87 シェルブール
「大言吐いて出て行った割には、何もおこらなかったのじゃ。」
「ドラゴン討伐の許可とやらもでなかったな。」
「おほほ。まだしばらく時間がかかりますわ。」
「待ってられないぜ。」
「すぐに追いかけるのじゃ。」
「あら?みなさんにはヨーロピアで用事があったのではなくて?」
「セスラ。私は恋人の元に帰らないとなりません。」
「おいらは自転車レースのが、、、」
「船、整備も。」
「困りましたわね。ドラゴン提督閣下を追っていては間に合いませんわ。」
「困ったのじゃ。」
「困ったな。」
「慣れぬ南米での追跡は困難を極めますわ。」
「確かに大変そうなのじゃ。」
「大変だな。」
「わたくしが用意していた「モーリシャス」の学校もそろそろ始動できますわ。わたくしのほうで話をすすめて、わたくしの学校にしてしまっても構いませんが、いかがですの?」
「それは困るのじゃ。」
「俺様の学校だ、、だが、ドラコも入学させねばなるまい。」
困っていると、ハンザの女王の瞳がキラリと光った。
「わたくしに考えがございましてよ。おほほ。」
「そういうのいいから早く言え。」「言うのじゃ。」
「ドラコさんはドラゴン提督閣下に「モーリシャス」まで連れてきてもらいましょう。」
「のじゃ?そんな事できないのじゃ。」
「他人の行動を操るのはむずかしいぞ。」
「おほほ。現在のヨーロピアの国々にとっての世界一周航路には必ず通らないといけない箇所がありますの。」
「世界一周?」
「のじゃ?」
「すなわち、「マゼラン海峡」と「マラッカ海峡」と「モーリシャス」がある「マダガスカル周辺海域」ですわ。」
「のじゃ!確かに、ドラゴン提督は自ら「モーリシャス」周辺に来そうなのじゃ。」
「だが、ドラコの身が心配だ。」
「身は腐っていたっす」コソコソ
「しぃーーなのじゃ。聞こえてしまうのじゃ。」
「ドラゴンは我が子を崖から突き落とすのものですわ。」
「む、確かに、、」
「旅は女を美しくするのですわ。」
「なるほど、至言だな。」
「「ドラゴン提督」閣下を待ち伏せするために、「モーリシャス」を目指すのですわ!おーほほほほ!!」
~海上~
「とりあえす、ヨーロピアの用事を片付けるのじゃ。」
「油男は仕事が終わったから「シェルブール」まで送らないとな。」
「おいらの自転車レースも忘れんなよ!」
「ビアンシュ、私が調合した「グリス」です。歯車の動きがよくなるはずです。」
「あ、ありがとう。」
「バウイ、船内のオイルランプも調整しておきました、光量が上がり燃費もよくなっているはずです。」
「ありがとうなのじゃ。」
「ビアンシュ、油保管庫の火気厳禁の看板も古くなったから新調しておきました。。。」
「、、、」
「ア、、ボーン、、いつの間にか、この船が去りがたくなってしまっていたんですね。。」
「いつか、また会えるのじゃ。。」
フラン国湾岸都市「シェルブール」
フラン北部コタンタン半島の先端に位置する。主な産業は原子力である。
「フランス映画特有のねっとりした雨が降ってきたのじゃ。」
「ンサン。お別れの時がきましたね。旅が終われば籍をいれるつもりです。もうすぐ子供も産まれるのです。」
「のじゃ!フランス映画特有の過剰なまでのフラグを重ねとるのじゃ。」
「ビアンシュ、名前は男の子だったら「フランソワ」女の子なら「フランソワーズ」です。」
「お、迎えが来たみたいだぞ。」
波止場には雨傘をさした二人の女性がいた。
「ジィシザラミゾン。マーマ会いたかったよ。」
「コントンデテレバ、油男や帰ってきてくれて嬉しいよ。」
「ジィシザラミゾン。幼馴染、母の面倒を見てくれてありがとう。」
「ビアンベアラミゾン、私にとっても大事な人だもの。当然よ。」
「イー?。傘女が来ていないようだね。寝坊でもしたかな?」
「、、、」
「、、、」
「ジャストモン、彼女の住んでる叔母さんの雨傘屋に言ってみよう。きっと驚くぞ。楽しみだ。」
「ア、ボン、、、」
「、、、」
「アボン!、皆さま今までありがとうございました。恋人の顔がすぐにでも見たいので僕は行きます。」
「あ、あばよ。」
「さらばなのじゃ。」
油男は足音軽く雨の中を去っていった。
「なぁ、未回収のイベントがありそうなんだが、、」
「フランス映画特有のアレなのじゃ。巻き込まれる前に出港するのじゃ。」
フランス映画「シェルブールの雨傘」を参考にしました。




