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第10話 「ヒューマン」

※この物語はフィクションです。

※日常に潜む分岐を観測しています。

俺は自称天才エンジニアである。


この10話で、俺は色々見た。


上司の「うそぉーーん?」

カブトムシぶつかれ。

SLの鮮やかなリカバリー。

夕会の統率。

俺の締め忘れ。

COOL女子の一刀両断。


完璧な人間はいなかった。


ポンコツは多発した。


だが。


誰も壊れなかった。


誰も怒鳴らなかった。


誰も見捨てなかった。


俺は思う。


ヒューマンエラーは、

弱さではない。


巡るものだ。


上司もミスをする。

俺もミスをする。

部下もミスをする。


だが、回る。


誰かが軽くし、

誰かが斬り、

誰かが支え、

誰かが育つ。


俺は自称天才エンジニアである。


だが最近、少しだけ考える。


天才とは何だ?


全部一人で解くことか?


違う。


回すことだ。


空気を壊さず、

仕事を止めず、

人を潰さず、

それでも前に進むこと。


もしそれを天才と呼ぶのなら。


この現場には、

天才が多すぎる。


……くっ。


俺も、もう少しだけ。


回せる人間になりたい。

経験値+100。


ヒューマンは、強い。


自称天才エンジニアの戦いはまだ続くんじゃよ。

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