33話 極秘会議
基地最深部、地下7階にある広場に、芽衣と軸座、それに月菜と希留が集まっていた。
「集まったか」
そう言ったのは、たった今この広場に入ってきた、ヴェルタイト解放軍副将の斎藤晶魔だ。
にやついているのを見て、軸座は顔を顰める。最も、誰にも視えてはいない。
「本題に入れ」
希留が低い声でそう言うと、斎藤晶魔は懐から数枚の書類を取り出し、床にぶちまけた。
「そう急かすな。とはいえ時間が無いから、手短に行く。今回お前たちには極秘の暗殺任務を行ってもらう。標的はその書類に全て書いてある。メンバーも、装備の在り処なども全て書類に記した。以上」
そう言って、斎藤晶魔は踵を返した。
◆◇◆◇◆
書類を見て、誰もが沈黙した。
「俺らを殺す気だな」
最初に沈黙を破ったのは、軸座だった。
「メンバーは精鋭揃い。だけど向こうも少数精鋭ね」
「そいつは違うな。桜木、いい事を教えておこう。国軍の数は把握しているだけで1万人くらいだ。俺たち解放軍は6万、数で押し切るミラ軍は18万。確かにこう見れば少数精鋭だが、ここに書いてあるのは9人。明らかに無理だ」
「ただ全てを撃破しなくてもいいんじゃない?軸座は全員殺す気?」
「まさかな。あいつがいる場所までは極力戦闘を避けて、一気に畳みかけて制圧。その時は皆殺しだ」
「侵入経路はこのまま行くぞ。メンバーを集めて明日の朝方にはここを出る。異論は?」
最後に希留がそういうと、その場にいたメンバーは全員頷く。
「よし、極秘会議は終了だ。吉樹浩二以外のメンバーを招集してミーティングを始める。軸座と私は残る。お前たちは、あっちの方を片付けろ」
そう言うと、月菜と芽衣が静かに頷き、広場を出ていく。
残された2人は、しばらく何かを話した後、別方向からこの広場を出ていき、間もなくそこは闇に閉ざされた空間となった。




