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虹の架け橋  作者: 藤井桜
後日談+サブキャラのお話
368/415

戦隊ものと遥のトラウマ

 特定の作品名、キャラクター名が出て来ますので、苦手な方はご注意下さい。



 やっぱり、マスクマンに出て来るイエローの子ハルカは、遥くんの名前のトラウマの一つだった。サポートメンバーのみんなも同級生なので、やっぱり戦隊ものは、見ていたらしい。見ていないのは、(よし)くんと愛夢(あいむ)ちゃんだけだった。奏子(かなこ)ちゃんもお兄さんがいるし、森本くんと一緒に三人で見ていたらしい。遥くんは、内田くんと近所のお友達と戦隊ごっこをしたらしいんだけど、そこで友達と大喧嘩した様だ。

 幼稚園ぐらいだと、名前でいじられる事多いよね。実は、私もある。見た目が男の子の様で、服装もお下がりだったので、麻衣って女みたいな名前だって、言われても、女なんだけどな、どうしても、言い返せなかったら、敬兄が、妹だ、と言ってくれた。敬兄に助けられたんだよね。



「子供心にすごく嫌だったんだろうな。その時だよ、取っ組み合いの喧嘩したのって」

「遥くんがなんて、信じられない」

「うん、アキとも喧嘩した事なかったしね」



 喧嘩は結局、内田くんが止めてくれたらしい。幼稚園の頃に放映されていた戦隊ものはマスクマンだった。その中の、本当に偶然なんだけど、アキラとハルカって言う人たちが出てくる。で、そのハルカって女の子なんだ。私たちの頃には女の子二人が定着していて、遥くんとお姉さん、内田くんとみどりさんと一緒の時には、問題なかったらしい。その時は遥くんが赤、内田くんが青、これは、名前繋がりだね。そして、えって、驚いた顔すると、黄色はみどりさんだった様だ。黄色は今では、内田くんの色だよね。まぁ、黄色と青足すと緑なので変では無いかな? それで、(みやこ)さんがピンクだって。



「えへへ、遥くんとお揃いだね! 私もレッドだったよ」

「ああ、その話聞いた。カープの帽子を被ってレッドだっけ」

「まぁ、今思うと気を利かせてくれた敬兄がピンクやってくれたんだよね。敬兄って色にこだわりの無い人で、なんでも、押し付けられていた。近所に女の子いなかったから」

「敬兄、尊敬するな。なんか、それで喧嘩した俺器小さいな」

「小さい頃の事だもの。しょうがないよ。そして、健太くんもいた!」

「ああ、居たな。戦隊ものには珍しいブラック」



 マスクマンは、レッド、ブラック、ブルー、イエロー、ピンクの五人だ。ブラック以外の基本はこの色で、他の作品だとグリーンとか入るね。これ、絵美に聞いたんだけど、ピンクに抵抗のある女の子にはイエローの登場が嬉しかったらしい。絵美は? って聞いたら、いや遊んで無いって言われた。じゃあ、なにをして遊んだのって聞いたら、鬼ごっことかかくれんぼだったらしい。まぁ、それもやった。



「マスクマンの前はなんだっけ。その頃も遊んだよね」

「ああ、いや、覚えてない。その頃、二歳から三歳ぐらいだから。記憶に無い。俺、早生まれだし」

「そっか、じゃあ、マスクマンの次か」

「うん、そうなるな、ライブマンだ」

「うっすら記憶があるんだけど、思い出せない」

「最初は三人だった。女の子がブルーなのが印象に残ってる」

「うわ、興味無かったからなのか、覚えていないよ」



 赤以外興味無いのかって、言って笑われた。それには、嘉くんも笑っている。嘉くんは、やっぱり、戦隊ものは見ていないので、私と遥くんの会話を聞いているだけだ。



「ごめん、私たちだけで盛り上がっちゃって」

「いや、見たければいつでも見れるでしょ。麻衣も見たかったら一緒に見ようよ。色々と教えてよ」

「うん、でもすごく昔の事であらすじとかは怪しいよ?」

「それなら、新鮮な気持ちで見れるじゃん」

「遥くんも見ようよ。だって、遥くんの方が詳しそうだ」



 ああ、いいよ、と遥くんもOKしてくれた。全部で五十話ぐらいあるので、ゆっくりと時間をかけて見る事になると思う。


 そう言えば、愛夢ちゃんが、一時期、騒いでいた俳優さんがいたらしい。ちょっと、職権濫用だが、一度、その俳優さんと写真撮ってもらったらしい。それには、奏子ちゃんも羨ましいとぼやいていた様だ。



「ああ、そっか。優希くん」

「男の子なら、通過儀礼だよな」

「愛夢ちゃんって事は、ひなたちゃんも?」

「うん、愛夢ちゃんのところのひなたちゃんも好きだったんだよ、戦隊もの。親子で好きでソウもそう言うの好きなんで、一緒にイベントに言って、バレて大騒ぎになったらしい」

「あはは、目に浮かぶ様だ。そっか、愛夢ちゃんが熱を上げていた俳優さんって、もしかして」

「知ってるの?」

「いや、筋肉ついた人なのかなって」



 その私の発言に吹き出した遥くんと嘉くん。嘉くんも、知らないんだ、と私の発言に突っ込んだ。愛夢ちゃんなんで、きっと、筋肉がついた人だったんだろうな、単純な考えだ。



「中山くんって、戦隊もの好きなんだ」

「おう、めちゃくちゃ詳しい。俺たちが見ていたマスクマンだけじゃ無くて、全部知ってる。それと、仮面ライダーも詳しい」

「知らなかった」

「レーゲンボーゲン、仮面ライダーの主題歌歌わねーの? って何度も言われたよ」

「あはは、そこまで好きなんだね!」



 アニメの歌は歌っているので、ワンチャンあるかもしれないね。ちょっと調べてみた。優希くんとひなたちゃんの年齢から、当時好きだった戦隊ものを検索した。



「この人かな」

「そこまで、筋肉ある様には、見えないよね」

「うん、愛夢ちゃんの好みって細マッチョらしいから」

「ああ、納得」



 中山くんを思い浮かんだんだろう、私もそう思った。だって、中山くんは、そんな感じの人だ。まぁ、脱いだところは見た事ないんだけどね。

 遥くんのトラウマを知った。嘉くんのも、先日聞いた。これは、私のも何か言った方が良いのかな。ちょっと、思い浮かばないんだけどね。



 戦隊ものと仮面ライダーに詳しいのは、荘太郎くんですね。大学生組は結構、好きな事にのめり込むタイプです。昔は、結構、女の子の名前に『はるか』が使われる事が多い様な気がします。

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