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虹の架け橋  作者: 藤井桜
後日談+サブキャラのお話
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潔癖症ではありません



 TVで『潔癖症ですよね』と言われる様になった理由の一つに、『掃除が好き』って言うのがある。うちでの家事の分担はお風呂掃除と洗濯は主に私の仕事で、トイレ掃除と料理が嘉くんの担当だ。でも、忙しいとそうもいかないので二人でする事もある。掃除もどっちかが気になったらで、って言ったんだけど、気になると私がしちゃうので、嘉くんする事が無いって笑われた。それを、見て散らかせないじゃんって言われた。まぁ、嘉くんは散らかす事は無いんだけどね。トイレ掃除もする、って言ったんだけど、どっちかやらせてよ、と言われた。ちょっと、悩んでお風呂は私のプライベート空間なので、そっちの掃除を任せてもらう事にした。他の掃除は基本、気になった時にどっちかがするんだけど、明らかに私がする事が多いかもしれない。だって、気になるからね。あと、ロボット掃除機を使っているんだけど、可愛いね。



「飲食店で、匂いが服に付くの嫌がるよね」

「焼肉とか、煙の出るものだけだよ」

「こないだ、北海道での仕事の時、ジンギスカンだと言って、家で洗濯出来るパーカー持って行ったよね」

「うん、あれ、事前に莉子さんに言われた」



 きっと、あれが私が潔癖症だと思われた要因だと思うんだけど、いや、その前に、写真集の写真撮影で広島のお好み焼き屋さんに行った時か? あれも、スタッフさんがいたよね。


 それで、お風呂の掃除用スポンジが欲しいって言ったら笑われた。でも、そのスポンジの何が良いのかを力説したら、更に笑われた。だって、傷が付きにくく、汚れが良く落ちるんだよ?



「麻衣、珍しく欲しいもの言ったと思ったら、掃除道具なんだね」

「だって、掃除して綺麗になるのが、達成感があって良いじゃない?」

「それはそうなんだけどさ」

「それに、引きこもりの私の趣味!」

「あー、それ趣味だったのか」



 掃除は、時間をかけて、頻繁にやるので、それほど、体力は使わない。学生時代も家でもよくやっていたしね。学生時代の方が大変だったよ。でも、力説する事じゃ無いって言われた。



「麻衣ってさ、別に潔癖症って言うわけでじゃ無いよね」

「うん、気になるだけ。そこまで、潔癖症じゃ無いよ。だって、埃は取るけど、作業部屋、散らかっていても気にならないしね」

「ああ、麻衣が仕事する時、作業部屋、かなり散らかるよね」

「うん、忙しいと片付けている暇無いんだよね。だから、別に潔癖症なわけでは無い」



 だから、掃除は全部、自分でやるよ、って言うんだけど、嘉くんに他にも趣味作りなよ、って言われた。掃除が趣味ってやっぱり変ですか。



「掃除道具は買うよ」

「いいの?」

「麻衣が使いやすいものって、俺にも使いやすいものでしょ」

「確かに、でも、お風呂掃除だけは譲れない!」

「あはは、珍しく麻衣が強気だ」

「だってー」

「で、他に欲しいものは?」

「無い!」



 はっきり、そう言うと嘉くんに大笑いされたのだった。なにか、嘉くんに欲しいものがあったのかなと思ったんだけどそうでは無かった。



「もう一つ気になったんだけど麻衣って、人に何かしてあげるのが好きなタイプ?」

「なんで?」

「欲しいものないけど、プレゼントするのは好きだよね」



 ああ、なるほど。なんで、私に欲しいものを聞いたのか、理解した。きっと、私がプレゼントするから、周りが私にプレゼントするもので悩むのだろう。



「それ、ほんとに掃除道具でも良いんだよ?」

「そうみんなには言っとくけど、きっと、みんなに突っ込まれるよ。そして、潔癖症だって、言われてもおかしくない状況が確立しそうだね」



 ああ、それは絶対に嫌かもしれない。潔癖症って言われるのだけは嫌だ。でも、本当に欲しいもの無いんだよね。三ヶ月くらい悩ませて下さいって言われたら笑われた。私でも冗談ぐらい言いますよ。



 麻衣は欲しいものが無いので、誕生日プレゼントを選ぶみんなが困ります。

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