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俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
第1章 東都の日常

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第21話「ジュラ・インパクト」

俺は自称天才エンジニアである。


理論は完璧。

ロジックは美しい。

想定外は想定済み。


――の、はずだった。


ある日の夜。


俺は家で動画を見ていた。


おすすめに出てきた。


古いライブ映像。


タイトル。


ジュラ・インパクト


再生数は、そこそこ。


コメントは――多い。


「これ伝説のライブだよな」


「最後まで見れない」


「今でも泣く」


気になった。


再生。


画面。


ステージ。


太鼓。


光。


歓声。


そして――


二人の歌。


光の歌姫。


影の歌姫。


ハーモニー。


綺麗だ。


驚くほど。


コメントが流れる。


「この曲はやばい」


「ここからが地獄」


意味が分からない。


ライブは進む。


サビ。


演奏が大きくなる。


ステージ。


炎演出。


光。


歓声。


――その瞬間。


画面が揺れた。


音が止まる。


観客の悲鳴。


映像が切れる。


動画はそこで終わる。


コメント欄。


一番上。


「これが最後のライブ」


俺は動画を閉じた。


なんとなく。


胸が重い。


その時。


後ろから声。


「何見てるの?」


ママだった。


「古いライブ」


俺は言う。


ママは画面を見る。


止まる。


ほんの一瞬。


でも。


俺は見逃さない。


表情が


変わった。


「懐かしいね」


ママはそう言った。


声は普通。


でも。


少しだけ


静かだった。


「知ってるの?」


俺が聞く。


ママは笑う。


「昔の曲だよ」


それだけ。


それ以上は言わない。


その時。


スマホが鳴る。


上司からだった。


メッセージ。


「明日の資料、締めた?」


俺は天井を見た。


――締めてない。

今回は少しだけ

いつもの俺上とは違う雰囲気でした。


会社の人にも

家庭の人にも


それぞれ


「昔」


があります。


でも


普段は


あまり語らない。


たぶん、


今が大事だから。


そんな話です。


…とりあえず俺くんは


資料締めてください。


上司が怖いので。

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