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第一話~異世界突入~

駄文ですがお付き合い下さい。

 何も無い暗い闇の中、気持ち悪い浮遊感を少年は感じていた。

 どこが前でどこが後ろか、自分は落ちているのか浮いているのかさえ分からなかった。

 ただ、意識だけははっきりとしていた。

「あ~、このままじゃ酔うな」

 なんともお気楽な少年である。

 

 あとどのくらい落ちればいいのか、いや、そもそも落ちているのかどうかさえ分からなかった。と少年は考えるのを止めた。

「はぁ・・・・・・。ん?」

 もうどうにでもなれとヤケになっている少年の目の前に小さな光が灯っていた。

 だんだんその光は大きくなってきていた。


「これは・・・・・・。マズイ!」

 少年はとっさに体をひねった。

 ひねれたかどうかは確かではないが光が自分の目線から無くなったことで、多分うまくいったのだろう。

 そう判断するよりも早く少年は自分の手で頭を抱えた。


「ッチ、頼むぞ」

 何に祈るでもなく少年は呟いた。

 その瞬間、景色が一瞬にして変わった。

 そして、少年は

「ゴホゴホ。ッチ、やっぱりかよ」

 

 むせながらも少年は自分の感が当たったことに安堵していた。

 少年はあの光の向こうが地面だと推測し、光が大きくなってくることにより自分が落ちていると考えた。そこで、少年は体をひねり頭を守るようにしていたのだ。

「ったく、嫌な予感ばかり当たるな」


「おい!兄ちゃんどっから落ちてきたんだ!?」

「ん?」

 はぁ、と溜息をつく少年に誰かが声をかけた。 少年が声のする方を向くと、そこには髭面のガタイのいい男性が立っていた。

「えっと・・・・・・」

 

少年も何が何だか分からなくなっていた。

「あ〜、ひとまずそこからどいてくれないか」

 男に言われると少年は自分の状態を見た。

 少年は落ちたときの所為で元々はリンゴ入っていた箱に脚と手だけを出し腰からスッポリはまっていた。

「あぁ、悪い」

 

少年は箱から出ようとしたが意外と深く埋まっていたため抜けない。

「おっさん、手伝ってくれないか」

「はぁ、しゃーねぇな。ほれ」

 男から出された手を取り少年はようやく箱から抜け出した。

「悪い、おっさん」

「なに、そこのリンゴを拾ってくれたら許してやるよ」

「ん?」


 少年が辺りを見回すとそこら中にリンゴが散らばっていた。

 さすがにこれは自分がやったことなので少年も文句を言わずに拾うことにした。

「これでいいか、おっさん」

「よし、いいだろう」

 ふぅ、と一息つき今の状況を少年は整理しようとしていた。


「しかし、お前ほんとにどっから来たんだ?」

 そんな少年に男は声をかけた。

「ん、あ~、いや」

 少年はどうしようか考え、その結果ここで可能な限り情報を貰おうと考えた。

 そのため少年は

「実は記憶が無いんだ」

 嘘をついた。


 少年は嘘をつくことが悪いことだとは思っていない。なにせ少年にとっては生きるための手段の一つだからだ。

「記憶が無い?」

「あぁ」

「む~、そうか。自分の名前も覚えてないのか?」

 少年はどうしようか考えたが自分の名前くらいはいいだろうと思った。


「名前は、黒月初くろづきはじめだ」

「クロヅキ?変な名前だな」

「ん?あー、違う。名前はハジメの方だ」

「ハジメ・クロヅキか?」

「あぁ、そうだ」

 名前は横文字だったんだな。

 さて、次はどうするかなと初は考えた。


「うーん、そうか」

「なぁ、おっさん」

「ん?」

「ここどこだ?」

 初は自分の中で一番重要なことを聞いてみた。

 もし、ここが自分の知っている場所であれば帰る方法もあるはずだからだ。

「ここは、五つある大陸のうち最大の大陸ラージェスト大陸のフェルス国だ」


 知らん。

 聞いた瞬間初はそう思った。

 初のいた世界には六つの大陸があった。

 ユーラシア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、アフリカ大陸、南極大陸。そして、最大の大陸はユーラシア大陸。しかし、男はラージェスト大陸と言った。そんな大陸を初は知らない。ましてやフェルス国も初は知らない。

「・・・・・・ラージェスト大陸のフェルス国」


 思わず初はそう呟いた。

 あまりのことにめまいがしそうになったがなんとかもった。

 まだ、聞きたいことがたくさんある。

「な、なぁ、おっさん。日本って知ってるか?」

「日本?なんだそりゃ。お前の国か?」


 これは、本当にマズイな。

 日本自体が無い。これは、相当マズイ状況だった。

 つまり、なんだ、俺は異世界に来たのか。マンガや小説じゃあるまいしそんなことがあるわけ・・・・・・。いや、今、現実に起こるっていることは事実だ。冷静になれ俺。

 なんとか落ち着こうと初は努力した。が、頭では理解してもやはり冷静ではいられない。


「おっさん、その椅子借りていいか?」

 初は男のと思われる木で作られた椅子を指差して言った。

「あぁ、いいぞ」

 初はふらふらとした足取りで椅子へと座った。

 そのまま腕を膝につき頭を垂らして前傾姿勢になった。


 落ち着け状況を整理するんだ。ここが異世界だということは認めよう。というより認めざるおえない、おっさんの服装もそうだ。まるでRPGに出てくるNPCみたいだ。十中八九ここは異世界だ。じゃあ、なぜ俺はここに来た?ありがちな話だと魔王を倒す勇者とかが王道なんだろうが、現状でそれはありえない。だとすれば一体なぜ・・・・・・。ここでこんなことを考えても無駄なだけだ。まず、情報が非常にたりない。この世界の情報が、今の現状の事態が、そして


 俺の生きるための知識が


 だいぶ冷静になれたな。あとは

「・・い・・・・ゃん。おい、兄ちゃん!」

「ん?」

「もう、店仕舞いなんだが」

 その言葉を聞いた初は空を見た。

 空は紅く染まり夕暮れなのだと知らせてくれた。

「なぁ、おっさん」

「どうした」

 初はたった今考えた案を実行しようとしていた。

「少しの間でいい、おっさんの家に泊めてくれないか」

「は?」 

 

 

 

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