26/28
26 事件としての決着
閉店されたメイド喫茶の煌々と光る窓を見上げ、星黒也はタバコを携帯灰皿に押し込んだ。
「一人で大丈夫ですか?」
車の中から、大塚刑事が顔を覗かせた。
「天上アエルは、反抗したりしないさ。もし、俺の想像と違っていたら……俺も全力で対応するだけだ」
「なら、俺は必要なさそうですね」
大塚の苦笑いを背に、星は階段を上がった。
本気で挑めば、誰であろうと組合で負けるとは思わなかった。まともに組合うと覚悟を決めた星を、心配する必要はないと大塚は感じたのだろう。
決して口には出さないが、星は大塚に感謝していた。
閉鎖された店の、扉に手をかけた。




