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49話 女神ちゃんエターナル

「選挙当日到来! とみせかけてのフェイク女神ちゃんでーす!」


 あら、女神様。ついに偽物が出ましたの?


「え、あ、いやそういうわけじゃないんだけど。しくったー、フェイク女神ちゃんじゃなくて、フェイント女神ちゃんだったー!」


 それも十分意味が通じませんが。


「ありゃ本当。ま、いーけど。で? どうよ? てか何か色々企んでるんじゃない?」


 ええ、それはもう企みますとも。


「企んでる?って聞いて企んでますって答えるのもなかなかよね。で、で? なにするつもり?」


 もちろん勝つつもりですわ。


「そりゃそうなんだろうけどさー。ほら、こないだのカチコミの時みたいに、なんか色々策があるんでしょ?」


 あら。女神様なら心を読むのなんて簡単では?


「あー、痛いところ突かれたー。そりゃそうなんだけどさ。なーんか最近調子悪くて。それに琴音ちゃんの心的防御シールドがなかなか硬くて。やっぱあの変態リア充軍師のせいだわ。くそー」


 あら、大変ですわね。


「そんな他人事みたいに」


 いえ、他神事です。


「おっと、そのネタで返されるとは! こりゃ女神ちゃんも一本取られたね!」


 ところで、用がないなら帰っても良いです?


「うぁお! まさか琴音ちゃんからそう切り出されるなんて! しどい!」


 だって、時間の無駄そうなんで。


「さらにしどい! そんなぁ、女神ちゃんだよ! スーパーご利益あるチャン・女神だよ!?」


 存じております。

 けど今のところ何の内容もないので。いよいよ女神様も切羽詰まってるのかなって。


「嘘です! なんか最終決戦っぽいのに、全然絡めてない寂しい独身女神の悲哀を受け取れー!」


 ははぁ、独神(どくしん)なんですね。


「うわ、また綺麗に返されたー! さすがお嬢様。うぅ、しかしあれだね。ついにあのガーヒルってのと白黒つけるんでしょ? どう? 勝算の方は?」


 当然。五分五分ですわ。


「え、ほんと? またまた。誰かさんみたいにえげつなくてろくでもなくて人でなしな作戦、用意してるんでしょ?」


 いえいえ。それを踏まえても五分五分ですわ。

 けどまぁ、敗けるつもりはありませんけど。あまり結果は考えてませんわ。


「つまりあれだね! 戦う前から負けること考えるやつがあるか! バカヤロー!! ってことだね!」


 いえ。ただ負ければ殺されるだけですので。考えても無駄かと。


「うわー、これだわ。琴音ちゃん、スーパードライだわ。キンキンに冷えてこの一杯のために生きてきた状態だわ」


 前パパがそんな感じだったので。


「あー、政治家は敗ければただの人ってことね。うぅん、深いわぁ」


 いえ、全然深くありませんわ。当然のことですし。


「なにその常在戦場(じょうざいせんじょう)の武士みたいなの。なに、琴音ちゃん一家は武士なの? 武士道は死ぬことと見つけたりなの!?」


 うふふ。


「うわー、怖い笑み。失言したらもうこれチェストの流れじゃない!?」


 そんなことしませんわ。私、暴力嫌いなので。


「あ、そう。なら安心ね」


 ええ。代わりに再起不能になるまで精神的に追い詰めて、社会的に抹殺するだけですから。私財没収の上で。


「うわぁぁぁ! 怖い! 怖すぎるってー! てかそれってガーヒルの末路!? 琴音ちゃん、えげつないって」


 いえいえ。私は優しい方ですよ。まだ。

 だって、命は奪わないんですから。


「最高の復讐は、その命を奪うのではなく尊厳を奪うとはよく言ったものだよ……ふぃー、いやいや、決戦前に色々聞けて余は満足じゃ。あとはじゃあ、琴音ちゃん頑張ってーってことでね」


 はい、女神様もいつまでも健やかに。……二度と会うこともないかもしれないので。


「だから達観しすぎで怖いって、この()!!」

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