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200文字小説

伝える【200文字小説】

作者: 白波

 思いを伝えるって難しい。

 ただ、口に出すだけでも恥ずかしかったり、上手く言えなかったり……


「はあまた、ダメか……」


 校庭の端で小さくため息をついた青年もまたそうであった。


 肩をたたかれて振り向くと笑顔を浮かべている彼女の顔があった。


「えっその」

「どうしたの?」

「その……」


 たった二文字……それを伝えるだけなのにそれができなかった。

 時は過ぎ、彼女は旅立ってしまった。


 伝えられない彼の思いを置いたままにして……

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― 新着の感想 ―
[一言] 分かります・・・ 本当に伝えたいことほど伝えれないものです。 しかし気持ちは思い立ったら直ぐに伝えるのが一番ですね。
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