ウルフの籠手「1」
一分くらい歩き、周辺の景色は平原から森に変化した。魔物たちのレベルが高くなったから、レベラゲしてるプレイヤーたちのすがたがだんだん消えてしまい、俺だけになっちゃった。
クエストページに、魔物退治のクエストの文字が緑色から黄色になって、薄々赤色がついている。多分クエストのハードルがこれで反映される。
「ハフーッハフーッ」
オオカミの呼吸音が俺を起こし、クエストページを閉じ、周りの環境を観察する。
木々がストレートで、高い。幹が太い、多分ニ三人くらいしか抱かない。樹冠が幹から茂れ、濃密な木の葉が光を防いだ。視界が暗くて、加えて魔物の吠え声、ますます不気味になった。
周りのオオカミが全部二体三体で、グループを形成して行動している、こんな時油に断して、下手にオオカミの目線を引いたら俺多分すぐ死ぬだろう。
慎重で足を運び、狩れる相手を選ぶ。周りの状況をよく観察して、ようやく見つけた狙い目は、オオカミ一体が木の陰に身を潜め,緑色な目だけが露出し、周りを警戒してる。
よし、コイツにしよう。
できるだけ足音を立てずように近づきだけど、向こうがすぐ俺のことを気づき、「グルルー」の声を出して、俺に威張てくる。
おかしいな、普通なら魔物は追いかけてくるのはずなのに、なんでコイツがまだ動かないの?
まあどうでもいい、とりあえず先手を取ろう。取ったばかりの神器――錆びたナイフを持て、オオカミに近づき、一撃を加えた。
「13」
ひっく!!
そんなに低い?レベル3になった俺はスライムを攻撃した時普通は40くらいのダメージだけど、13ダメージはさすがに低すぎ。
「ウオン」
オオカミは吠えながら、爪を俺の胸もとに伸ばし、引き裂くような痛みが襲いに来て、ダメージ数字も飛んできた。
「47」
ヤバい、なにこれ!HPが215しかない俺は4-5撃くらい受けたら死ぬ。
戦闘がはじめのゆえに、オオカミのステータスも見える。
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LV 7
HP 300
攻撃力 12 ― 15
防御力 15
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なんとレベル7!自分より4レベル高いとは、勝てないのも当たり前だ!今は戦いの場合じゃない、身の安全を守るのは最優先。そうと思い、俺は全力疾走、来た方向に逃げる。
......
何で追いつかないの?
十メートルくらい逃げた後、俺はこういうことを意識した。
普通ならモンスターは一定の距離を追うのはずだが、後ろからの足音が全然ない。振り向くと、あのオオカミはまだあの木の下に怖い目つきで俺のことを睨む。
なるほど、こういうことか!再び魔物のステータスをチェックした時、俺は先見落としたところを意識した。このオオカミの名前は「けがをしたオオカミ」。
ちゃんと観察すると、オオカミの後ろ足が多少赤色に染めたようで、あれは原因で追いつかないのか。
俺にとってこれはチャンスなんじゃない?
でも一つのテストをしないと、もし予想通りなら、自分より4レベル高いモンスターを倒れるかもしれない。
再びあそこに戻り、オオカミまだ喉から「グルルー」の声を出し、俺に威張てくる。俺は手の中のナイフをしっかり握り、息を詰めてオオカミに近づき、一撃を撃つ。
「16」
白いダメージ数字が飛んで、やはり低い、でもそれはポイントじゃない、気を付けるところは今!
オオカミは前足を高く挙げ、俺を襲おうとする。俺は気を落とし、冷静に向こうの動きを観察する。今だ!オオカミの攻撃をちゃんと見つめ、爪が俺のことを当たる前に一歩を下がった。
「MISS」
俺の頭の上から灰色の文字が飛んでくる。
行ける!
胸もとの鼓動が高鳴り、呼吸もはやくなる。自分の回避率が0なのに、MISSした。つまり、ちゃんとタイミングと距離を掴めば通常攻撃も避けられる。
「15」「18」
二つの数字が飛んできて、オオカミのHPがだんだん減っている。俺は手からの攻撃は続き、足の動きも止めていない。向こうからの一撃もちゃんと避けて、大きな「MISS」が飛ぶ。