表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

LINE告白してきた奴が実はストーカーだった件

振り回されるのが嫌だったんだよ

作者: 米田


「優しくしてくれたから勘違いしたじゃないか」って長文のLINEが来ていた


送信時間を見ると授業中だった


第二言語だから、あちらも授業中だったはずなのだが


それにしても、遠回しすぎた私のせいなのだろうか


トーク画面を見返すが、ちゃんと拒否していた


裸リボンを送りつけられたにしては、嫌ですというだけでは弱かったのだろうか?


確かに、まだ手すら繋いでいないのに突然送られてきた裸リボンの画像と、これ着てくださいのメッセージに驚きすぎて、先に体調の心配をしたのはよくなかったのかもしれないな


と考えるものの、即座にそれはおかしいだろうと思い直す


なんだか、知れば知るほど、嫌なやつだな




交際開始後2ヶ月ほどたって、ようやく周りに交際がしれ始めたある日のこと


友達が心配そうに大丈夫?と聞いてきた


どうしてか問うと


「米ちゃん、あいつにストーカーされてたからさ、心配になって・・・。ね、ホントに大丈夫?」


大丈夫じゃない


大丈夫だよ、と脊髄反射の如く答える一方で、内心ひどく動揺していた


じゃああれか 

ストーカー受け入れたことになってたってわけか


好きと言う割に暖かさがないのはそれが理由か


何でも受け入れるのが当然と扱われるのも、ストーキングのターゲットだからだったのか


受け入れてないよ

受け入れるわけないよ、ストーカーなんて卑劣なこと


そういえば、米さんなら自分でもいけるかなと呟いていたっけ


あのときは、私が優しいと言うことを言いたいのだと誤魔化されたけど




しばらくして、別れを切り出した


短い間でしたがありがとうと言って終わりにした


今思えばなんの感謝かわからないが、そのときはまだ、人生で初めて他人に好きと言われた嬉しい記憶と、卑劣を受け入れられない潔癖が衝突して葛藤していたのだ


穏やかに、なるべく傷つけずに終わりにしたかった


しかし、駄目だった


その後、間を開けて探るようにLINEが続いた


応じるといつも長時間になり、私は疲れていった


収まったかと思ったら、またくる


怖い


話が通じない


やめて関わらないでと言っているのに、


他の話題のフリしてまたくる、


授業のことだというから話を聞いたのに、


もうやめて




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ