表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大精霊の器が辿った道  作者: 安達りあ
火の騎士編
25/26

第一話 青い空に

 この世には四体の大精霊が存在するとされている。水の大精霊、風の大精霊、火の大精霊、土の大精霊。彼らは神に近しい存在で、それぞれ人間を一人選び、自身の器とする。

 器と言っても人間の身体を乗っ取ったりするわけではなく、有事の際に、世界へ顕現するための媒体にするだけだ。また、大精霊は器に自身の魔力を与える。

 その魔力が器にどのような影響を及ぼすかは、器自身によるものかもしれない。


 これは火の大精霊の器、マルク・フェルドが王城の騎士団として国を守り続ける話。彼はただの平民であった。

―――――――――――――――――――――――――――

 マルク・フェルドは青い空の下、親友であるコリン・スタイナーと向かい合っている。

 開始の合図を知らせるベルの音が鳴る。

 その瞬間、マルクとコリンは魔法の詠唱を始める。

 先に詠唱を終えたのは、マルクだ。

 マルクは火の玉を、コリンに向けて放った。

 だが、コリンはそれを巧みに避け、マルクに反撃する。

 コリンの攻撃を見て、マルクは防御魔法の詠唱をし、自分の前に盾を出現させて、攻撃を防ぐ。

 マルクは防御魔法が切れる前に、次の詠唱を始め、再び火の玉をコリンに向けて放った。

 マルクの放った火の玉が、周囲の空気を震わせながら飛んでいく。

 その攻撃は、見事コリンに命中し、マルクはコリンに勝利した。

 その瞬間、周りにいた子どもたちが次々と、感嘆の声を漏らす。

 コリンはマルクに近づき、マルクの手を差し出した。

「また負けちゃったな」

 マルクはコリンに微笑みを向けながら、コリンの手を握った。

「次も勝つぜ」

 コリンはムスッとした顔で、言い返す。

「次は負けねぇよ」

 その時、そばにいた、背の高い女性が手をパンパンと鳴らす。

「はい!今日の授業はここまで。みなさん、終礼をするので教室に戻ってください」

 その言葉で、子どもたちは、建物の方へ向かっていく。

 マルクとコリンは、街にある少し大きめの、イグニス学校に通っている。

 この学校は、他の学校では珍しい、魔法戦の授業がある。

 どの学校でも、魔法の授業はあるが、魔法戦の授業がある学校はとても少ない。

 そのため、イグニス学校はとても人気で、少し遠い街から通っている人も少なくない。

 そんな学校でマルクとコリンは、二人とも、優秀な成績を収めていた。

 そんな二人は、とても仲良しで、いつも一緒に行動していた。

 二人に憧れの眼を向ける人も多く、二人は学校で一番の人気者だった。


 ある日、先生がマルクとコリンを呼び出した。

「先生。何のご用ですか?」

 コリンが冷静に、問いかける。

 先生は笑顔で、二人に一枚の紙を手渡した。

「それを読んでみなさい」

 マルクとコリンは、その紙に書かれている文字に目を通す。

 すると、二人の表情が少しずつ、驚愕と喜びに変わっていく。

 先に声を上げたのは、マルクだ。

「先生。騎士団に推薦ってどういうことですか?」

 コリンが少し不安げに、先生を見つめている。

「そのままの通りよ。あなたたち二人は、成績が優秀なので、王城の騎士団に推薦します」

 マルクもコリンも二人揃って、驚きで声を失っている。

 先生はそんな二人を見て、苦笑する。

「何も、今すぐ決めろという訳ではありません。しばらく悩んでもらって結構です。ですが、これはとても名誉あることです。受けてみても良いのではないですか?」

 マルクとコリンはやっと我を思い出して、お互い向かい合って、その場で飛び跳ねた。

「騎士団だって!かっこ良いね!」

「俺らでもなれるのかな!?」

 そう言って、二人はしばらくの間、ずっとはしゃいでいた。

 これが、すべての始まりだった。

 そして、その後、マルクはとんでもない事実に、出会うことになる。

大精霊の器が辿った道を読んでいただき、ありがとうございます!本日から火の騎士編が始まります。今度こそサクサク進めてサッと終わらせる予定です。これからもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ