1話 光の守護神ローザ
新作ですー、今回は異世界転生でギャグ、ラブコメ度が高め……だと思います。
よろしくお願いしますー♪
「ぐおお……つ、疲れた……」
ふらつく足取りで階段を登り、背を丸め死にそうな顔と声を出しながらアパートのドアを開け、その場に座り込む。
もう夜の10時だ。
「ふ、風呂沸かして、うどん食って、早いとこ寝てしまわないと……」
つぶやきながらヨロヨロと風呂のスイッチを入れ、冷凍食品の肉うどんを冷凍庫から取り出し、鍋に放り込み火にかける。
明日も7時出勤で終わるのが夜10時前後。
「毎日こんなのは、しんどいなー、マジで」
僕はイスに腰掛け、頭を抱えながら1人ツッコミを入れる。
そして出来上がったうどんに卵を入れてかき混ぜ、栄養ドリンクを飲みながらうどんを食べていく。
まいったなぁ……元々、長時間労働の仕事だったが、半年前からさらに酷くなった。
休みも月6回に減らされ、休日は1日中寝てるのがほとんど、正直よろしくない。
「はー……もう辞めようかな……」
こんな忙しいとこでバタバタ働いて6年、1日栄養ドリンク3本飲む生活。
うーん、そろそろ潮時かもなー。
食事を終え、風呂に向かい湯船に浸かりながらつぶやいた。
「よし、少し落ち着いたら退職届けを出そう!」
そうと決まれば辞める理由を考えないとなー。
引き留められるのは目に見えてるから、やりたいことを見つけた、とか理由をつけてさ。
風呂から上がり、ふらつきながらベッドに潜り込む。
「疲れが溜まってるなー、足が重くてふらつくし、体の調子が良くないぞ」
カゼでも引いたかな?
こんなクソ忙しい時にカゼ引いたら、えらいことになる。
僕はスポーツドリンクを多めに飲み、電気を消して眠ることにした。
「ね……眠い……明日、起きれるかな……」
そうつぶやいた瞬間、ストンと意識が途切れた。
──気が付くと、青く輝く床に僕は座り込んでいた。
「ここは、どこだーっ!?」
見渡す限り、地平線まで続く青く光る床、空は真っ暗で星一つ無い。
「なんだ、なんだ、一体どうなってんだ!?」
まさか、寝ている間に誘拐された?
いやいや、24歳のいい大人を、わざわざ誘拐するかな?
というか、なにこの異常な光景は?
とてもじゃないが、この世の光景とは思えないな。
幻想的で美しい……と言えば聞こえは良いけど。
「落ち着け……落ち着けよ、シオン」
僕は腕を組んで考え込み、自分を落ち着かせようとする。
「ようこそ」
突然、透き通るような高い声が響き、僕は顔を上げる。
「わたしは、ローザ。光の守護神」
そこには、長い金髪を持つ羽根の生えた美少女が立っていた。
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