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監禁に寄り添う

作者: こじぽん

もう、人生の運は使い果たしてしまったと思う。

彼と出会えたのがまさに奇跡だった。

彼──高橋白湯たかはしさゆとは大学時代の美術サークルで出会った。

白湯は2歳年下で、始めて新歓の席で会った時の第一印象は、とにかく無口な人、だった。そのかわりと言ってか相槌だけはとても多彩で、私のしょうもない話に愛想のいい笑顔で応対してくれた。

付き合い始めたのは1年前。私の方から告白した。返事はイエス。即答だった。

薄々彼も私の好意に気がついた上でデートにも応じてくれていたし、付き合えたときは心臓が飛び出るくらい嬉しかったけれど本当に両思いでよかった、という予想が外れていなかったことへのホッとした気持ちの方が大きかった。


そんな彼が今は監禁されている。

それも一度や二度ではない。白湯は2ヶ月に一度くらいの頻度で監禁された。

時々1、2週間くらい連絡が取れなくなり、心配になって電話をかけると「ごめん、監禁されていて連絡が取れなかった」とさらりと答える。

わかりやすい、嘘。

初めこそ嫌われてしまったのかな?と心配になったものだが、そう何度も監禁された今となってはもう慣れっこなもので、三度連絡しても返事がない時は「ああ、監禁されているんだなあ」とすんなり受け入れられる様になっていた。



「えーー、嘘でしょー!? 私なら速攻別れるけどね」


週末の喫茶店で、よく声の通る親友──夏海が飲む直前だった紅茶のカップを置き直して叫んだ。


「そりゃあ何か辛いことがあったらそういう時期もあるけどさ、でも、2ヶ月に1回は多いよ。えり、都合良すぎない?」

「それはそうかもしれないけど、彼のペースもあるし…」

「そりゃあ、そうだけど…、」


私は沈黙を誤魔化す様に、チーズケーキを口に運んだ。表面上は反論したけれど、想定どおりの反応で正直ほっとした。

やっぱり夏海に相談してよかった。

今までは彼の名誉のこともあって自分の中でどうにかしてきたけれど、流石に5回目となると自分がおかしいんじゃないかと思う様なってきて私は友人に相談することにしたのだ。

こういう相談事は夏海が一番適している。彼女は、サバサバ系を自称してズバズバと傷口を抉る様なことはしないし、「本当はあなたこう思っているに違いないのよ」などと決めつけることもしない。ただ素直に話を聞いて反応をしてくれる。きっとこういう聞き上手なところが男にモテる要因なんだろうなあ。今も紅茶をスプーンでかき混ぜながら後に続く言葉を丁寧に選んでくれている。


「まあ...えりが幸せならそれでいいけどね」

「え、ああ、そうだね」


夏海はこちらに笑顔を向ける。これでこの話題終了!の合図だ。

正直、責められると思っていたからびっくりした。こちらのことを気遣ってなのはわかるけれど、見捨てられた気がして少し寂しい。そのあとは普通に世間話をして解散した。

幸せならそれでいいという言葉が想定以上に胸にささった。

私は本当に幸せなのだろうか?今すぐ彼にあって幸せを確認したい。どうして直接会えない時間が続くだけでこんなに不安になるのだろう。もっと彼のことを信じて、自分の気持ちも信じられたらいいのに。



翌日、私は仕事終わりにスーパーの袋を片手に彼の家を訪ねた。当然アポなし。突撃、勝手に晩ご飯だ。

昨日は彼を信じたいと思ったけれど、やっぱり私は愛が欲しい。


「えり?」


扉を開けて、不思議そうにこちらを眺める白湯。もう夕方だが、少し寝癖がついている。


「えへへ、きちゃった」

「うん、あがって」


そう言って彼はみじんも怒りを感じさせない微笑みをこちらに向けて家へ招き入れた。

私なら避けている相手に突然訪問されて、きちゃった。なんて言われたらぶん殴りたくもなるけれど白湯は異常なまでに優しい。

実は今までに何度かこうして監禁中に訪ねて半ば無理やり脱出させている。

初めはこれで嫌われたらもうしょうがないという決死の覚悟で乗り込んだのにあの笑顔を向けられたもんだからびっくりした。

今の関係が続けられているのもこれができるおかげだ。避けられていると分かっているなら極力会わない様にしてあげたいけれどどうしても我慢できないときは、きちゃった作戦をつかえる。

この最終手段の存在が私の心のバランスを保っていた。

靴を脱いでリビングに荷物を置き、道中で買った食材をキッチンに並べた。


「夕飯は、まだだよね? 作るけどいい?」

「うん、ありがとう。カレー?」


最後に袋から取り出したカレー粉を見つけて、白湯は目を輝かせながら聞いてくる。


「そうそう、監禁おつカレーってことで」

「手伝う」

「じゃあ、にんじんの皮剥いてくれる?」

「ぎょい。ああ、あとじゃがいもは野菜室の使って。そろそろやばそうなんだよね」


口角がわずかに上がったまま白湯は早速、人参を洗ってむいてくれる。ピーラーが1つしかないので私はひとまず玉ねぎだ。

昔は私が作るから座ってて、なんていいお嫁さん気取ろうとしたけれど、不器用なりにも手伝ってくれる白湯と一緒に料理をした方が何倍も楽しいことに気がついてからはついつい任せてしまう。

小さい子供の頭を撫でるように人参をゆっくりとむいていく白湯はエロい。効率は絶対に悪いのだけど、このスローペースが彼の魅力でもある。

玉ねぎを終えて、野菜室のジャガイモを取り出そうとしたとき、何かが引っかかってトレーが取り出せなかった。


「大丈夫?」


私がガチャガチャとやっていると、ようやく半分ほどむけたにんじんを持って白湯が話しかけてきた。


「うん、大丈夫。ガチャガチャするのが好きなもんで」

「気が合うね。俺もよくガチャガチャするんだ」


白湯はこういう反射的に出るてきとーな言葉にも反応してくれるから好きだ。

トレーの奥に手を伸ばすと、なぜか手のひらサイズほどのノートが底に落ちた。


「え?」


不意に言葉が漏れる。


「どうかした?」

「いや、何でもない」


自分でも驚くほどの脳内会議が高速で行われ、彼とこの話題で盛り上がるよりもノートの中身が気になるという好奇心が勝って咄嗟にごまかした。こういうずるいことだけは昔からよく頭が回る。

音を立てない様に、そーっと、ノートを野菜室で開く。さながら、ポテチの中のデスノート。

ところがそんなスリルを楽しむ余裕も中にある文章を見て一瞬でなくなった。


「たすけて」


その一文だけが最初のページに大きく書かれていた。あとのページは白紙だ。

何か見てはいけないものを見たという危機察知から素早く再び奥の方にノートを押し込んで、一呼吸置いてから何事もなかったかの様にじゃがいもを取り出した。

白湯もちょうど人参がむけたあたりだ。


「お待たせ、はいこれ。ああ、それともこれも俺がやろうか?」

「ううん、任せて。人参のカッツよろしく」

「は〜い」


ピーラーをサッと洗って、渡してくる彼に平静を装って受け取る私。嘘をつくときや何かを隠すときについつい過剰な冗談を言ってしまう癖があるのだけれど、会話の9割が冗談で構成されている白湯とのやり取りではバレることがほとんどない。

じゃがいもを洗ったあと、無心で皮を剥いていく。どうしてあんなものが?あんなところに?

彼の厨二病時代のノートとかならまだわかるものの、たすけて、とだけ書かれたノートをそもそも隠すものだろうか?

私ならビリッと破いて捨てる。というか、中学時代に作った恥ずかしい恋愛ポエムは大掃除の時にそうやって処分したし。

もしかして、ダイイングメッセージみたいな?この部屋で殺された誰かの叫びがあの野菜室に閉じ込められているのだろうか。証拠が上がらないためにも手放すわけにはいかず、隠すしかないとか!?

いや、仮にそうだとしても、白湯ならもっとうまく人を殺すだろう。って私は何考えているんだろう。

動揺を表に出すまいと必死になるあまり、脳内での思考が加速して止められなくなる。私の悪い癖その2だ。だから、いつまでも幸せかどうかなんてことが不安になる。


「どうしたの?」

「うわ!」


突然、後ろから耳元で声をかけられて声が出た。


「ずうと、デコボコを眺めてた」

「いやね、ピーラーですうううっとスムーズに剥ければいいのに、このデコボコのせいで邪魔されているからさ。叱ってやろうと思って」


悪い癖1が出た。


「なんて?」

「おい、皮!埋まってないででてこーい! みたいな?」

「なにそれ」


彼は笑いながら再び作業に戻った。やっぱり白湯は優しいな。冗談も嘘も全部笑って許してくれる。でもだからより一層、彼の秘密が知りたくなるわけで。


「ねえ、今日泊まって行ってもいい?」

「うん、いいよ」


少しの戸惑いも見せることなく、うなずく白湯。

監禁中に突然やってきて、しかも泊まるなんて恋愛マスターの美里さん(そんな人がいるか知らないけど)が見たら、0点をつける立ち振る舞いだろう。

でも、ここで帰ればあのノートのことは二度と話せなくなる。後になって、そういえばこないださ、なんて切り出すのなんて私には絶対無理だ。それに元々、監禁なんていう秘密を抱えている彼だ。これ以上不信感を持ち帰るわけにはいかない。自分のためにも彼を知りたい。


夕飯を済ませ、彼がお風呂に入った隙を見計らって私はもう一度あのノートを開いた。

やっぱり何度見ても助けての文字以外が見つからない。何かの暗号でもなければ、当然女の香水の匂いなんかするわけもない。

浴室の方を警戒していると彼の鼻歌が聞こえてくる。いつもはわざわざ近くまで行かなかったけど、鼻歌なんて歌っていたんだ。なんかちょっぴり可愛い。

不意に我にかえり、せっかく久しぶりに彼に会えたというのに私は何をしているのだろうと虚しくなった。

いつもなら体も心も全力で彼に傾けているというのに、今日はノートを見つけてから全然彼を感じられない。彼の方は突然の訪問を受け入れ、いつもの様に接してくれているというのに。

パタンと、ノートを閉じて野菜室に突っ込み、リブングに戻る。

ああ、もうやめだやめだ。好きな人と一緒にいられるならそれでいいじゃないか。ましてやお泊まり。最高じゃない?私って幸せじゃない?彼の鼻歌聞けて満足じゃない?

思考も全部ぶん投げて、今、この空気を吸うことだけに集中しよう。もともとは監禁生活を終わらさせて幸せを確認することが今日の目的だったじゃない。



「おかゆいところはないですか〜?」

「ありませーん」

白湯に続いて私もお風呂に入った後、白湯に髪を乾かしてもらう。私が乾かすのをめんどくさいと言ったら、じゃあやらせてと言ってきたのでやってもらったところハマってしまったらしい。私も楽ができるからうぃんうぃんだ。

私はお風呂上がりのいつ寝るかいつ電気を消すかを探りあうこの時間が人生の中で一番大好きだ。


「白湯は次はどんな髪の毛にするの?」


ドライヤーで乾かし終わった後、彼の後頭部の髪の毛を上に持ち上げながら聞いた。


「うーん、その時のお任せかなあ」

「ふーん」


白湯は髪を切るたびにイメチェンをする。今まで見てきたものだとツーブロックとか、アップバンクとか、スーパーサイヤ人みたいなのとか、いろいろ。今は、嵐の二宮くんみたい。

黒目が大きくて安心感が魅力の彼はもっとナチュラル目の方が印象通りなのになあと思うけど、美容師の人に任せると必ずツンツンになる。嫌いじゃないけどちょっと不思議。

ベッドに転がるでもなくリビングの上で二人して仰向けに寝転がる。眠たけいれどもう少し話していたい。この浮遊感が幸せだ。


「カレー美味しかったね」

「ね。うちの母さんはよくアレンジしたカレーを作るんだけど、やっぱりレシピ通りが一番だなあ」


カレー、という言葉を聞いてどきりとした。どうやら私の中でカレーとあのノートは密接に結びついているらしい。忘れようと努めて蓋をした好奇心がまた放たれそうになる。

   

「そういえば、野菜室なんだけど」


私はあえてここで言葉を止めて彼の顔を眺める。もし、そこで動揺があればこの話はしない方がいいだろう。しかし、彼は少しも戸惑う様子がなくいつもの様に後に続く言葉をじっと待っていた。


「ん?」

「…あの、トレーって前からよく詰まっていたの?」


思い切って聞いてみたかったけど結局勇気が出なくてもう少し様子を見ることにした。


「うーん、どうだろう。正直、あまり自炊しないからわからないかな」


白湯は恥ずかしそうに笑みを浮かべてこちらに顔を向ける。不思議なくらい冷静だ。

ここまでくると本当に彼は何も知らないんじゃないかと思えてくる。合鍵を持った家族の誰かが家に入って何かの悪戯で置いたまま忘れていったとかなんじゃないだろうか。あるいは友達とか。

もしそうなら、すごく笑い合える。彼の笑顔が見たい。そんな淡い希望を手に入れた私はとうとう決心し、冗談らしく聞いてみることにした。


「実はね、さっき野菜室でノートを見つけてさ」

「ノート…」


私の言葉に反応して珍しく彼の反応が大きく変わった。しまった。でも、もう引けない。せめてこの後の雰囲気のダメージを避けるために明るさを保ったまま話を続けた。


「落ちた拍子にたまたま中が見えちゃって『たすけて』って書いてあったんだけど。あれ何ー? 私を驚かせるためのいたずらー? もう怖くてなかなかいえなかったんだからー」


いろいろ嘘っぱちなところもあるけれど、ノートの話題を作りつつ傷を避けるためなら上出来だろう。ギャルっぽくなったことも気にしない。

ところが彼は私のテンションに乗ってくることはなく


「…...ごめんね」と小さく呟いた。

私も思わず言葉を失う。テンションの勝負に負けた。一度作られた沈黙を破るのはむずかしい。このまま嫌な空気になると思い、話題を切り出した後悔に浸ろうとしたところで彼の口から言葉が続いた。


「…...あれ、妹のなんだ」

「え?」


一瞬意味がわからなかった。妹?なんで?だって、白湯の妹は3年前に交通事故で亡くなったはずだった。


「妹の遺品整理をしたときにね、引き出しからこれが出てきたんだよ。そんでそのまま持ち帰ってきた」

「…そうなんだ」


この手のセンシティブな話題になると私は途端に何もいえなくなる。嫌とか苦手とかじゃなくて、なんて言っていいのかわからなくなるから。でも、彼のことを知りたい。という欲求は臆病な私の背中を押した。


「でも、どうして?」

「なんでだろ。JKの日記が気になる変態だからかな。なんて」


少し無理した誤魔化す様な微笑を私に向ける。何かを言う代わりに彼の手を握る。自分から切り出しておいて無責任だけど、なんだか少し怖くなる。私は白湯の心に触れてもきちんと受け止められるだろうか。


「なんかさ、でも、気持ちはわかる気がして。将来の不安とか自分のコンプレックスとか人に相談してもどうしようもないことってあるから。そんな時、あてもなくたすけてって言いたくなる」


白湯は仰向けに向き直り、少し震えた声でしゃべる。


「白湯もノートにたすけてって書いたりしてるの?」

「俺はしないよ。思うだけで。死のうとも思わない」

「死のうとも…」

「......妹は本当に事故だったのかって」

「ああ…」


ストンと府に落ちた。どうして白湯があのノートを持って帰ったのか。


「本当のところはわからない。だから自分を責めてるとかじゃないから安心して。ただ、見つけちゃった以上はどうしても捨てられなくてさ。だから、前に母さんが来たときに部屋のどこかに隠してもらったんだ。まさか野菜室に入れるとは思ってなかったけどね」


今まで下がった温度を、彼があげようとしていることに気がついて「ほんとだよー。びっくりしちゃった!」といつもの安心できる空間戻した。

しかし、そのままいつもの空気のまま白湯が不意に「いつも監禁されてごめんな」と言うから私は思わず反応に困った。

私が彼にかけるべき1番の言葉を探しているときに、1番言って欲しかった言葉を先に言われてしまった。でも少ししたら自然と「ううん、平気」という言葉が口からこぼれた。

自分でもびっくりするくらいスムーズに、本心が漏れた。本当に平気か?なんて考える暇もなく本能が平気だと言ったのだから平気なのだろう。

というよりも平気になっていくんだと覚悟したんだと思う。


「それじゃ、そろそろ寝ようか」


電気を消して彼と一緒のベッドに入る。

暗くても近くで見える彼の睫毛はとても長く、完璧とはいえないながらも私好みな顔立ちにドキドキする。

彼が監禁されるのはきっと、自分のたすけてを誰にも発見させたくないからなのかもしれない。隠したり、どうにかしようとしなくていい様に、彼は彼なりの世界を持って私と接してくれている。

私はそんな繊細だけど情熱的な優しい世界が大好きなんだ。



朝、いつもより少し早く起きてパンを焼いた。

本当はもっといいものを作りたかったのだけど、昨日はカレーを作ったからできることはこれくらい。かっこつけたいときに限ってかっこつけられないのはなんでなんだろう。


「おはよ〜、パンだ〜」

「パンダ?」

「シャンシャン〜。ありがとう」


寝ぼけた彼をさらに寝ぼけさせる様なことを言いながら私たちは朝食を済ませた。

昨日の眠る前の出来事なんてなかったかの様に彼はいつも通り接してくれている。


帰り際、玄関の前でいつもよりも強めに彼のことを抱きしめながら


「まだ、監禁中?」と、聞いた。

「今はもう大丈夫。また監禁されるかもしれないけれど」体制はそのままに彼が答える。

「じゃあ、解放されたら帰っておいでよ。頭撫でてあげる」


私はそのまま彼の頭をうじゃうじゃと撫であげる。


「よーしよしよしよし」

「動物じゃねえぞ。ばか」


そう言いつつも、体は抵抗はしない彼が愛おしい。

愛されるとか愛するとか、当初持ってきた悩み事は彼との幸せな時間に溶けていく。

これからは当たり前の様にそばにいて、当たり前の様に彼の世界を受け入れていきたい。突然来た私を文句の1つも言わずに泊めてくれた彼の様に、私も彼の監禁を受け止めていけたら。


「ねえ、また監禁されているときも会いたくなったら助けに来てもいい?」

「…...いいよ。そのときは頭撫でてあげるから。よーしよしよしよし」


そう言って彼は私の頭を優しく撫でた。


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