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何故? 私のお見合いは破綻になったんですか? 私に分かるように説明してください!

作者: 七瀬





“何故? 私のお見合いは破綻になったんですか? 

私に分かるように説明してください!“



私は全く納得していない!

私は体のラインを保つために美容やジム、健康食品など

徹底的に勉強もしていたし、見た目も自分が気に入らないトコロは

整形して自信もあった!



・・・それなのに、“親戚の叔父さんに無理矢理、お見合いさせられて

そこで出会ったお見合い相手の男性から断られる。“

それが何故なのか? 私に分かるように説明してくれない!

お見合いした時のお互いの第一印象は?

私から見た彼は、凄く誠実そうで真面目なイメージだった。

今まで仕事一筋で頑張ってきたのだろうという感じで、今回私とお見合い

したのだろう。

普段の生活の中で出会いがないからお見合い。

それは私も同じだ!

でも私はこの男性とは違う。

“自分に自信があるし、私みたいな女性に合う男性がそこらに居ないのだ!“

私に合った彼と出逢えたなら、いつでも私はその男性と結婚してもいいと思っ

ている。

“私の理想の男性。“

そのうち出てくると思っていたのだが、このお見合いで出逢ってしまった!

そう、“お見合い相手の男性が私の運命男性ひとだった!“

それなのに何故? 私とのお見合いが破綻になったの?

確かに私は、自分の思った事をハッキリ言うタイプだから、そんな彼に

ズケズケ言ったのかもしれない。



『“勢多さんって、ひょっとしてオタクすか?“』

『はぁ!?』

『変に真面目だし、面白みがない男って感じ。』

『・・・・・・』

『趣味は、何かありますか?』

『・・・ああ~模型を集める事が好きです!』

『やっぱりオタクじゃないですか! 普通の男性が模型なんか集めませんよ。』

『・・・す、少し言い過ぎでは?』

『“スミマセン、私! ハッキリ言うタイプなので。“』

『・・・そ、そうですか、』

『女性にモテないでしょ、勢多さんって!』

『・・・た、確かにモテませんが、何か?』

『地味だし、その黒縁眼鏡! 似合ってませんよ。』

『・・・・・・』

『そのスーツも自分で買ったんですか?』

『・・・あぁ、はい、』

『ダサいです! もっとセンス鍛えた方がいいですよ。』

『あ、貴女は! もういいです、』

『でも仕事だけはちゃんとしてそう。』

『・・・・・・』

『“一生、ずっと働いててください!“』

『ちょっとデリカシーもないし、バカにし過ぎですよ、』

『バカになんかしてませんよ、本当の事を言ってるだけです。』

『“失礼ですけど、山田さんって、モテないでしょ!“』

『えぇ!?』

『彼氏が居ても、結婚まではしたくないと想わせる女性ですよね。』

『はぁ!? 失礼じゃないですか!』

『それはこっちの話です! ずっと貴女の方が失礼ですよ。』

『・・・ご、ごめんなさい、私言い過ぎてたんですね、』

『もういいです、ワタシはこれで、、、!』

『えぇ!? もう帰るんですか? じゃあ、次いつ会えますか?』

『今回、お見合いで仲人になった橋爪さんに聞いてください!』

『あぁ、分かりました、じゃあまた会いましょうね。』

『・・・じゃあ、』








 *








・・・このお見合いが終わって1週間後。

私は仲人さんから、“このお見合いは破綻になったと後で聞く。“

正直! 何故、破綻になったのか私には全く思い当たる節がない!

お見合いは上手くいっていたし、お見合い相手の彼もまた私と会って

くれると言って分かれたはずなのに何故?

私は仲人さんに、私に分かるように説明してほしいと頼んだのだが、

それ以上は、もう言えないといわれ話が強制的に終わった。

“私は全然、納得できていない!“

お見合い相手の男性は、“私にとって運命の男性ひとよ!“

どうしても諦めきれない私は強行手段を取った!

お見合い相手の男性の職場に一人で乗り込んで行ったのだ。

彼もまさか私が職場まで来るとは思っていなかったらしく、

完全に驚いた顔をしていた。




『“・・・しょ、職場まで、何しに来たんですか?“』

『何故? 私とのお見合いを破綻にしたんですか? 私に分かるように

説明してほしいんです!』

『ちゃんと断りましたよ、仲人さんに聞いてないんですか?』

『聞きました! でも私が納得できる答えではなかったんです!』

『貴女のそういうところが恐いんですよ、』

『“怖い?“』

『ズケズケ、人を傷つけるような事を言うのも怖いし! ワタシは穏やかな

女性がタイプなんです。』

『“勢多さんって気づいてないんですか? 勢多さんは私の運命の男性ひと

なんですよ。“』

『“絶対に違います! 訳の分かんない事、言わないでください!“』

『私は絶対に諦めませんから!』

『もうやめてください! これは、ストーカー行為ですよ。』

『違います! 好きな男性に自分の想いを伝える事がストーカー行為なら、

私はもう貴方に付き纏いません!』

『・・・や、山田さん、』

『勢多さんにも、私と同じ想いになってほしいんです!』

『・・・・・・』

『“今日はもう、迷惑もかけたのでココで帰りますが、また会いに来ます。“』

『もう来ないでください!』

『じゃあまた、勢多さん! 好きです。』

『・・・・・・』






 *





・・・こういうやり取りを何度かした結果!

彼は私と結婚を前提に付き合ってくれると約束してくれた。

“やっぱり彼は私の運命の男性ひとだ。“

どんなに困難な事があっても、“お互い引き合うのだろう。“

もう破綻にはならない!

私と彼は引き合う運命だから、お見合いも一度はしてみるものだと

今の私は本気で思う。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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