表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/46

19

1ヶ月もあいてしまって本当に申し訳ないです。

編集の方は無事終わりました!読み返すと意外と間違いがあって驚き(・・;)


今回は前半が閑話のような感じになってしまいましたが、必要と判断したので入れました。

楽しんでもらえたら嬉しいです!

 そのまま私達は一緒に帰った。誠は私を送ると言って譲らなかったけど、もし誠の家が反対方向だったりしたら後味が悪いと思った私は、言いたがらない誠の家の方向なんとかを聞き出し、途中まで一緒に帰ることにした。


 「今思ったんだけど、誠はよく私のことを入学式で見つけられたね。生徒数はかなりなはずなのに」


 一学年十クラス、一つのクラスに三十五人いる私達の高校は、人数が少ないというわけではない。そんな中、私のことを見つけられた誠はすごいと思う。

 中学の頃の名残で委員やら何やらをやっていた私は、入学式の日も例に漏れず手伝いをしていた。でも、入学式の日から仮入部ができるため、数々の部活関係者が来ていたと思う。


 「ん〜?簡単だったよ?ボク自身センパイのこと探してたのは本当なんだけど、センパイが目立ってくれたおかげで、センパイの席の場所とか、待機場所とかはすぐに知れたよ」


 「はい!?」


 私は素直に驚いた。私は目立っていたつもりはもちろんないし、周りもそんなことは言っていなかった。

 私の表情を見た誠は少し困った顔で言った。


 「あ、やっぱり無自覚?花ちゃんセンパイの容姿は目立つよ?」


 流石ヒロイン。この容姿はどこでも目立ってしまうらしい。

 前世の記憶が強く残っている私は、まだまだ自分の容姿が平凡だと思ってしまうことが多いけれど、そろそろ気にした方がいいかもしれない。


 「あと目立ってたのは夕ちゃんだな〜。他の攻略キャラ達は入学式に参加してなかったみたいだから、ほとんどの女子の目がボクと夕ちゃんに向けられててちょっと怖かった」


 なんともなかったかのように言っているけれど、ほとんどの人の目が向けられると言うのは怖いことだろう。私はヒロインとして生きてきて、その怖さを何回か体験している。

少し悲しい目を向けると、誠は逆ににっこり笑った。


 「もちろん男子の目は花ちゃんセンパイが独占してたよ!」


 その一言は要らなかった。そして気付かなかった私は色々すごいと思ってしまった。



 夜、私は明日のことを確認しながら悩んでいた。

 イベントは順番通りに進んでいると思う。だけど、早さが違う。一週間後に起こるようなイベントが今起こっているのは何故だろうか。そのせいで好感度の上がりが早いのだとしたら、どうにかしたい。イベントが必ず起こらないのだとしても、起こる確率はかなり高いから不安になる。

 誠のようなイレギュラーを使ってどうにかできないだろうか。

私のしばらくの課題はこのことなのかもしれない。

感想、意見はいつでも受け付けてます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ