086話:村作り
さて、新しく開放された区画、その中でも商業区は熱い争奪戦が繰り広げられることになった。
独立を目指す者たちが一斉に、ではなく、様子見で移住してきていた独立している商人や商会の関係者たちが、区画開放と同時に店舗確保へと手を上げだしたのだ。
もうね、すこしでも良い場所を確保するんだと大騒ぎさ。
選定は、希望する面積の規模ごとに全部くじ引きにしたから恨みっこなし、のはずだったんだけどね・・・。
いちおう問題が起こらないように、かなり気を使ったんだよ。
まず、くじには記号だけ記載することにして、全員が引き終わった後に記号を記載した地図を公開して、ここで初めてどこが当たったのかが分かるようにした。
さらに、くじ引き当日、会場内でのみ位置の交換が可能にしたりね。
すごく良い場所を獲得したけど、商売の種類からここはちょっと、とか、最初はこじんまりとやっていきたいとか、同じ業態と近い方がいい、遠い方がいいとかあるし。
位置交換の交渉は、ソンチョーを筆頭にした管理委員が立ち会い、高圧的な交渉を監視したり、位置ごとに基本価格を設定して、やり取りには基本価格の低い方から高い方へ基本価格の差額を支払うように、というルールを決めたりした。
出店位置が確定した直後から、短い期間内のみ交渉可能というルールと、やり取りさせる金銭を決めていることで権力や金銭で強引に良い場所を確保しようとする連中を牽制した。
でもね、問題はこちらの想定なんかあざ笑うような形でやって来たんみたいだ。
くじを引く前に延々と箱をかき回してなかなか引かない(引けない)ヒト。
箱に手を入れる前に延々と神頼みを始めるヒト。
自分は運が悪いからと従業員に押し付け、責任取らされちゃいかんと従業員同士もお互いに押し付けあうなどなど・・・クジひくのに延々と時間がかかっちゃって、収拾がつかなくなったりもした。
いやぁ、大変だったなぁ・・・ソンチョーが。
俺?モチロン逃げました。
ウソウソ、俺は俺で重要案件、拠点兼転生村からやって来る移住者たちの入居地候補を探しに森の中を探索していたよ。
ノエルさんから教わった魔素濃度を感知する技術を駆使して、少しでも快適に過ごせる場所を求めて・・・で、気が付いたんだけど、スポット的に魔素濃度の高い場所が点在している事に気が付いた。
1mほどの、ホントにスポットみたいな規模から、数100mほどの範囲にわたる大きなものまで様々。
共通しているのは、不自然なほど一気に濃度が上がることと、一般人なら体調を崩しかねないほど濃度が濃いこと。
それでもまぁ、魔素100%な魔物・・・魔獣か、が沸いて出てくる洞窟内部なんかに比べればだいぶ薄いので、自然湧きの心配はない。
ただ、魔素の濃い場所って言うのは強い魔物にとって居心地の良いところでもあるから注意が必要だ。
慎重に調査を進めたけれど、意外なことにスポット内に巣をつくっている魔獣はいなかった。
争った痕跡が所々に見られることから想像すると、良い場所すぎて争奪戦になっているんじゃないかと思う。
狩場として利用する魔獣もいそうな気がするな。
俺の拠点にするだけなら問題無いんだけどなぁ。
先を考えると結構な広さが必要だろうし、これは選別にちょっとかかりそうだぞ。
**
出店位置争奪という難事を乗り越えたものの、役人募集で再び苦戦していた。
移住の条件に、本人もしくはグループの代表が読み書きできること、と組み込んでいたわけだけれど、移住者たちは意外なほど識字率が低かった。
グループ代表が、としたことで一時的にグループを組んで条件をパスしたせこい連中が結構いたみたいでね。
全員読み書きできること、とすると人が集まらないだろうと軟化させたのが悪かったみたいだ。
まぁ、仕方ないだろうなぁ。
商店は責任者が読み書きできれば従業員や弟子達は免除されるけど、それでも商人にとっては読み書きと計算は必須、番頭さんや店頭に立つ店員だけでなく、荷運びに至るまである程度読み書きは教育されていたんだけどね。
職人や傭兵、ハンターもグループを組んで参加してきているけれど、代表になったもの以外ほぼ読み書きできなかった。
ただ、彼らは元々グループを組んでいたので情報の伝達や周知に大きな問題は無さそうだ。
それ以外の一般人たちはそれぞれ読み書きできないと条件を満たさないことになる。
が、ここに狡い連中が登場する。
読み書きできる者が代表として一時的なグループを作って条件を達成、とうぜん審査を通って移住してしまえば、そんなグループは解散してしまう。
役人や警備兵など、職探しに来た一般人に読み書きできないものが多いという大誤算。
村で決められたルールなどの周知も行きわたらず、役人や警備兵の募集も、応募方法が分からないといったトラブルが続出した。
そもそも、読み書きができなければ役人なんて務まらないし。
ということで、職探しに来た単身者ほど識字率が低く、読み書きが雇用条件になる役所関係の人員は確保が絶望的になっていた。
警備員の方も、腕っぷしの強さが重要なので腕試しが雇用試験として採用されたんだけど、腕に自信がある人は一獲千金を夢見てハンターを目指してしまう。
ということでこちらもイマイチ集まらない。
一獲千金に値する魔獣なんか、新人ハンターにどうこうできるレベルじゃないんだけどね。
当面はゴブリンとオークたちに頼ることになりそうだ。
ゴブリンとオークと言えば、最近また住人が増えた。
元々ハダ族の集落と交流があり、近くで暮らしていたゴブリンやコボルトの小部族がいくつか合流を願い出てきた。
どうやら、俺が土砂降りの中倒したグレートベア、あれの被害にあっていたらしくて、村は壊滅状態、指導者を無くして30名ほどの集団がハダ族族長だったンダバを頼って来たと言う。
オークは仲間の捜索に出ていたオーグルが、20名ほどの生き残りを見つけ出して帰ってきた。
オーグルたちがどれほど探しても誰一人見つからず、途方に屈れて村の跡に立ち寄ってみたら、生き残りのオークたちが戻っていたという。
みんな、デモンエイプが倒されたという話を聞きつけ、再建しようと集まって来たそうなのだが、指導者もおらず先行き不安の中暮らしていたところに親衛隊長のオーグルがやって来た、ってことだったみたいだ。
姫も無事で、村の仇であるデモンエイプを討伐した村ならばと傘下に入ることを快諾して村にやって来たのだ。
彼らは今、ソンチョーの教育を受けている。
会話が普通にできるようになれば、村の一員として職に就いてもらうことになる。
「役人はとりあえず仮採用で、カテキョーチートで集中的に読み書き計算を叩き込んで、試験に合格したら本採用ってことにしてみたら?」
って、何となく言った俺の一言が採用されて一応進展。
警備兵は、やはり魔者中心になりそうだ。
俺はというと、日々探索を続けながら空いた時間にあれやこれやと押し付けら・・・頼まれている。
なんかすごく忙しい。
村のインフラ整備は大幅にペースダウンしつつも続けているみたいで、すでにソンチョーの能力範囲外にまで及んでいる。
上下水道とか道なんかは先行して進めておかないと、みどり村のランクが上がってから追加では追いつかないからと、クリフト設計の都市計画に合わせて先行開発していくようだ。
当然、ソンチョーの能力範囲外ってことは、作業中に魔獣が襲ってくる可能性もあるわけで、現地の職人には任せられない。
ってことでインフラ整備の精鋭”土方ぁ~ず”が結成されたのだけれど、俺もいつの間にか参加させられていた。
総監督としてクリフトが全体の指揮をとり、アオイ、カイト、アカネのサンドボックストリオが地面の掘り起こしと補強、地下整備後の整地、舗装などを担当し、スロークやライアー、ユーキが交代で護衛を務めている。
オークとゴブリンの作業部隊がクリフトの指示で上下水道設備を、俺は必要な部材の作成要員で、ユーシンは資材運送を担当。
俺の作業は少なめだから苦ではない。
理由は当然、土地探しを優先するため。
すでにこちらに向けて移動中のはずだし、待ったなしなのだ。
他にも魔素無し空間を作るための実験に、酒やら何やらのための資源調査に、魔物除けの解析と改良に。
あれ?やること多すぎない?
ノエルさんに差し入れるレシピづくりをマスターにオネダリするっていう重要案件もあるのに。
しかも・・・。
土方ぁ~ずエース部隊によって、瞬く間に掘り起こされてゆく地面。
「おじーちゃん遅ぉ~い。」
「うるさい!部材の作成はデリケートなんだよ、時間かかるの!」
って感じで、少なめだったはずのインフラ整備用資材作成作業がドンドン増えてゆく。
さすがにサンドボックスゲームのプレイヤーが3人もいると進行速度がハンパない。
人数的に何倍もいるオーク、ゴブリン作業員が行っている水道関係の配管作業が追い付かない。
資材が間に合わないからなんだけど、俺のせいじゃないぞ。
掘り起こしが早すぎるのが悪いんだ。
仕方ないとはいえ、能力のバランスがおかしいよな。
クリフトと二人、黙々とパイプだの資材を作っていると、暇を持て余したアオイがやって来るのだ。
デリケートさのかけらもないバリケード娘が何かにつけてチャチャを入れにな!
ということで、急遽街道広場の建設に当たっていたトウリョーを呼び寄せて製造班に移籍させて、資材製造をチマチマとやっている。
作業速度のバランスを崩した大きな要因はもう一つ。
掘り起こした穴は埋めずに周囲をがっちり固めて、将来何か追加したりできるように空洞のままにすることになった。
結果、埋め戻しの作業が無くなってしまった。
一番早いエース部隊の作業が減ったのだから当然の結果と言える。
ひどくね?
俺の調査が進まない、これでは転生村からの移住者を受け入れできないと交渉した結果、とうとうエース部隊を資材作成に引きずり込むことに成功、俺に少しだけ余裕ができて、土地探しを進めることができるようになった。
あぁ、実験も調査も解析もオネダリも何一つできてない。
と、血涙を流したくなる心境の俺だった。
**
そんな日々も早2か月、とうとう移住者たちが森の街道に入ったと連絡がきた。
一応候補地を3か所ほど確保してあるけど、絞り切れてないんだよ、これが。
一か所は、広さも魔素濃度も申し分ないけれど、遠いし高濃度スポットに囲まれている土地。
二か所目は、安全性は最も高いけど高低差が激しくて整地に時間がかかりそうな土地。
三か所目が、広さもみどり村からの距離も理想的だけれど、大きな高濃度スポットが隣接している土地。
悩む。
街道広場の施設建造も数日前に完了、ソンチョーの教育チートとスロークのスパルタ訓練によって街道警備隊も、施設の従業員達も稼働できる状態になっており、移住者たちが落ち着き次第、街道の開通をサンサテなど近隣の町村に告知する予定だ。
これは悩んでる場合じゃないな。
・・・
・・
・
よし!決めた、ここにしよう。
「本気か?」
俺が決めた瞬間を、スロークに見られてしまった。
床に置いた3枚の地図、後ろを向いて小石を放り投げ、落ちた石が一番近かった場所を選んだ瞬間をな。
いいんだよ、何処も甲乙つけがたしだったんだから。
俺には、ご利益満点(だと思い込んでいるだけかも)、”異世界のお守り”が付いているんだからな!
場所選定が終わったことを伝えて、村のインフラ整備を一時中断、整地やら諸々のため、土方ぁ~ずが出張することになった。
整備中の宿泊場所として、俺が最初に作った2階建てのアパート式住居を移設する。
さすがに緊張するな。
俺がやるんじゃないけどね。
カイトが住居に両手で触れる。
と、全体がボヤっと光り出した。
次の瞬間、家がポンっとミニチュアサイズに。
初めて見たけど、さすがにあっけにとられたよ。
住居のあった場所は更地・・・あ、水が吹き上がってる!
いかん、水道止めてなかった!
ずぶ濡れになりながら水道管の先をふさいだ。
学習した。
次は忘れない。
若干一名ずぶ濡れのまま移設予定地に向けて出発。
村からは20Kmほどの場所だ。
ミニチュアを置くと、カイトが離れた途端にボンっと元のサイズに。
水道設備が無いから水が使えないけど、とりあえずは移設完了。
便利だ。
なんて感心していると、すでにアオイ、カイト、アカネのサンドボックストリオが整地作業を始めている。
いかん、俺も補正付きの斧を取り出して木の伐採に参加する。
ここでの土方ぁ~ずの仕事はあくまでも整地だけ。
村の建設はキタガワ氏を始めとした転生村の面々でとりかかってもらうことにしてあるので、このペースなら1週間とかかるまい。
・・・3日で終わりました。
広大な、まっ平らな大地が・・・マジかこいつら。
そうそう、この土地って、候補予定の3か所目、広さも距離もいいけど大きな高濃度スポットが隣接していたっていう土地。
高濃度スポットに関しては、最終日に手を借りて塀で囲みました。
俺の拠点の中に抱え込んで、実験とか研究に使うとしましょう。
とりあえずは一安心。
この間ウシオやソンチョーたちは、畜産のための準備を進めていたようだ。
土方ぁ~ずの次なる作業は牛舎や鶏舎などの建築、牧場にスレッドスパイダー繁殖地や果樹園、水田などの整備になりそうだね。
俺はここでお役御免、というか、今までできなかったことを進めるために土方ぁ~ずを離脱した。
さらっと、「おじーちゃんクビ?」とか言ってたアオイさん、忘れぬぞ。
**
そんなある日、マスターのレストラン(食堂を移設、拡張してレストランとして新装オープンしていた)では、夕食後にアオイ、マナ、ユーコ、ミサ、アカネと、興行団から救出されて村に来た3人娘(マリア、セレイア、ソリスラ)、が女子会を開催していた。
「あのぉ、どうしてシンさんは”おじーちゃん”と呼ばれてるんでしょう。」
異世界人であることを知らないマリアが、どう見ても自分と同世代にしか見えないシンを”おじーちゃん”と呼ぶアオイに聞いてきた。
セレイア、ソリスラと、ミサにアカネまでもが首を縦に振って質問を肯定した。
「だって、中身50歳だもん。」
「は?」
と、意味が分からない3人娘と、理解したミサ、アカネ。
「シンさんはぁ、頭の中身がすっかり枯れてるんですよぉ。
女の子と遊ぼうとかぁ、良いかっこしようとかぁ、モテたいって気力がありんこの涙ほども無いんですぅ。」
ユーコのフォローに、なるほど、そういうことかと納得する3人娘。
「基本的にあの人は、仕事を頼んだだけの職人さんだと思って。
見た目がそれなりだからって、それ以上期待してもがっかりするだけだからね。」
マナの評価も辛らつだった。
「それにしても、マナ先生には本当に感謝しています。
まさか、奴隷の印が消せるなんて。」
そう言って、ソリスラは自分の左肩を愛おしそうに撫でた。
この世界での奴隷の証、焼き印は、本当にただの焼き印なのでマナの医療ポッドで簡単に消すことができた。
意外だったのは、それ以外の傷が全くなかったことだ。
あんな犯罪者集団にとらわれていたのだから、と、いろいろな意味で心配していた。
「あぁ~、姉御とママ、どうしてるかなぁ。」
ミサが漏らした姉御とママとは、歌劇場を取り仕切っていた古株の奴隷で、二人とも腕っぷしの強さと人柄で、下っ端の強面連中からも一目置かれていたらしい。
その二人がいたおかげで、歌劇場では暴力や凌辱といった虐待とは無縁でいられたらしい。
救出の時も、ミサが二人も一緒にと言っていたのだが、二人は残された演者たちが、最後の一人が親元に戻るまで見送る責任があると言って残ったのだった。
四人にとっては、感謝してもしきれない大恩人だ。
「歌劇場もできるんでしょう? できたらそこで歌いたいなぁ。」
アイドル物のソーシャルゲームをプレイしていたミサの能力は、ファンの数などで上昇する。
今の、マスターのレストランの一角で行う週一のミニコンサートでもある程度ファンはついているが、やはりちゃんとしたステージで歌いたいようだ。
「アカネちゃんも一緒に出ようよ、5人でユニット組んで。」
「えぇ?私ですか?無理ですよぅ、人前で歌うなんて。」
顔を真っ赤にして突っ伏してしまった。
転生とは無関係になってはいるが、アカネがアイドル育成系のゲームをしていたことも聞いていたし、歌劇場の話題が出たあたりからそわそわしているのを、ミサは見逃さなかった。
「大丈夫よ、きっと楽しいよ~。」
ミサはソロだったが、3人娘はステージでは5人組で弦楽器を弾き、歌っていた。
「問題は、歌劇場を作るそぶりもないことだけど。」
アオイの一言で、さすがにみんな現実に戻されてしまった。
そう、歌劇場予定地はあるが、何一つ進行していないのだ。
「そんなことなのでぇ、責任者らしき人を招集しましたぁ。」
そういうユーコは、いつの間にかシンの腕をつかんで連れてきていた。
「は?え、なに?」
ただ単に、たまたま食堂に入ってきたばかりのところを捕まったのだ。
「歌劇場はいつできるの?ってゆーか、作る気あるの?」
詰め寄るアオイに、なるほどと手をたたくシン。
「うん、早く作りたいのはやまやまなんだけどね。」
「なら早よぅ。」
「言い訳臭い。」
すかさずアオイとマナの口撃。
「いやいや、歌劇場っていうかさ、音楽を主体とするホールって、とんでもなく難しいんだよ。
素人が箱作ればいいってもんじゃないんだからね。
あれって、音の反響だとかを綿密に計算して設計しなきゃなんないんだよ。
って、俺もなんかの番組、あ~、書籍だったか?でチラッと見ただけなんだけど、音響って沼なんだよね。
ちょっとした角度の違いとか材質の違いでも聞こえ方が全然変わっちゃうらしいし。
だから、作るならちゃんとした専門家に設計してもらわないとダメなの。
で、ここには今、誰一人として詳しい人がいないのよ。」
えぇ~。
というブーイング娘たちにめげずに続ける。
「いちおうノブロフさんに頼んで、ちゃんと設計できる人を呼べるように手配してるから、焦らず待ってよ。
こっちだって、どうせならちゃんとしたもの作って、いい環境で活動してもらいたいし。」
そこまで一気に言って、あらためて様子を見ると。
感動?して涙ぐむ3人。
仕方ないなぁ、といった様子でも、一応喜んでくれているミサとアカネ。
いつものように表面上ニコニコしているユーコに、まぁ合格、とでも言いたげなマナ。
に対して、訝しげなアオイさん。
むぅ。
大枚はたいてこっそりウィキネットで調べたけど、結局理解できずに丸投げしたことはバレてない。
はず。
だよね?
とりあえずピンチは脱した。
と、思いたい。
これ以上難癖付けられないようにそそくさとレストランを後にするのだった。
「仕方ない、夕食は貯蔵庫のもので済ますか。」
トボトボと帰途についた”具”がアラフィフの青年だった。
**
そうしてこうして日はまたたくまに過ぎ、色々ありながらもなんとか手が空いた。
ようやく資源調査に出発だ。
ほしいものはいろいろある。
ラサの木に、この世界のブドウ的な植物とか、できれば蜜蜂も。
砂糖的な蜜を出す木もあったんだよね、確か。
ゴムの木とかも無いのかなぁ。
あ、あと岩塩とか。
とにかくほしいものはいっぱいある。
ここらでしっかり調査して村に持ち帰りたい。
フブキを取り出して森へ。
ガッツリ探すぞ~。




