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36人間国の首都、キョウトウ

 ナミは、レオンとグレイを混血児村にある遺跡前に、瞬間移動した。


 ナミたちが着いた途端に、遺跡から赤の国の兵士が駆け出してきた。

「レオン様、グレイ様。」

 グレイは目を瞠った。

「遺跡の精霊から話を聞きました。出発の準備は出来ています。」

 ナミはコンのことが、いつのまにか遺跡の精霊になっていたことに、驚いたが何も言わなかった。

 グレイは遺跡から駆け出してきた部下を見て、頷くと、レオンを見た。

 レオンも頷き返した。


「いくぞ!」

 レオンの号令に、赤の国の兵士が次々に飛び立った。

 全員、人間と交戦中の赤の国に向かった。


 ナミとレオンは、彼らを見送った後、遺跡に入った。

 まっすぐ、ドクターサトウが待つ部屋に向かう。


 ”ドクターサトウ、私たちを瞬間移動して、ちょうだい!”

 ”了解した。”

 彼の声が終わらないうちに、二人の真下に、魔法陣が展開された。


 それが白く光る。


 真っ白い光が消えた後、二人は周囲を、大量破壊兵器を持った人間に囲まれていた。


 ちょっ、うそでしょ。

 ドクターサトウ。

 なんて所に、転移するのよ!

 ナミは心の中で毒づいたが、今はそれどころではない。


『ナミ、遺跡はどっちだ。こんな大勢を、いちいち相手にしてたら、きりがない。』

 レオンがナミと自分の周りに、防護壁を展開しながら、聞いて来る。

『こっち。』

 ナミは先に立って、走り出した。


 大きなエネルギーの塊がガンガン伝わってくる。

 あまりのエネルギーの大きさに、今にも倒れ込みそうだ。

 ナミは大きなエネルギーの塊に向かって、走り続けた。


 すぐそこだ。


 しばらく走ると、目の前に、大きく光輝く、クリスタルが現れた。

 光の強さに、目がくらみそうだ。

 ナミはそれに近づこうとして、何かの壁に遮られた。

 空間に手を伸ばすと、冷たく固い感触が手に当たる。


『どうした、ナミ。』

『なにか固い障壁があって、前に行けないの。』

『なら、壊せ。ナミ。』

 レオンは簡単に言い放った。


 見ると、後方から弓矢やライフルを持った人間が、近づいて来る。

『後ろは、俺が何とかするから。ナミは、これを破壊しろ!』

 レオンの言葉にナミは頷くと、目前の壁に、意識を集中して、エネルギーをぶつけた。


 ダメだ。

 ヒビも入らない。


『落ち着け、ナミ。何かを具体的に、想像してから、エネルギーをぶつけるんだ。』

 ナミはレオンの声に、頷くと自分が知る限り一番固いダイヤモンドを想像した。


 頭上に大きなダイヤモンドが現れる。

 ナミはそれを、透明な壁に、力いっぱいぶつけた。

 透明な壁にひびが入るが、まだ壊れない。


 空間にはひび割れが、目に見えて、白く筋を引いて、広がっている。


 ナミは、透明なダイヤモンドに、重さを加えて想像し、もう一度ぶつけた。

 さっきよりは、ひび割れが広がるが、まだ壊れない。


 諦めずに、今度は、最後に固さと重さに加え、振り子のように横に振ることで、さらに重さを増した。

 大きく振って、そのまま透明な壁に、振り下ろす。


 パッリーン!


 きれいな澄んだ音が聞こえて、透明な壁が砕け散った。

 途端、物凄い、エネルギーがナミとレオンを襲った。


 もちろん、後ろに迫っていた人間にも、そのエネルギーが溢れ、防御出来ない人間たちは、次々に火ぶくれを起こして、消し炭なって消えた。

 レオンとナミは、なんとか防御壁を展開して、それを回避したが、長くは持たない。


『ナミ、俺がナミを防御するから、思いっきりエネルギーをぶつけて、このクリスタルを破壊しろ!』


 ナミは、頷くと自分の防御壁を解除して、さっき以上の固さと重さを持ったエネルギーの塊を想像した。


 その間中、レオンは自分たちの周囲に、防御壁を展開した。


『ナミ、今だ。』


 ナミは、レオンの掛け声に、そのエネルギーの塊をクリスタルにぶつけた。


 ドォーン、ガラガラガラ!


 周囲が、白い光に包まれた。

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