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7話 ギルド登録完了して初クエストへ

「そ、それじゃ、これで登録完了よ、2人とも頑張ってね」

「は、はい……」


 ナタリーさんは呆れ顔をしながらギルド登録の手続きを完了してくれた。

 まいったなー、うっかり騒ぎすぎた。

 他の冒険者からも注目を集めてしまって少し恥ずかしい。


 言っとくけど、僕は悪くないよ?

 ローザが僕をおちょくってきたから乗ってやっただけなのだ。


 するとローザは依頼掲示板を指差しながら僕に話しかけてくる。


「それじゃ、シオンくん、このクエストはど〜かな? アルト平原ってとこに生息しているキマイラの討伐とか?」

「えっ!? Cランクって書いてあるし、キマイラとか、いきなりハードル高くない?」


 ゲームでいうとこの中盤のモンスターじゃん。

 いくらなんでも無理ゲー過ぎる。


「じゃあ、これは? 封印の洞窟に生えているヒカリキノコを100個納品ってやつ」

「難易度Fランクかー、よし、それにしよう」


 見たところ難易度Fが一番簡単なランクのようだ。


「おう、良いんじゃねえの、ギルド初心者にはピッタリなクエストだとオレ様も思うぜ。ちなみに採取カゴはあれを使うといいぜ」


 イワンさんは部屋の隅に置いてある大きなカゴを指差す。


「はい、使わせてもらいます」


 背中に背負うタイプの大きなカゴだ。

 僕はカゴを背中に背負う。


「洞窟の奥にはヒカリキノコの群生地があるわ、ただ、GバットやGラットとかの低ランクのモンスターが待ち伏せているから気をつけてね」

「えっ、待ち伏せをしてくるんですか?」

「ええ、知能は高くないけど、ヒカリキノコを求めて人間がやってくることは理解してるみたいなのよ。数で来るから注意が必要よ」


 ネズミやコウモリに群がれるのはゾッとするな。


「じゃあ、わたしがモンスターをやっつけてシオンくんがキノコ集めるのが良いかも〜」

「た、確かにそれが良いな」


 ローザの高ステータスを考慮すると、それが最適解な気がする。

 うう、情けない……だが、僕のパワーアップイベントが発生するまでの間だけだ。


 そのあとは僕が大活躍をして大金を手に入れて、すごいと言わせてみせる!


 イワンさんとナタリーさんにアドバイスをもらい、道具や装備を一通り貸してもらうことになった。


 クエスト達成の後払いで良いとのことで、やっぱり親切だなー。

 ありがたや、ありがたやー。


 そして僕たちは地図を見ながら街を出て、南東にある封印の洞窟に向かうことにした。


 ──街を出たあと、ローザは僕を抱きかかえて空を飛び、封印の洞窟へとまっしぐらに向かった。


「ひいい! 怖い怖い! 落ちるー!」

「落とさないから、だいじょぶだよ。万が一落ちたら新しい体を創ってあげるから安心して♪」

「余計に安心出来んわ! 恐ろしい発想を平然としてから! やっぱり邪神の類じゃん!」

「そ、そ、そ、そんなことないも〜ん」


 そして10分足らずで封印の洞窟に到着する。


 まさか飛べたとは……いや、異世界へ転移出来るくらいだから、それくらい朝飯前なのかもなー。

 他にどんな能力を秘めてるんだろう?


 そして僕とローザは洞窟の中へと入っていく。


「コケがたくさん生えてるなー、洞窟の中も妙に明るいし」

「確か、イワンちゃんが言ってたね〜、ヒカリキノコのおかげで、たいまつがあまり要らないって」

「イワンちゃんって、ローザね……」


 僕は呆れ気味につぶやく。


「あとは……なんだっけ〜? 壁と天井のキノコを採ると明かりが薄まるから採らないで、だっけ?」

「ああ、確かそう言ってたなー」


 注意点は、そのくらいだった気がする。

 あとは身の安全を確保しなきゃな。


 僕はギルドから借りた古びた剣を構え、洞窟の奥を見据える。


「よっし、クエストを早いとこ終わらせて、お金もらってのんびりしよ〜、いっくぞ〜♪」


 ローザはパタパタ走りながら洞窟の奥へと入っていった。


「おおおーい! いきなり走ると危ないって!」


 いきなり幸先不安だ……こんな調子で大丈夫かなぁ……。

 僕もローザに続き、封印の洞窟の奥へと向かっていく。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』、『クスリと笑えた!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると、めっちゃ嬉しくて執筆の励みになります。


どうか、よろしくお願いしますー!

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