第19話_幸せな日
ついに訓練の日々が終わった。
「お疲れさま、2人とも1ヶ月間、よく頑張りました♪」
「ありがとうございます、いちご先輩」
「グスターは、自分で自分を褒めてあげたいぞ……」
最終的には、グスターがレベル457、委員長がレベル402という結果になった。ラズベリやヴィラン先輩はレベル500台だから、あと1回この特訓をすれば追いつけるらしい。
ラズベリいわく、「最後の数日間は、ムキになって悪ノリしちゃいました☆彡」とのこと。
うん、可愛く言っても許されない行為だと思う。
グスターもおかしいと思っていたよ、プログラムで用意されていた上級ボスクラスのヤツが、数千匹単位の群れで出てきたんだから。
絶対、ラズベリに殺されるって思ったし。
でも、ラズベリいわく「プログラムの隠しコマンド」で出てくる、これよりもっと強いヤツもたくさんいるらしいから……次回以降、ラズベリのドSな性癖が暴走しないように、気を付けたいと思う。
◇
疑似異世界から帰還して、制服に着替えてから、学校にみんなで直行する♪
今日は土曜授業。午前中だけで学校が終わる。
久々の学校は、あっという間に時間が過ぎて……気が付けば放課後になっていた。
「――ということで『お昼ごはん』を食べにグスター達がやって来たのは、なんとこの前の焼肉屋さんデス♪ 美味しいA5ランクのお肉が食べ放題のお店なのデスッ!!」
ぴこぴこ、ふりふりっ♪
「……(いや、A5ランクは食べ放題じゃなくて、普通に注文だからね?)」
「ぅふふっ、みんな好きなだけ食べて良いですよ♪ 全部経費で落としますから」
「いちご先輩、本当に良いんですか……? その、明らかに、高そうなお店ですけど……」
「大丈夫だぞ、委員長。遠慮する方がラズベリに失礼なのだ!!」
グスターの言葉に、ラズベリが首を縦に振る。
「そういうことです。秘蔵のカードもあるから、大丈夫ですよ♪」
「……分かりました。ごちそうになります!!」
「お肉っ♪ お肉っ♪ お肉っ♪」
メェ~♪ メェ~♪ メェ~♪ メェ~♪
お店に入ろうとした瞬間、ラズベリの携帯が鳴る。
あぅ、ちょっとお預けを食った気分。
でも、がまん、がまん♪
「はい、主木です。――お疲れ様です。――はい――はい――ええ――対面することが出来ましたか!! はい――ええ――ありがとうございます。分かりました。報告書を確認して、月曜日に入金いたしますね。――はい――ええ――はい。ありがとうございます」
ラズベリが電話を切って、深呼吸をする。
そして、グスターの方を見た。
ん? どうかしたのか?
「グスターちゃん、お兄さんと連絡が取れましたよ。外部委託していた事前調査会社が、お兄さんと面会して『確実に本人だ』と確認したそうです♪」
「え?」
「……(お~、良かったじゃん!)」
「グスターさん、良かったですね!!」
今、ラズベリは、何って言った? 確か、おにーちゃんと連絡が取れた?
「ふぇえぇっ!? 本当か!?」
「本当ですよ。『宵闇に染まる世界』と名付けられた異世界で魔王をしているみたいです」
「ラ、ラズベリ――ありがとう!!」
ラズベリに抱き付いた瞬間、グスターの携帯が鳴る。
ぴるるるにゃ~ん♪ ぴるるるにゃ~ん♪
……知らない番号、しかも無駄に長いヤツ。怪しい匂いがプンプンする。
「グスターちゃん、出ないのですか?」
「いや、なんか数字が長いから……変な電話かも?」
グスターの言葉に、ヴィラン先輩が反応する。
「……(それ、海外からじゃない? ご両親とか?)」
「あ!! そうかも!!」
急いで電話に出る。
「はい、もしもし――」
『花か?』
「おとーさん!?」
『ああ。元気にしているかなって思って♪ その声なら、大丈夫そうだな?』
おとーさんの声を聞くのは何ヵ月ぶりだろう?
――って、違う。普通に考えたら10日ぶりくらいだった。グスターが異世界に潜っていた時間が長かっただけで。
『こっちは順調に3件、新規の契約がまとまったよ。帰ったら、美味しいごはんを食べに行こうな♪』
「そんなことは、どうでも良いから! おとーさん、もっと大事な話があるから、落ち着いて聞いてよ?」
『お、おう、どんな話だ?』
おとーさんが警戒した声を出した。
多分、何か勘違いをしている。おとーさんがこんな声を出したのは、おにーちゃんに指輪をもらったことを報告した日以来だから。
「おにーちゃんが見つかったの!! 異世界にいるんだって!! あと、おにーちゃんが残した債権を、利子分も含めて全部、そのままの金額で一括買取りしてくれる会社があるの!! っていうか、グスターの学校の先輩がやっている会社なんだけれど、えっと、えっと――「グスターちゃん、わたくしが代わりましょうか?」――うむっ♪ おとーさん、ラズベリに替わるから!!」
そう言って、スマホをラズベリに渡す。
ラズベリがスマホを操作して、スピーカー設定にしてから話しかける。
「娘さんとの話の途中で失礼します。グスターさんと同じ高校に通う、ラズベリこと主木いちごと申します。グスターさんとは同じ部活なのですが、お父様のお時間は大丈夫でしょうか?」
『少しだけなら、大丈夫だよ。ラズベリさん? ――じゃなくて、いちごさんと呼んだ方が良いのかな? でも、ホテルの電話だから空気を読んでくれると助かるかな♪』
「分かりました。もしよろしければ、ホテルの電話番号を教えて頂けませんか? 日本から無料通信アプリで電話をかける分には、実質無料で話せますので。あと、白木蓮さんが見つかった件もありますし、こちらからお電話をかけ直したいのですが……」
『……そう言うってことは、ちょっと長い話になるのかな? 蓮のことも何か知っているみたいだし、あまり信じられないけれど、異世界ってグスターは言ったかな?』
「はい。わたくし、異世界サルベージ会社を経営していまして、白木さんの残した債権の買取りと現在の白木さんの置かれた状況に関して、お話したいことがあるのです」
『ということはビジネスの話ということだよね? 分かった。ホテルの電話番号を聞いて来るから、一度切って、またかけ直すよ。5分くらい待っていてくれるかな?』
「はい、お願いします」
『いや、こちらこそ、よろしく。――いや、よろしくお願いします』
「はい。それでは、一旦、グスターさんに代わりますね」
「おとーさん、ラズベリから代わったよ♪」
『グスターも聞いていた通り、いちごさんと話をすることになった。蓮は異世界にいるらしいが、グスターは何か聞いているか?』
「ううん、ついさっき、異世界サルベージの調査会社の人が、おにーちゃんの本人確認をしてくれたというのを知ったばかりだから、何も聞いていない」
『そうか。分かった』
「あ、でも、グスターはおにーちゃんに会いに行くよ?」
『え? 異世界だろ? 確か、異世界に潜れるのは、サルべーザーと呼ばれる一部のエリートだけ――「グスターも、仮部員だけれど、異世界サルべーサーになったから♪」――はい?』
「だから、グスターもサルべーサーになったの! うちの学校の部活に異世界トレジャー・サルベージ部っていうのがあって、そこの仮部員になったから、グスターも異世界に潜れるの!」
『……ごめん、言っている意味が良く分からない』
「グスターちゃん、取りあえず、お父様にはわたくしの方から説明しましょうか? 一度切ってもらって、かけ直しましょう?」
「ってことだ♪ おとーさん、一度切るぞ?」
『スピーカー設定になっていたのか? まぁ、良い。……一度切って、またかけ直す。それじゃ』
「うん、待っている」
◇
ラズベリに「グスターちゃんは、お父さんと話している時には、口調がちょっと違うのね♪」とか言われていると、おとーさんからホテルの電話番号の連絡があった。
その後、ラズベリが無料通話アプリで電話をかけると、すぐにおとーさんと繋がった。
「お待たせしました、主木です」
『いや、こちらこそ、助かります』
「前もって話をしておきますが、この電話は自動で録音されていますので、口頭でも仮契約が可能です。グスターさんのお父様、春星ハラーナーさんに白木蓮さんの債権を売却する意志がございましたら、遠慮なくお申し出下さい」
『そうですね……単刀直入に行きましょう。買取り金額の目安を教えて下さいませんか?』
「買取り上限額は、白木蓮さんが残した債権とその金利分までとさせて頂きます。逆に、今、売っていただけるのであれば、買取り上限額そのままの金額で購入させて頂きたいと思っていますが、いかがでしょうか?」
『えっ、数千万円もありますが、それで良いのですか? 普通なら、債権の30%とか高くても45%とかに割引かれるものだと思っていたのですが……』
「満額で買取っても、利益が出る仕組みになっていますので、こちらは大丈夫です」
『うちとしてはありがたいですが……いえ、ありがとうございます。債権を買取ってもらう方向で話を進めたいと思いますが、買取り手数料とかは、どのくらい必要なんですか?』
「無料になりますね。手数料や成功報酬などは、一切、必要ありませんので――」
こうして、おとーさんとラズベリの話し合いは進んで行った。
おにーちゃんの残した債権を満額で買取ってもらうことができ、しかも手数料もかからないということで、おとーさんは債権を売ることを口頭で約束した。
「それでは、これで仮契約が完了しましたので、今回の電話の録音内容を添付して、JWXAに書類を提出します。グスターさんから買取った債権のおかげで先行して手続きを進めているのですが、今回の額ですと入金は書面での契約から1ヶ月後が目安になります。可能な限り早めに書面での契約を結ぶことをお勧めしているのですが――ハラーナーさんは、いつ頃なら帰国が可能でしょうか?」
『ちょっと私は、まだ帰る訳にはいかないので……契約をするのは、委任状を持たせた妻でも良いですか?』
「もちろん大丈夫です」
『良かったです。それなら、日本時間で明後日、月曜日の夜に日本へ到着する飛行機で妻が帰れると思いますから』
「それでは、お忙しいとは思いますが、火曜日の夕方17時頃に、春星さんの自宅へうかがう予定でよろしいでしょうか?」
『はい。今、妻も隣で『それで大丈夫』と言っています。よろしくお願いします』
「こちらこそ、よろしくお願いします」
その後、グスターと替って少しだけ話をした後に、電話を切った。
スマホをラズベリに返す。
「ふぅ、緊張しますね~」
苦笑しながらラズベリが言った。
「主木先輩は、そんな風には見えませんでしたよ?」
「委員長の言う通りだ」
「……(いちごは、外面を取り繕っているからな♪)」
「実ちゃんだけ、今日はお水とキャベツで良いですか?」
「……(ちょ、ちがっ、それは無い!! ごめん!)」
「冗談ですよ。それじゃ、少し遅くなっちゃいましたけれど、お店の中に入りましょうか♪」
◇
「さて、飲み物は全員、行きわたりましたよね? ちょっと電話が長引いてしまいましたが、焼き肉パーティーを始めたいと思います♪ 司会進行はわたくし、主木いちごがお送りしたいと思います!」
「グスターは、焼き肉奉行をするぞ♪」
「グスターさん、大丈夫ですか? お肉の独占はルール違反ですからね?」
「もちろんだ、委員長。公平かつ適正かつ各人の要望に応じた『大岡越前裁き』を期待するが良い♪」
委員長が、若干ジトっとした視線でグスターを見てきた。
あ、信じていないな、この顔は。
「グスターさん、大岡越前、知っているんですか?」
委員長の問いかけに、胸を張って答えさせてもらう。
「ああ。江戸時代の有名なお奉行様だろ? 例えば、『子どもの親権で争っている生みの親と育ての親』がいて、子どもを無理やり連れていこうと生みの親が子どもの手を引っ張って、それを連れて行かせないと反対側から子どもの手を引っ張る育ての親がいるというシュチエーションになったとするだろ? そして子どもが痛がっている時に、『先に手を離した方が本当の親だ(≡ω)b』って言っちゃうような能力者だ♪」
「「「スキル・ホルダー(笑)」」」
「ちょ、みんな笑うなよっ!」
「はい、はい」
「……(新しい解釈だね)」
「それじゃ、お肉が届いたことですし、大岡様にお願いします♪」
う~、ラズベリがお肉のお皿をグスターの前に渡してくれたけれど、何と言うのだろう? ちょっと複雑な気持ち。
いや、ここは美味しいお肉を独占す――げふんげふん。美味しいお肉をみんなで食べるために、気持ちを入れ替えて大岡越前の職務をまっとうしよう。
「それじゃ、まずは、王道のカルビから攻めるぞ!!」
◇
「なぁ、おにーちゃんには、どんなお土産を持って行ったら良いと思うか?」
一通り肉を食べた後、まったりと肉を焼きながら、みんなに聞いてみる。
最初に言葉を発したのは、ラズベリだった。
「グスターちゃんの笑顔が、一番のおみやげですよ?」
自然な様子でさらりとラズベリは言ったけれど、委員長とヴィラン先輩はニヤニヤした顔でグスターを見ている。こいつら、グスターの指輪の件を知っているから性質が悪い。
「……そういう恥ずかしい言葉は禁止だ! 真面目な意味で、おにーちゃんは何が欲しいのか一緒に考えてくれ」
若干、ラズベリが不服そうな表情を作る。
「全然恥ずかしくないと思うんですけれどね……。あ、でも普通に、グスターちゃんは、手紙や写真も持って行きますよね?」
「ああ、そこは外さないぞ。おにーちゃんがいなくなった後に撮った写真や、おにーちゃんの部屋にあったアルバムから何枚かチョイスしておこうと思っているんだ♪」
お肉を食べていた委員長が、お肉を飲み込んで口を開く。
「そういえば、漫画とかアニメとか普通に好きな方でしたよね? そっち方面はダメでしょうか?」
「ああ。本棚に漫画がいっぱいあったし、えっちなゲームも好きだったみたいだから、真面目な漫画をチョイスして持って行こうかと思っている」
「さすがにノートパソコンとゲームを持って行く訳には行きませんからね。異世界には電気がありませんし、政府に問い合わせたら紙媒体以上のものは、ほとんど持って行ったらダメみたいですし」
「……(アクセサリーとかは?)」
「実ちゃん、それは重くないでしょうか?」
「……(いちご、重いとか言うな! んじゃ、お酒は?)」
「ん~、おにーちゃんは、そんなにお酒が好きだったイメージが無いから、ピンとこないな」
「それじゃ、美少女フィギュアとかどうでしょう?」
「ぐいぐい来るな、委員長。委員長なら、それを従妹からもらって嬉しいか?」
「……こほん。やっぱり、美味しい食べ物とか、故郷の名物とかが良いですよ♪」
「そうだよな~、勇者王もホッキョクグマ・アイスで落ちたもんな~」
グスターと委員長の会話に、ラズベリも混ざって来る。
「お兄さん、どんな食べ物が好きでしたか?」
「ヨーグル●ペという南九州限定販売の乳酸菌飲料があってだな――って、みんなも知っているよな?」
「……(購買部でも売っているし、甘くて美味しいよね、アレ)」
ヴィラン先輩の言葉に、委員長とラズベリが続ける。
「運動をした後とか、テスト勉強の最中とか、甘いモノが欲しい時に、ちょうど良いですよね」
「確かに、美味しいです」
「おにーちゃんは、そのヨーグル●ペが大好きだった。後は、かる●んも好きだったな。猫の餌じゃなくて、明●屋とかで売っている、米粉と小豆のお菓子の方が」
「それじゃ、その2つはわたくしのアイテム・ボックスに入れて持って行きましょう♪」
「おにーちゃん、喜んでくれるかな?」
「ええ。何も、1回目で全部渡さなくても良いのです。長いお付き合いになれるよう、頑張ればその分、あっちからもリクエストをしてもらえると思いますし」
ラズベリの言葉に、ヴィラン先輩と委員長も頷く。
「……(楽しみだね。ゆっくり考えていこう?)」
「何だか、こっちもドキドキします、グスターさんを見ていると」
「みんなありがと♪ グスターもじっくり考えてみる!」
みんなが笑顔になった瞬間だった、ぼしゅっといって、お肉の脂に火が付いたのは。
全員の視線がお肉に集まる。
「……(あ、焦げてる)」
「おぅふ! ジューシーなお肉がカリカリじゃないか!! グ、グスターは、何ていうことをしてしまったんだ!!」
「……(焼き肉奉行の更迭を要求する!)」
「そう言われても仕方がない……(Tω)」
「……(あははっ♪ 冗談だよ、次のお肉焼いて♪)」
「いいのか?」
「……(早く、お肉が食べたい)」
「でも……」
「……(失敗は、誰にでもある。グスターさんが失敗したら、フォローしてあげるのがそばにいるボクらの役目。そうだよね、いちご? 桂樹さん?)」
「お肉くらいで、何を大事にしているのですか……でも、グスターさんが困った時には、わたくしは必ず力になりますよ♪」
「私も、同じです。――ということで、グスターさんは早くお肉を焼いて下さい」
「ありがと……分かった。とびっきり美味しく焼いてやるからな!」
美味しくしようと思って、塩コショウと、七味トウガラシと、焼き肉のたれをブレンドしたら、何か知らないけれどみんなに怒られた。
◇
「う~、満腹だ~♪」
「……(美味しかったね)」
「はい、美味しかったです」
「グスターちゃんも、実ちゃんも、ローリエちゃんも、みんな本当に、遠慮なしに食べていたわね……来月の請求が怖いわ~♪」
「……(そう言ういちごも、デザートいっぱい頼んでたじゃん?)」
「デザートは別腹だもの」
ラズベリの言葉に、全員の笑い声が重なった。
「「あははっ♪」」「「くすくす♪」」
息を3秒吸って、2秒止めて、10秒吐いて、深呼吸。
みんなの方を向いて、声を出す。
「ラズベリ、ヴィラン先輩、委員長――今日はありがと。ううん、いつもありがと。3人と出会えて、毎日がとても楽しいんだ。おにーちゃんのこととも、正面から向き合える気がするんだ。だから、これからも、よろしく頼む!」
下げた頭の上に、ぽふぽふと手が乗っかってきた。
ケモ耳を、優しく、もしゃもしゃされる。
「わたくしも楽しいですよ~」
「……(ボクも。メリハリが出来た感じかな)」
「私も、皆さんといるのが楽しいです」
顔をあげる。ラズベリもヴィランも委員長も笑っていた。
でも、なぜか顔の輪郭がぼやけている。
「みんなで、お揃いですね♪」
「……(そうだね)」
「――っていうか、グスターさん、泣かないで下さいよ」
「ぐしゅっ……な、泣いてなんかいない。ちょっと目にまつ毛が入っただけだ!!」
みんなで笑顔になっていた。
こんな日が、ずっとずっと続く気がした(≡ω)♪