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お久し振りです!お待たせしました!
少し書き方を変えてみました。読みやすくなってると嬉しいです。
書き方を揃えるために、これまでのお話を内容はそのままに書き方だけ直しました。
琳音以外が脱力したまま帰宅となり、次の日。教室に入るといつも通り峰川が悟に話しかけていた。
「金剛君、私昨日見ちゃったんだ」
「何を?」
「桜宮さんが赤原先輩と親密そうにしてるの!」
……ん?私と琳音が親密?
自分の席に座るため二人の横を通ろうとしただけだけど、聞こえてきた不穏な話に自然と足は止まる。峰川は小声で話しているつもりかもしれないけれど、興奮しているのかそれほど声量を抑えられていない。そのせいで周囲にいた生徒も驚きの顔で私を見る。
「へぇ……」
悟、何その低い声。怖いよ。
悟は私に背中を向けて立っているから私に気付かないようだけど、悟の前に立っていた峰川は私に気付いた。そしてニヤッと笑う。嫌な予感しかしない。
「凄く距離も近くて、恋人みたいだったんだよ。その場には他の……多分後輩の男の子もいてね、桜宮さんゲームのヒロインみたいだった」
そうですよ、正真正銘ヒロインですよ!好きで男に囲まれてたわけじゃない!れっきとした部活だ!それに琳音と恋人みたいだったんだ、ってなんだ。距離が近かったのは琳音だけで、私からは一歩も近づいてない。
峰川の言葉に悪意を感じる。悟に嬉嬉として語ってるのも、悟の中の私のイメージを悪くするためだろう。周りで聞いていた女子も、私のことを睨み始めてる。
「……だから?」
「え?」
「花愛と先輩の仲が良いことがオレに関係ある?」
悟の意外な反応に峰川が動揺する。私も驚いた。
「えっ、何とも思わないの……?それに呼び方……」
「関係ないよ。花愛が誰と仲が良かろうが、オレはオレで動くだけ。……ね、花愛?」
最後の言葉で私のいる後ろを振り返り、笑顔を向けてくる悟。本当に何で悟の笑顔はこんなに怖いんだろう……。
「き、気付いてたの……?」
「オレが花愛に気付かないと思った?」
いや、普通気付かないでしょう。教室に誰か入ってきたとしてもいちいち確認なんてしないし、峰川と話してた悟ならなおのこと気付く可能性は低い。
「す、凄いね……」
「ありがとう」
褒めてないです。
「何でっ!」
急な大きい声にビクッとしてしまう。声を出したのは峰川。スカートを握りしめる手は震えていて、私のことを凄く睨んでる。
「金剛君は一途な子が好きなんでしょう!?金剛君以外の男の子に囲まれてたなんて、明らかに浮気じゃない!何で何とも思わないの!?」
いや、浮気って……。逆に何で私と悟が付き合ってるように言ってくるのか聞きたい。
それに対し悟は峰川に向き直ると、何でもないことのように言い切った。
「どうでもいい」
「は?」
私達のことを野次馬していたクラスメイト達でさえ、峰川と同じ顔をした。多分私も同じ顔をしてる。
「花愛が浮気したならオレに何か悪い所があったんだろうし、それにまず浮気なんてさせない。有り得ないことを考える必要ある?」
いや、だから私達付き合ってないって。二人とも相手に告白なんてしてない。まず私は悟のことは好きじゃない。ただの友達。
「あとオレ達付き合ってないよ」
私が訂正する前に悟が訂正してくれた。良かった……。
「でも呼び方……」
峰川は私達が付き合っていないことが信じられないのか、疑う目を向けてくる。クラスメイトも同じだ。私と悟を交互に見ては首を傾げてる。あと峰川は悟が好きじゃないのか?何故好きな人を誰かとくっつけようとする。
「呼び方はオレが頼んだだけ。仲が深まった気がするでしょ?」
「そうなの?」
「う、うん」
峰川からの確認に曖昧に頷く。本当は半分脅されてなんて言えない。
「良かった〜!てっきりもう付き合ってるのかと思ったよ!」
そう言って峰川は表情を明るくし、悟に近付くと腕に絡みついた。
「私のことも名前で呼んでいいよ!わたしも悟君、って呼ぶから!」
本当に峰川は積極的だな……。私なら絶対にそんなことできない。
取り敢えず話の収束がついたので私は自分の席に向かう。机の横に鞄をかけたところで、峰川が悟に腕を絡めたまま予期せぬことを言ってきた。
「悟君と付き合ってないなら、桜宮さんは赤原先輩かあの後輩男の子のどっちかと付き合ってるの?」
クラス中の動きが止まった。頑張って峰川から逃げようとしていた悟の動きまで止まる。
全ての視線が私に向き、琳音ファンからは殺気のこもった視線を向けられる。
本当に何を言ってくれてるんだか……。




