98 ケープタウン
アフリカ大陸南部オラン国領「ケープタウン」
ヤン提督が作ったアジア貿易の前線基地。ヨーロピアの国々の船が寄港し一大都市として栄えている。
「この地図を見てください。」
「のじゃ!世界地図なのじゃ!!知識チート的にアウトよりのセーフなのじゃ。」
「限りなくアウトに近いセーフだな。」
「何を言ってるかよくわかりませんが、僕は先見の明がある零細商人ですから。」
「とても便利な存在なのじゃ。」
「多用していく予感がするぜ。」
「それで、南大西洋の海流はこのように回っているのです。」
先読みが得意な今は冴えない商人は世界地図(東南アジアはあやふや)に南大西洋の海流を書き込んだ。
「これはセーフよりのアウトなのじゃ。」
「読者投票で賛否を問うか?」
「つまり、南アメリカ大陸南部に行った船は、ヨーロピアに帰るときにここ「ケープタウン」を経由するようになる可能性が高いという事です。」
「なるほどなのじゃ。この街に投資するのじゃ。」
「ホテルも建てようぜ。」
「南米の産物をわざわざ、ヨーロピアまで持っていくのは手間なのじゃ。ここを起点に三点貿易をすればいいのじゃ。」
「武器工場でも作るのか?」
「妾達は死の商人じゃないのじゃ。」
「医療品や服などの生活用品などを作る工場を用意するのじゃ。」
「ヨーグルトもお忘れなく。」
「各種原料はいますでに周辺のプランテーション農場で栽培されヨーロピアに出荷されていますね。」
「このあたりの原料作物は輸送コストの比較的安い新大陸産を相手に苦戦しておるのじゃ。」
「すぐにでも工場を始めれそうですね。」
「完璧な計画なのじゃ!」
「世界に覇を唱えるぜ!」
「それはどうですかね?」
謎の男「008」が不敵に笑う。
「妾の完璧な計画に文句があるのかや?」
「つまらない文句だったら承知しないぞ。」
「その計画には足らないものがあるのです。」
「足りてるぞ。」「ハンカチも持ったのじゃ。」
「足だな。」
「む、ギャンブル狂いのおっさん!?」
「足が足らないのじゃ?」
「面白い響きだな。」
「船は消耗品だ。」
「のじゃ?」
「船は動産だぞ?」
「減価償却されるのじゃ。」
「船はいつまでも使えないので壊れたら買わないといけないのですよ。」
「妾の船も物語が始まってから3船目なのじゃ。」
「多いとみるか少ないとみるか。」
「造船所も作るのじゃ。解決なのじゃ。論破なのじゃ。」
「技術云々は抜きにしても、船を作るには木材が必要なのです。」
「木などいくらでも生えておるのじゃ。そこにもある。マダガスカルはジャングルじゃったぞ?」
「木は切れば無くなるのです。イギリ女王国では木を切り過ぎたため木材がなくて船の製造が停滞しています。」
「森を汚したのじゃ!ドルイド達が黙っていないのじゃ!」
「イギリ女王国では新大陸に活路を求めていますね。」
「植えればよいのじゃ。植林というのじゃ。ドルイドの古老に知恵を借りるのじゃな」
「木は育つのに何年もかかるのです。」
「待てばよいのじゃ。」
「人は何年も先の事なんて考えれないのですよ。」
「そんな事ないのじゃ。国家30年計画なのじゃ。だいたい、果樹を育てて暮らしている人もいっぱいいるのじゃ。」
「そうですね。船にする木を切った後は、ここなら「珈琲」か「カカオ」農園になるでしょうね。」
「のじゃ?木が足りないのだから杉など木材に適した木を植えればいいのじゃ。」
「いくら木材の値段が上がっても、商品作物には敵いませんよ。」
「それではいつまでたっても木材が足らないのじゃ。」
「木材の産地というものは、誰も使ってない土地で勝手に木が育ってくれるのです。」
「そんな事ないのじゃ林業従事者は、人々の為に危険な仕事を頑張って担っているのじゃ。」
「欲しい木材を手に入れるための最低限の手入れですね。商品作物にかけている手間とは比べようもないですよ。」
「「砂糖」が値崩れを起こしたように「珈琲」や「カカオ」も値崩れを起こすかもしれないのじゃ。」
「そうなったら、「珈琲」や「カカオ」は薪にして、「砂糖」でも育てるんじゃないですか?「トマト」でもいいですし、「ジャガイモ」でも構いませんよ。」
「木材の採れる木を育ててほしいのじゃ。。」
「たぶん、現地の人達が選ぶのは家畜の放牧ですね。ここならば「山羊」でしょうか。」
「師匠の島のドラゴンを絶滅の危機に追いやっているという、あの「山羊」か。。」
「アラビア半島を砂漠に変えたという、あの「山羊」ですね。」
「木材はどこにでもある安いものなので、わざわざ育てようと思わないのですよ。」
「私がワイン博士ですが、ワインボトルの時と同じですな。「ワイン」を買えば「ガラス」が手に入るように、「船」を買えば「木材」が手に入るのです。」
「足らなくて困っているのに愚かなのじゃ。」
「妾の100年計画の為には南アの自立は必要不可欠なのじゃ。」
「その為に、」
「会いに行くのじゃ。」
「アフリカの人々に光を届ける覇業を始めた偉大なる王のもとへ!!」




