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プロローグ
魔王にはある野望があった。人間を支配する、一人残らず惨殺する、そんな恐ろしいものでは全くない。彼の野望はたった一つ。
「イケメンに生まれ変わって、ハーレムの中ぐっちょぐちょのピンク色の日々を送りたい! そのための第一歩としてお願いだから死なせてくれ」
「はいはい、バティン様。食事の時間ですよー。そーれ」
「いらないって言ってるだろぉぉぉ! 忠実な僕なら望みを叶えろよ!!」
「もちろんです。ご命令なら何なりと」
「だからまず生まれ変わるために死にたいんだって!」
「はいはい、食事ですねー」
「言ってねぇよ!」
彼の野望が叶う日は遠い。




