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Assassin  作者: 兎鈴
4章 暗殺任務
35/57

35話 合流、そして再会

 作戦会議が終了したのが明け方の3時ごろ、そしてあの偽装基地を出発したのが4時前だ。

 今はすっかり日が昇り、涼しい風が草原を駆け抜けていく。

 1台の軍用トラックが、草原に敷かれた道を走る。その中には、完全武装した浩二、芽衣、月菜、朱雀、希留、そして軸座がいる。ただ相変わらず軸座の姿は視えないので、内部はには5人しかいないように見える。

 今回の作戦では、9人で潜入するということになっている。なので、この先にある村でその3人と合流した後、中心都市クラウストに潜入する。

 そして、今回の作戦では解放軍が所持しているUAVが支援に入る。ハイドラ70とヘルファイア対戦車ミサイル、機首下にM61バルカン砲が装備され、およそ音速と同じ速度で空を翔け抜けるという。ステルスも万全で、ほとんどのレーダーには引っかかることは無い。

 ちなみに、全員神崩は所持していない。いや、正確には隠し持っている。というのが正しい。

 軸座からの話によると、神崩は体内に隠すということが出来るらしい。いざとなれば念じるだけで手元に出現させることが出来るらしい。

 この機能はあまり知られていないらしく、ごく一部の高序列者のみが知っているという。

 作戦会議が終了した後、その機能を教えてもらった浩二は、返ってきた紅剣を早速隠した。

 ただ、あくまでも神崩を隠すための機能であり、他の武器は当然対象外である。エピが使っていた漆黒のロングソードに関しては、神崩並みの威力を誇るが、神崩ではないので隠せない。

 なので、浩二だけは背中にかけた特殊加工を施した新しい鞘にそのロングソードを差してある。


◆◇◆◇◆


 それからさらに数時間が経過し、ようやくトラックが停まった。

 運転は解放軍の兵士2人が交代でやっている。だが、2人は荷台にいる6人のことを知らない。

 なので、浩二たちは荷台を開けると、次々と降りて行った。

 そして、最後に降りた軸座が、運転席のドアを2回叩く。すると、トラックは発進していった。


「おや、どうやら揃ったようですね」


 不意に後ろから声をかけられた6人は、ほぼ同時に振り返る。

 白いパーカーを着ている長身の男が、いつの間にか真後ろにいた。

 浩二は咄嗟にベレッタのグリップに手をかけたが、敵ではないと分かると、そのまま手を下ろした。


「いい心がけですね。そちらの方が、吉樹浩二さんですか。噂には聞いていましたが、かなり強そうですね」


 そう言われ、浩二は思わず苦笑する。


「そうだ、自己紹介を忘れていました。私は解放軍に所属する、牧原筑璃まきはらつくりと申します。以後、お見知りおきを」


 牧原筑璃と名乗った男は、丁寧にお辞儀をすると、目の前にある小さな村の方へと歩き始めた。


「では、行きましょう」


 筑璃を含めた7人は、合流地点となる村の内部へと入っていった。


◆◇◆◇◆


 まず、驚きがあった。

 村の中央部分にある広場に、2人いた。

 そのうちの1人、左側にいる女に見覚えがあったのだ。

 いや、見覚えどころじゃない。芽衣と輝と共に一緒に過ごしてきた、もう1人の仕事仲間にして、当時では一番の親友と言っても過言ではなかった、そんな大事な人間だった。

 薙咲雷希。それが彼女の名前だった。


「あ、浩二!浩二だ!」


 雷希も気付いたようで、大声を上げるなり、いきなり飛びかかってくる。

 そして浩二の胸元に飛び込んできた雷希は、浩二の背中に手を回すと、絞め上げる勢いで抱きついた。


「ちょ…痛いって!」

「……良かった。やっぱり浩二もこの世界に来てたんだね」


 引っぺがそうと思ったが、その言葉を聞いて動きを止めた。それに、すこし泣いているような気がした。


◆◇◆◇◆


 30分ほど経過してようやく落ち着いた雷希を連れ、合流した9人は大きな建物へと入っていく。

 そこには武器が大量に保管されており、部屋の隅にはベッドなどが置いてあった。

 とりあえず近くにあった椅子に全員が腰を掛けると、雷希の隣にいた男が簡単に自己紹介をした。佐々木翔ささきしょうと名乗り、どうやら芽衣と同じく、無駄なことはあまり喋らないタイプのようだ。忍び装束を纏い、背中にはバレットM82を掛けている大柄な男だ。

 

「今日はこの建物に隠れましょう。残念ながらここは国軍の攻撃範囲内です。食糧などは全員分確保してありますので、問題ないです」


 筑璃はそう言うなり、いきなりパーカーを脱ぐ。下には戦闘服を着ていたらしく、ショルダーホルスターにはワルサーP99が収まっていた。


「とりあえず夕食にしましょう。出発は明日の早朝です、それまではゆっくりしていってください」

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