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第1話 ぐー、ぐー。(とっても疲れて、明るい夜の中でぐっすりと眠っている)

 小さなロボットの働きもののがおがおのこと。


 ぐー、ぐー。(とっても疲れて、明るい夜の中でぐっすりと眠っている)


 小さなロボットのがおがおは大きな街の大きな通りにある『ロボットのお店』のまえのあんまり歩いているみんなの邪魔にならないところにちょこんとたってじっと『立体映像で映し出されているいろんな新しい小さなロボットたち』を見ていました。

 はぁー。お金がぜんぜんないです。

 がおがおは小さな荷物袋の中からお財布を出して、中に入っているお金(お給料日の前だったので、小さなロボットたちのお金である『ロボットコイン』が三枚くらいしか入っていませんでした)を見てみましたが、やっぱりほとんどなにも入っていないのとおんなじでした。

 がおがおは毎日がんばって働いていましたが、(重いものを持ったり運んだらする力仕事のお仕事でした)あまりお金を稼ぐことができませんでした。

 小さなロボットたちは、『自分の基本となる構造部分』の交換をすることや『小さなロボットの心である記憶や思い出、感情を保存しているところ』の情報をかってに消したりとか上書きしたりすることはできませんでしたが、それ以外のところは、お金があればロボットのお店で新しい部品(自分の型にあったもの)を買って、そのままロボットのお店の小さな工場みたいなところで、古くなったり壊れかけている部品を交換することができました。

 がおがおはずっと手や足や腰などあちこちが痛かったので、新しい部品に交換をしたかったのですがお金がないので(お金持ちのロボットしか買えないくらいにとっても高いわけじゃなかったのですが、贅沢な買い物ではありました)我慢するのですが、がおがおは最近、『自分の右足にとくに大きな痛み』を感じていました。だから、本当は右足を新しい部品に交換したかったのです。(でも、お金がなくて買えませんでした。やっぱりとっても高かったのです)

 がおがおは大きなため息をついたから、小さな足を動かして、(もう大丈夫かなって思ったのですけど、やっぱり歩くたびに痛みを感じました)とことこと大きな街の中を歩いて、お仕事をしているときから、ずっと楽しみにしていた晩ごはんの安くなった売れ残りのパンを買ってから、大きな街のはじっこにある『小さなロボットたちの町』までいきました。

 そこには機械部品のゴミ捨て場のようなところに(ここで暮らすようにって言われただけだったので、小さなロボットたちは知りませんでしたが、実際にそこは壊れてしまった小さなロボットたちの捨てられてしまう廃棄場所でした)ぼろぼろのお家がたくさんあって、そこに小さなロボットたちは集まって、みんなで助け合いながら、毎日、毎日、がんばって働いて、お金を稼いで、みんなと一緒に楽しく笑ったり、一人でこっそりと隠れて悲しくて泣いたりしながら、暮らしていました。

 もう夕方の時間になっていましたが、小さなロボットの町につくと小さなロボットたちが何人かで、追いかけっこやかくれんぼをして、綺麗な夕焼けに染まるのんびりとした(なんだか時間がゆっくりと流れているみたいでした)風景の中で楽しそうに笑って遊んでいました。

 小さなロボットの町の中を歩きながら、がおがおはパンを袋から取り出して食べました。とってもとってもおいしかったので、がおがおは嬉しくなって、もぐもぐと小さな口を動かしながらにっこりと笑いました。

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