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3話.平和ボケ

3話です。

昨日の晩御飯に豚汁が出ました。

輝琉も豚汁好きです。

「ねえ 見て。豚汁がある」


 班ごとに決められた席に腰掛け、あらかじめ用意された料理を見てセレカは嬉しそうに言う。


「セレカ姉さん 豚汁好きだもんね」


 セレカは、このギルドで出される料理の中で豚汁が1番好きと、昔教えてくれたことがある。

 まだ俺とコロネはクリムゾンに入る前だったのでかなり昔の事だが、コロネは相変わらず記憶力が良い。


「増量魔法とかあればいいのに」

「豚汁地獄になっても知らないっすよ」


 豚汁まみれになったらたまったもんじゃない。

 正直それは手強いデヴィル達より恐ろしいかもしれない。


「ほいほい。じゃあ……1班! いただきます!」

「「「いただきまーす!」」」



「「「「ごちそうさまでしたー」」」」

「至福の時間だったぁ」

「豚汁の時間だったぁ」


 それぞれ幸せそうに感想を呟き、片付けを始める。

 片付けが終わると、俺たちはゆっくりとした足取りで宿舎に向かった。

 腹が重い。おかわりをしすぎた。


「食った食った……カイリア、コロネ、ちゃんと歯磨いて寝ろよー」

「何十年前の私たちだよ」

「もうボケてんのか」


 俺とコロネは呆れて笑いながら答える。しかし、いくらなんでも年齢的にボケたには早すぎる。


「あたしは15、兄さんは18!」


 もちろん、歯磨きは言われなくてもしっかりできる年齢だ。


「俺まだ人生の4分の1ちょい過ぎだぞ」

「ま、最近は大きな事件も無いし、ノロケるのも早くなるよ」


 確かに最近は 大きな依頼がない。

 しかも今日のような、簡単な弱小デヴィルの討伐依頼すらも、いつもより少ない気がする。


「でも俺らは、仕事が無くなったら金が入りませーん」


 依頼が少ないということは、金が入らない、生活ができなくなる、ということになる。


「馬鹿言え。仕事が無い方がいいんだろうが、こういう仕事は」

「それもそうか」



「じゃあ また明日な」


 2階から3階を繋ぐ踊り場に着いた。

 ギルドは3階建てで、2、3階はギルドメンバーの宿舎になっている。若いメンバーは2階、熟練のメンバーは 3階の割り振りになっている。

 俺とコロネはセレカ達と別れると2階の自室に戻った。


ご覧いただきありがとうござます!

くってるの実況も見てくれたら スゴイ嬉しいなぁとか思ってないんだからね!←

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