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都知事選、出たから小説読め!  作者: しぃ(*゜ー゜)主席
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選挙で何かが変わると思ったら、それはたぶん大正解!

俺はがんだと診断された。202X年。俺、しがない低所得の社会の底辺の社内ニート青原幸太郎はそう宣言された。

俺はそもそも血便が数日続き、これは医者に診てもらった方がいいよなーぐらいの気持ちだった。


俺 「( ´゜д゜`)エー死ぬんですか」

 

医者「もっと詳しく調べないといけないけどほぼ死ぬだろうね、もって1年だろうねぇ」


俺 「・・・・・・・」



その夜、俺は普段は高くて買えない、新ジャンルじゃない1缶200円台の缶ビールと普段は柿ピー、ポテトチップだったおつまみでなく、一つ500円以上のビーフジャーキーなどの高級おつまみを買った。

友達もいないのでひとり飲むことにした。風俗も行きかったが、勇気が要って精神力も使うのでやめておいた。


「ああ・・俺の人生いつ始まるだろうかと思い続けていたけどついに終わりの方向が見えてしまった。」


YouTubeで懐かしアニソンを聞きながらビールと買ってきた高級おつまみのビーフジャーキーをむしりながら、またいつもはふつうのチキンだがプレミアムなチキンも買っておいたのを食べる。


(俺の夢・・俺の夢・・、俺の夢は俺の世界観を文章にして世間に認められて金持ちになる小説家だった。その他、女とも縁がほしい)


ふと、昔好きだった結婚したアニソン歌手の曲を聞いて、涙が出てきた。


(死ぬのか、死ぬのか、死にたくねぇええ)


もう食べたものが腹に溜まってきて起きるのも楽しくなかったのでそのまま寝た。


次の日朝早く目覚めた。ボーっとPCもテレビもつけず口を半開きにしながら主思いにふける。(ところで、俺には貯金が500万円ある。あと貴重な1年。仕事を止めて貯金で生きて俺は小説を書きまくってネット小説投稿サイトに投稿してネットのデータの一部となって永遠に生きよう・・・)


でも500万は多いよな、俺そんなに金使わないし200万ぐらいで生活できるだろうし、あと300万円はどうしよう。


俺はそのまま、会社に出かけた。


仕事場について、俺はそのまま仕事をやり始めて昼休み。同僚との話の中。


いろいろ世間話をしながら、俺は昨日の余命宣告について話さないが貯金についてのことを思い出して何となく聞いてみた。


俺「あの、もしも300万円自由に使えるとしたら何に使います?」


同僚A「300万円あったら、何に使うかって車・パソコン関連とか、どっか旅行とか行きてぇな」


俺「あっ・・そうですか?」


同僚A「えっ、お前もしかして金あるの、俺に投資しろよ儲かったら2倍で返すからさ」


俺「はっ・・はぁ・・・」


同僚A「まあ、貯めて起きた方がいいんじゃない、何があるかわからないし」


俺「・・・・・・・」


その同僚との話も終わり仕事を終えてアパートに戻った。


その後、Google先生で調べたら「旅行・風俗・整形・・・」


(まぁ・・・整形は死ぬんだしこれから必要ないよな・・、もし、旅行に行くにしても今は長く休めないし、そもそも旅行はときたま行くのがいいし、一緒に行く相手もいない・・。まあ気合を入れて一人旅でもしようか・・)


ネット宿泊サイトで予約して、1週間、仕事が終わって帰宅しては暇を見つけて計画を練った。思い立ってから2週間経って、俺は一人旅で出かけた。俺は、鎌倉・江ノ島・湘南当たりへ出かけた。一度は来てみたかったんだと、まあそんな密集したところに観光地が集まっているわけでないから、泊りを入れても行けるところはそんな多くない。とりあえず藤沢駅で終わりてバスとか使って江ノ島へ行く。神社にお参りして(以下省略)


俺は5時を過ぎてからホテルに向かい午後5時40分にはチェックインした。ホテルのバイキングで普段は大食い出来ない鯖や鶏肉、買っても一人ではすぐ飲んでしまわないととバカ飲みするので滅多に買わないオレンジジュースでながし、ホテルのビールの自販機でビールを買ってホテルの個室に籠っていた。


個室にいてもテレビも昔はまだ見ていたが、今は見る気がしないのでボーと仰向けになりながらスマートフォンをいじっていたり、置いてたわいもないことを考えていた。


(ああ、俺な俺は結局、何も特には人類の進歩のために何も貢献できないアホな人生だったぁ・・。せめてだせめて俺が書き溜めた20タイトルくらいの小説が日の目を見ることがあって有名になってだな夢の印税生活が送れれば・・・、具体的にや具体的に俺の書いた小説が大賞を取って、有名書店に並び、アニメ化になって、キャラソンが出来て、MAD化して、世界のアニメファンに注目されて・・・、暮らしだってしがない俺を馬鹿にしていたやつを見返せて、親・親戚に金を配って、地元から市民栄誉賞・・・ってのは確実に無理だろうが・・まあそうゆうのが一つ叶ってしまうのならこれからも生きていけるだろうな。)


ふとひと思いにふけ。ぬるくなったビールを口に含んだ。そして、しばらくはうなだれてスマホをいじりたくなったでスマホでポータルサイトを開いた。そして偶然に飛び込んできたネットニュースの見出しに「大阪府知事選が告示、最多22人立候補 」、特に何も感じたわけでなく、すらすらと読んでいつも読むニュースのコメント欄に目を通した。すると今後の行動を変えてしまったあるコメントがあった。


それは、「京阪神に政見放送が流されて約千数百万人が見てニュースでも名前を呼んでもらえる。供託金没収されても名を売ったと思えばよいと思える人がでてくるでしょうね。」というコメントだった。


それを見た俺は、最初は(ああ・・なるほどこうゆう理由で選挙に出る人もいるね)くらいの感じだった。


「でも次に確か供託金って300万円が没収だよな」というところから大きなひらめきが浮かんでいった。


(もしかして、もしかして俺も売名行為で選挙に出て注目を浴びるようにしてちらっと小説の宣伝をしたら俺も有名小説家になれるかも、これいいんじゃねえか、確か都知事選ももうすぐあるんじゃないか、これだ!確かニュースで「東西知事選の結果はとかやってたし」)


脳内でアハ体験に似た感じで、脳内物質が排出された感じがして気持ち良くなった。


(そうだ、これだ都知事選だ! この死ぬ前にどう使おうか悩んだ300万これに使えばいいんじゃね)


俺は都知事選にどう出るかググった。選挙は大阪府知事選から3か月後という。なんというグッドタイミング!













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