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幼馴染に敗北してイメチェンしたら幼馴染がどうにかなってしまった

作者: 猫の集会
掲載日:2026/10/05

 早い者勝ち


 そんな言葉を幼少期の頃耳にした。


 そうだ、早い者勝ちなんだ。


 だからぼくは、幼少期に運命を勝ち取ることにした。


「佳奈ちゃん、結婚しよう」

「え…」


 ぼくのプロポーズに戸惑っていた佳奈ちゃん。


 返事は、え…だった。


 でも、ぼくはそんなんじゃへこたれないよ?


「ねぇ、佳奈ちゃんってかわいいね」

「佳奈ちゃんは、美人だね」

「佳奈ちゃん、大好きだよ」



 ぼくは、一生懸命佳奈ちゃんをおとそうと頑張った。



 あれから数年後



 ——


 オレには、佳奈《かな》という幼馴染がいる。



 佳奈には、昔からずっと好きを伝えている。


 しかし…


 これは、もう…佳奈にとったら、ただの挨拶にすぎない。


 いつも鼻で笑われる。


 挨拶と同じ効力って…


 壊滅的です。



 全然、早い者勝ちになりませんでした。


 むしろ負け


 敗北です。



 もう、諦めたほうがいいのかもしれない。


 諦めが肝心という言葉がありましたね。


 えぇ、そうしましょう。


 てことで、諦めたオレは勉強に勤しんだ。


 そうでもしないと、長年の失恋の傷が癒えませんから。


 まぁ、勉強したところでそんな簡単には…ね。


 でも、なにかに没頭しなきゃどうにかなりそうなんですよ。


 どうにかならないために、塾も通うことにしました。


 なんなら、筋トレもしてコンタクトにして、眉も整えた。


 整理整頓もした。


 髪も整えた。



 それから数年——

 

 

 

 そしたら、なぜか…


 佳奈以外の女子からモテるようになった。


 まずは…


 誰ですか?


 知らない女子から話しかけられて、驚くオレ。


 そして、それを遠まきからみてくる佳奈。


 あー、東也《とうや》のやつわたしがダメならどうするんだろって、子バカにされてる感…


 なんなんです?


 あの冷たい眼差しは…



 そんな佳奈が、オレの部屋にやってきた。


 そして、

「最近モテるね。どうよ?モテ気分は?」

 と、言ってきた。


「別に…そんなんじゃないよ」

 と返すと佳奈は、なにやら少し不服そうな表情をしていた。


 そして、

「ちょうだい」

 と言い出した。



 ちょうだい?


 なにを?


「え、なんかあげる約束してたっけ?」

「うん」


 …


 なんだっけ。


「え、ごめん。なに渡すんだっけ?」

「いつもの…アレだけど。」


 …


 え?


 マスター、いつものーじゃないのよ。


 ぜんっぜんわからんのよ。


「えっと…ごめん。わかんないんだけど…なんだっけ?」

「ごめんとか、やめて」

「あ、ごめ…」


 …


「わたし、帰る。じゃあね」


 よくわからないまま、佳奈が帰って行った。



 佳奈は、甘党だ。


 オレは、すぐさま佳奈を追いかけて、手にとあるもを渡した。


 飴です。


「え、この…かたくて丸いのは…まさか。」

「飴」


 佳奈は、死んだ目みたいな廃人みたいになって、帰った。


 飴じゃなかったらしい。



 次の日もやってきた佳奈。


 オレは、すかさずとあるものをプレゼントした。


 チョコだ。


「佳奈、とけちゃうからはやく食べなよ」

「えっ、とけちゃう?それって…とろけるようなあのあれ?」

「そう。チョコだよ」


 …佳奈は、オレをにらんだ。


 えっ?


 とろけるようなって言ってた時は、頬をそめてかわいかったのに…


 失敗した?


 チョコでもなかった。


 次の日は、来なかった佳奈。


 その次の日も来ない。


 やっぱり、的外れ男にウンザリなのでしょう。


 仕方ありません。


 いい加減、ウンザリなのでしょう。


 いいですよ。


 勉強します。


 掃除します。


 イメチェンします。



 ってことで、髪色をかえた。


 そしたら、また爆モテした。


 佳奈以外の女子に。


 なぜだ…


 薬を飲みたいのに、そんな時に限ってジュースが目の前にあって、水がない‼︎


 そんな状態なんですけど。


 あぁ…


 頭をコンコン叩いてみた。


 そしたら、なぜか眠くなった。


 なので寝ることにした。



 すると、なにやら声がした。


「バカ…」

 と。


 え?バカ?





 ……





「なんで幼少期には、あんなに好き好き言って、今になって言わないのよ…かわいいとかそんなんじゃ、恋に発展できないじゃない。結婚は?プロポーズもう一回してよ。飴じゃなくて指輪持ってきなさいよ。おもちゃでもいいじゃない。とろけるようなチョコじゃなくてキスしなさいよ。奪ってよ‼︎わたしは、強引なのが一番キュンなのよ!東也のバカ…呑気に寝てさ…バカ…もう、わたしなんかいらないんだ?ねぇ、キスして抱きしめてよ‼︎」


 佳奈が鼻をすすった。


 これは…夢か?


 夕方の夕日に照らされる佳奈は、天使にもみえる。


 夢なら、さめるまで堪能しようじゃないか。



「佳奈、好きだよ。結婚しような。」


 オレは、佳奈を抱きしめ、そのあととろけるようなキスをした。


 存分に。


 だって夢だし、とけようがなに言おうがお構いなしだ。


「佳奈、大好きだよ。佳奈、佳奈〜♡」


 オレは、佳奈を抱きしめキスをして、また抱きしめた。


「あー、好きすぎる。幸せ」

「うん、わたしも好き。大好きだよ、東也」

「オレもだよ。佳奈〜」


 佳奈をベッドに押し倒して、キスして抱きしめた。


「幸せかよ‼︎最高な夢すぎ‼︎」

「ほんと、夢みたい。東也がこんなに大胆なんて、びっくり」

「夢だからな」

「なに言ってるの東也、目を覚まして?って、起きてるじゃない。東也って面白い」


 ⁉︎


 え、え…


 えっ⁉︎


 ガチ?


 頭をこついてみた。


 痛い…



「えっ…佳奈…好き」

「うん、わたしもだよ」

「マジかよ…大好き」

「わたしも」


 チュ〜♡



 びっくりして、完全に起きた![#「!」は縦中横]




 夢じゃないけど、夢みたいなことがおきましたとさ。



 おしまい♡

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