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Case3 コンビニ
「あら……はぁはぁ、お、美味しそうなアイス……あ、あなたみたいな貧乏……に、人には、も、もったいない……からよこしなさい」
私が買ったかき氷タイプのアイスを食べようとしたら、意地悪子ちゃんに奪われてしまう。
私よりも汗ダラダラで今にも熱中症で倒れそうだったので、文句は言えなかった。
けど、手が滑って地面に落とす。
慌てて拾ったら、プラスチックの器だけ取れて中身だけコンクリートの上に残った。
意地悪子ちゃんは「ムキー!」となって、落ちたアイスをグシャグシャにして、コンクリートを涼しくさせてくれた。
かわいそうだったのでもう一個買ってあげた。すごく嬉しそうだった。