月光下のエルフ
ようやく!うちのヒロインは登場しました!!!
パチパチ!!!
これからどんどんクライマックスになるので、期待していただけたら嬉しいです!!!
およそ10分後、飛行船が目的地にたどり着く。
周りにオルティアとは違う植物や建築の形がここはエルフの国であることを証明している。
スカイポートと違って、ここはそんなに大きい港ではないようで、ただ一人のドワーフがここに当直している。
「マーベルに行くにはどこに向くべきでしょうか」
「あっち、この道を沿えてムーンフォレストを通り抜ければマーベルにたどり着ける」
ドワーフが指を指して道案内してくれた。
「でも気をつけなさい、旅人よ。ムーンフォレストは危険な林地である。霧が濃くなって、月光が道を照らせない時に、ムーンライト草を探してください。それがあなたを安全な場所へと導いてくれるだろう」
ドワーフと別れ、ムーンフォレストへ足を踏み出す。
ここはやっぱオルティアやスカイポートの環境とかなりの違いがある。月がより大きく、明るく見えて。作られた道も人類のと異なる。オルティアの道はほぼ石板で作られて、ここの道は小石で敷き詰めた。
道の隣に女神像が置かれて、風化されたせいでこのエルフ女神の顔はよく見えない。
およそ5分歩き、俺は心の底から不吉な予感が湧いてくる。
なぜならこの森が安全過ぎる。ここまでムーンフォレストに進入してモンスター一匹でも見つからない。
身の安全のために、俺は先にステルスを使って、身体が陰に溶け込む。
やはり何秒後、周りから霧が漂ってきて、全てが見えなくなる。何だが眩暈の感じが出てしまい、気づけば方向感も完全に失った。
周りからモンスターの喘ぎ声と投げてきた悪意を抱いた視線が俺の鳥肌を立たれて、背中から寒気が湧く。
先にステルスしてよかった。
ステルス状態のおかげで、俺も少しだけ心強くなって、細目で周りのことを確認する。
霧にすがたを隠れているモンスターは主にLV24から28くらいで、ソロならなんとか倒れるけどもしうっかり別のモンスターに狙われたら、こんなきつい環境で逃げられないだろう。
やはりできるだけ戦うのを避けろう。
霧が立つ前と違って、地面に微かな光を放っている草がある。どうやらこれがドワーフさんが言ってたムーンライト草だろう。
一本だけ引っ張って指先にねじる。
点滅している光がある方向に漂い、俺の足取りを導く。
霧の中におどおどと歩いていた時、女の子の悲鳴が霧をつんざいて、俺の耳に届く。
「あああああ!助けて!誰か!ヘルプ!」
深い霧の中に二つの影が動いてて、どうやらとあるプレイヤーがモンスターに追われているようだ。
こそこそと二人の後に追いながら、モンスターのデータをチェックする。
LV27の黒熊か、厄介だなぁ。
けど一応アイツのHPがかなり消されたし、俺が手を出したら多分勝てるだろう。
でもムーンフォレストは危険すぎて、もしここで手を出すとほかのモンスターに狙われた可能性が高い。とりあえず後についていこう。
女の子走って、とある断崖にたどり着く。ここの霧がそんなに濃くないため、他のモンスターの襲撃を心配する必要がないようだ。
ずっと尾行してた俺はチャンスを掴み、陰からすがたを現れ、黒熊の首に狙う。
ダークストライク!
「756!」
赤いダメージ数字が飛び、俺もこの数字を見てびっくりした。どうやらダークストライクの三倍ダメージプラスクリヒットの結果らしい。
黒熊はこんな高ダメージを受け、一瞬HPが少しだけ残り、俺はまだ一撃を撃って、黒熊は悲鳴しながら倒れた。
でも追われたプレイヤーが黒熊が倒されたことが知っていない。彼女が断崖に跳ぶか跳ばないかっと躊躇っていた。
「おい!もう大丈夫だから跳ばないで!」
俺は声をあげて、霧の向こうの影が立ち止まった。
風が吹き、霧が散ってしまう。空から月光が降り注ぐと、俺の視界がまだ明るくなった。
女の子が振り向いて、微かに赤く染まった瞳と頬についた雫が月光の照らしで輝いている。
心臓はぎゅっと締め付けられ、手に掴まれたのように止まった。その美しさに呼吸すら忘れた俺は、このエルフの姿に驚嘆した。
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