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虹の架け橋  作者: 藤井桜
後日談+サブキャラのお話
506/512

空に輝く星の下で(sideレーゲンボーゲン)*

『キャンプをしよう(sideレーゲンボーゲン)*』の続きの話です。

 嘉隆と遥が出会って、その後にサポートメンバーと会って、キャンプに誘われて行った時の、その後の話で続いています。


 R15表記ありますが、未成年ではありませんが、喫煙するシーンがありますので、苦手な方はご注意下さいませ。



 キャンプに来ていて、食事が終わり、後片付けも終わって、五人はそれぞれ、好きな話題の話に花を咲かせていた。荘太郎(そうたろう)(たすく)の二人は、先日のライブハウスでの出来栄えを、遥に聞いている。それに、答える遥は、少し酔っているようだ。今日は、テント泊なので、お酒も進む。遥と佑、荘太郎の三人は、つまみを食べながらゆっくりとした時間を過ごしていた。

 少し飲みすぎた嘉隆(よしたか)が「少し、風に当たりながらたばこ吸ってくる」と言って立ち上がった。それを、心配して(あきら)が嘉隆に着いて「たばこじゃ無いけど、俺も」と言って続けて立ち上がった。「行ってらー」と出来上がっている荘太郎が手を振ってくれた。


 少し暗いが歩く分には、困らないほどの街灯もあった。五月の後半だが、夜はやっぱり、少し冷えるが、酔い覚ましにはちょうど良かった。ゆっくりと、舗装された道を歩く。嘉隆が、お酒に慣れない事を知った晃は少しだけ心配している。遥は、荘太郎と佑がいるので、大丈夫だろう。



「大丈夫か?」

「ん、平気」

「ならいい」

「ねぇ、晃、北極星の位置分かる?」

「北極星?」

「うん、ここ星がすごいね。来て良かった」

「星、好きだっけ」

「うん、ぶち好き」

「それ、どう言う意味?」

「ああ、んと、『すごく』だね。もっと、すごいと『ばり』って使う」



 機嫌が良いために広島弁がよく出る。晃が指を指して、北極星の位置を答えてくれた。きっと、嘉隆は知らないと思って答えてくれた様だが、どちらかと言うと嘉隆が晃も知っているのか、聞いたのが正しい。



「学校で習うのは、北斗七星からの見つけ方とカシオペアからの見つけ方だよね」

「嘉も場所分かるの?」

「うん、あの辺って明るい星無いから、見つけやすいよね」

「そっか、星好きなんだものな」

「この時期は、おとめ座のスピカがまだ、見えるかな」

「俺の星座だ」

「そうなんだ。実は、星は好きだけど、そっちはあまり詳しく無いかな。流石に自分のは覚えているけど」

「嘉は何?」

「十一月だから、さそり座だね」

「俺、九月でおとめ座」



 遥は一月だよ、って晃が教えてくれた。前半と後半で星座変わって来るよね、って言ったら二十一日だと教えてくれた。佑は六月、荘太郎は四月だと教えてくれたが、男同士で誕生日を祝う事は無いだろう。



「それじゃあ、みずがめ座じゃない?」

「佑はふたご座だ」

「なんで、そっちは直ぐに出てくるの」

「おう、幼馴染みと一日違いだから、覚えてた」

「そうなんだ」



 荘太郎はおうし座だった。流石にふたご座とおうし座はもう見えないかな。どっちも冬の星座だよ、と教えてくれた。季節は、五月も終わるので、これから星座も夏に変わっていく。



「嘉のは、夏だよな」

「うん、夏の星座だね。冬の星座のオリオン座を追いかけている」

「追いかけてるって何?」

「ギリシャ神話でオリオンを刺したさそりだからだね」

「ああ、オリオンはさそりから逃げているのか」

「うん、そんな話」



 オリオンは英雄として、有名だったが、乱暴で嫌われていた。しかし、月の女神アルテミスがオリオンを好きなった。それを、嫌がった兄の太陽神アポロンがさそりを使ってオリオンを刺した。毒で動けなくなっていたところを、遠くから、アポロンが向こうの的に弓を引けるかと言って、アルテミスを騙してオリオンを射殺した話だ。そのさそりが天に昇ってさそり座になったと言うギリシャ神話の話だ。



「うわ、ギリシャ神話って理不尽な話が多いな」

「晃のおとめ座は豊穣の女神デメテルって言われているね」

「詳しいな」

「好きだからね。あのさ、キャンプ来て良かった。誘ってくれてありがとう」

「なんだよ、改まって」

「あはは、お礼が言いたかったんだよ。また、誘ってよ」

「ああ、いつでも」



 酔い覚ましにもなった様だ。そろそろ、戻ろうか、そう言って二人は戻ると、焚き火の周りには、遥しかいなかった。荘太郎と佑は、テントに戻って寝てしまったようだ。火の番もあったので、遥だけ起きていた様だ。



「寝たのか、早いな」

「俺も寝る」



 遥、何もやっていないよな、と晃には突っ込まれた。基本、規則正しい時間に寝る遥には、少しだけ遅い時間の様だ。その分、朝は早い。いつも、晃におじいちゃんか、と突っ込まれている。



「明日に朝食も楽しみにしていて」

「ああ、さんきゅ。じゃあ、お休み」



 そう言って、遥もテントに入って行った。嘉隆と晃は片付けをするとそれぞれ、テントに入る。遥と同じテントに入った嘉隆は、もっと、そっち行って、と遥を移動させるために、押していた。



 嘉隆くんと晃くんが星を見る話です。

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