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またまた間隔があいてしまい申し訳ないです…。色々ゴタついていたため時間が取れませんでした…。


そしてその忙しさはまだ続く予想のため、次の更新が4月以降になりそうです。楽しみにしてくださっている(いるはず)方には申し訳ないですが、お待ちしてしまうことになります。本当に申し訳ありません。

 その日はその後何もなく、次の日、二年生になってから初めての体育の授業。私にとっては不安しかない。

 前世の私は平凡中の平凡で、運動だってクラスで目立つほどに上手いわけでもなく、逆に馬鹿にされるくらいできないわけでもなかった。だけど今は違う。何故か花愛の体はすごく運動神経が良くて、小学校の頃などは六年間運動会のリレーメンバーに選ばれるほどだった。中学の時はそれが尾を引いて運動部からめいっぱい勧誘されたほどだ。普通乙女ゲームのヒロインといったらドジっ子属性だ、と前世の友達は熱弁していた。

 ゲームの中では体育祭などヒロインの運動シーンがあったけれど、じっさいどれくらいの運動神経なのかの話はなかったと思う。だからこそ、授業の中でどの程度力を出せばいいのかが分からない。下手をやって峰川との勝負とかよく分からないフラグは絶対に立てたくないが、一年の時から頑張っていた成績を落とすのも自分が納得できない。

 ちなみに峰川との勝負とは、話の選択肢によって峰川と戦うことになるイベントのことで、その勝負に勝つと攻略対象の好感度が大きく上がる、というミニゲームだ。内容は様々で、是澤だったらテストの点数、尾崎だったら体力テストなど、キャラにちなんだものだった。ゲームはただのボタン連打だったけれど。


 「花ちゃん?どうかした?早く着替えないと遅れちゃうよ」


 彩の声でいったん考えることを止める。授業に遅れる方が問題があるだろう。

 とりあえず、峰川との勝負を避けるために峰川がどれくらい運動ができるのか確認してみよう。


 

  私は今、ものすごく後悔している。


 「金剛君、私なぜか足が痛くて…。さっき走ったので痛めてしまったみたい。保健室まで一緒に行ってくれる?」


 峰川がキラッキラな目で金剛を見上げている。語尾に音符マークやらハートマークが付きそうな言い方だった。しかもさっき走ったと言っているけど、準備運動も兼ねてグラウンドを一周しただけだ。その最中に峰川が怪我をしたようには見えなかった(足の速さが分かるかもしれないと思って観察していた)。後ろを走っていた男子の列にいた金剛も分かっているのか、疑いの目を峰川に向けている。

 クラスメイト達も疑っているらしく、金剛のことを心配そうに見ていた。その中で先生は冷静に2人を見ている。……いや、そこは止めて欲しい。


 「金剛……君?」


 峰川に甘ったるい声で呼ばれた金剛は、深く息を吐くとなぜが私の方に振り返った。ばっちり目が合ったけれど、わたしは信じられず周りを見渡してしまう。


 「桜宮さん、足怪我してたよね?」


 「……はい?」


 何の話?そしてまた笑顔が怖い。これは怒ってる。かなり峰川に対して怒ってる。

 峰川は金剛と被っててあまり見えないけれど、足が震えているのは見えた。あれも多分怒ってる、はず。そしておそらく私に対して。


 「え、え〜っとぉ……」


 どうしたらいいのか分からず戸惑っていると、金剛が私に近付いて来て、私の背後に回った。

 ……背後?


 「保健室行かないと、ね?」


 振り返った時には遅く、私はものすごくいい笑顔の金剛によって、お姫様抱っこをされて運ばれることになりました。

 足は全力で逃げられるくらいにはなんともないのに。

やっと金剛を進められます!色々考えてはいるのに書いてあげることのできない彼ですが、今度こそ活躍させられる…!メインヒーローの設定だったんだけどなぁ…?

金剛推しを増やしたい作者ですwちなみに作者のお気に入りは誠。


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