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第2話 「通知を切らない人類の謎」

※この物語はフィクションです。

※日常に潜む分岐を観測しています。

俺は自称天才エンジニアである。


最適化こそ正義。

無駄は削る。

ノイズは排除。


だから当然、企業公式アカウントの通知はすべてオフだ。


クーポン?

セール?

新商品?


必要になったら自分で取りに行く。


これが合理。


だが。


昼休み。


隣の席から、ぴこん。


斜め前から、ぽこん。


後輩のスマホが、ぴろろん。


企業アカウントからの通知の爆撃。


俺は思わず言った。


「それ、消さないの?」


後輩は笑った。


「いや、たまに当たりあるんで」


当たり。


確率論で考えれば期待値は低い。


時間の損失。

集中力の分断。


非合理だ。


俺は内心、勝利を確信した。


だがそのとき、上司がふと口を開いた。


「通知はな、情報じゃない」


……?


「安心だよ」


は?


「来てるってことが大事なんだ」


ロジックが一瞬止まる。


通知を残す人間は、

情報を求めているのではない。


“取り残されていない状態”を保持している。


俺はその日、理解した。


通知を切る人間は選択する側。

通知を残す人間は委ねる側。


どちらが正しいかではない。


ただ、世界の見方が違うだけだ。


経験値+8。


だが、俺のスマホは今日も静かだ。


ポンコツ度は据え置き。

経験値+8。

明日もイベントは発生する。

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