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プロローグ2

自慢ではないが(言葉通りの意味で)俺ほど運がなく、また勝利の女神に見限られ見放されている人間のことを知らない。

その事だけはこの16年と少ししかまだ生きてきていない俺でも断言することが出来る。

どうせそんなこと言ってそんなこと無いんだろ、とか思った奴。ハッキリ宣言しよう。

甘い、甘いぞ。お前らが想像しているおよそ5倍は酷い。

具体的な例を挙げれば分かりやすいだろうか。

さっきの運の話の時の例でゆけば


テスト前日に必死になって勉強しても翌日のテストは必ず勉強をしていないところから出題される。


いくらジャンケンをしても必ず勝つことは出来ず、負けかあいこになる。そして延々とあいこを繰り返してやっぱり負ける。ということになる。

それ以外の話で例えても大体同じである。

そんな不幸というか負け自慢を始めてもあと少なく見積もって小三時間は終わらないであろうし、話している側としても大して面白くないどころか酷く不快な気分になるので割愛させて貰う。

こんな俺の負け犬体質の凄い所……もとい悪い所は……


“必ず負ける勝負が運に関連しない所でも発動する”


ということだ。

明らかにこちらに有利で実力差があっても必ず勝つことが出来る勝負に負け、勝てそうもない勝負には勿論負けて来た。

そんな百害あって一理無しの体質を改善しようとしたことが無いと思うだろうか。

答えはもちろんノーだ。

いつだって俺はこの酷い状況を打開しようとはしてきた。打ち勝つ為の努力をした。しかし、この体質に打ち勝てた事はついにはない。

そんな努力も何度も繰り返しているうちに諦めてしまった。

確かある重大な出来事がきっかけで諦めたような気もするのだが、その事については今告げることではないし、また必要もなさそうなので知らないフリをさせて頂こう。

何、その出来事というのも大層な話じゃない。

決して勝つことの出来ない少年がある物事に挑戦をしてやっぱり失敗した。それだけの話だ。

ただ、その出来事を境に俺が変わったのは事実である。

そんな自分に寂しさや虚しさ、更には憤りすら感じていた頃もあったけれどそんなことすらもう忘れてしまった。

そんな高校二年生の冬のある日、俺はある女の子と出会った。

いや、出会い自体はもうしていたのでその女の子の新たな一面を見付けた。

この発見によって俺は……そして俺の人生の形は大きく変化していくことになる。


現在、来栖エルの人生における勝負事の通算成績。


〇勝524敗25引き分け

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