手を離すと、先程の人間の体がだらりと頽れた。

「いえ、俺も、我慢して聞いてられなかったんで・・・。」

 全員が、違う意味で項垂れた。


 森に逃がした獣人の子供たちに、なんて言えばいいんだろうか?

 グレイは、一瞬そう考えたが、今はそれを考える時ではない。

「とにかく、王宮に向かうぞ!」

 グレイは立ち上がった。

 全員が無言で頷いて、グレイの後ろに従った。


 一応、今、仕入れた情報は、後の二部隊に念話で連絡した。

 それぞれ、あまりの情報に、かなりの間、返答がなかった。

 グレイは、それでも冷酷に、術式に気を付けながら、王宮に向かうように指示を出した。


「「「「「了解しました。」」」」」

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