表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

第8話 「締め忘れ」

※この物語はフィクションです。

※日常に潜む分岐を観測しています。

俺は自称天才エンジニアである。


今日は完璧だった。


ポンコツを受け止め、

SLは成長し、

上司は統率し、

顧客は撤収。


俺は観測し、

分析し、

構造を理解した。


1000点。


今日という物語は、綺麗に幕を下ろした。


――はずだった。


上司が静かに言う。


「資料、締めました?」


……は?


一瞬、時間が止まる。


俺の脳内ログが高速で遡る。


保存。

送信。

連携。

確認。


……締め?


あ。


締めてない。


内部資料の最終締め処理。


俺の担当。


完全に忘れていた。


上司がこちらを見る。


無言。


ほんの少しだけ口角が上がっている。


俺は言った。


「……今から締めます。」


キーボードを叩く。


Enter。


完了。


上司。


「うん。」


それだけ。


俺は自称天才エンジニアである。


だが今日、確信した。


ヒューマンエラーは、

巡る。


そして最後は、

必ず自分に返ってくる。


……くっ。


ほらな?

経験値+50。


天才は、締めを忘れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ