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83 アゾレス諸島


 ポルトガ国アゾレス諸島ピコ島

 ヨーロピアから約1500km、大西洋に浮かぶ島。

 この場所は新大陸との航路の中継地として重要な拠点となっていた。



 ~船上~


「火山は良いな。男って感じがする。」

「自分も同感っす。シチリアを思い出すっす。」


「それにしても少々物々しい気がするのじゃ。あんなにも長大な石垣を張り巡らせておるのじゃ。」

「あれは戦闘用の石垣ではないのです。」

「のじゃ!おぬしは!?」


「そうです私がワイン博士です。あれらはこの島特有の「ブドウ」畑なのです。」

「ブドウ畑?石垣もしくは石捨て場にしか見えないのじゃ。」


「この島は冷えて固まった溶岩で出来ているのです。その溶岩の隙間にブドウを植えて、強い風や塩害から守るため石垣で囲っているのです。」

「ほぅ、それがこの景色か。」


「なんと、この島には土が無かったのです。ブドウを育てるために、わざわざ隣の島から土を持ってきたのです。」

「すごい「ワイン」への情熱を感じるのじゃ。」


「そうなのです。まさしく、何が何でも「ワイン」を飲みたいという大きな愛がこの景色を作ったのです。」


「愛が景色を作るか。俺様の街はどんな景色になるかな。」


 石垣が無ければブドウを害する大西洋の風に吹かれながら、まだ見ぬ景色を思うのであった。




 ポルトガ国アゾレス諸島テルセイラ島「アングラ・ド・エロイズモ」

 アゾレス諸島の中で3番目に大きな島にテルセイラ島にある港町。大航海時代当時の街並みがユネスコ世界遺産に登録されている。


「世界遺産のバーゲンセールなのじゃ。」

「これだけ多いとありがたみが薄れるな。」


 そこに一人の女性が話しかけてきた。


「ねぇあなた。私の話を聞いてくれないかしら。」

「聞いてやろう。」

「聞くのじゃ。」


 女性は姿勢をただし、話を始めた。



「私たちの祖先は世界の果てに住んでるつもりだったのよ。。」

「ここはまさしく世界の果てなのじゃ。」


「いいえ、新大陸が発見されてから、ここは世界の中心よ。」

「ふむ。」


「こんなにたくさんの船が来る場所は世界中探してもこの島しかないわ。なんせ新大陸への航路の途中にあるんだから。」

「そうかもしれないのじゃ。」


「世界の果てに来たつもりが世界の中心だったなんて、私たちはなんて不幸なんでしょう。」

「、、、」


「先祖の無念をはらすため、世界の果てを見に行ってくれないかしら?」


「お断りなのじゃ!」

「自分で行け。」



 ~いつもの交易所の支店~


「パイナップルが売っているのじゃ。」

「はい、新大陸で発見された不思議な果実「パイナップル」はヨーロピアでとても人気ありますよ。」

「パイナップルは美味しいな。」


「南国っぽい見た目で大きく食べ応えのある果実、他にはない酸味のきいた甘みは老若男女問わず大人気なのです。」

「妾も大好きなのじゃ。」


「栽培もとても簡単で、土壌に依存しない為、溶岩ばかりのアゾレス諸島でも勝手に育ってくれるんですよ。さらに、収穫後に熟成するため、ある程度の保存が効く事もポイント高いですね。

「まるで船乗りのための果実のなのじゃ。さっそく買い込むのじゃ。」


「ジャガイモ」を売って「パイナップル」を購入した。



「準備は整ったのじゃ!次話こそヨーロピアに帰るのじゃ!!」


 船は進み、物語は新たな章へと入っていくのであった。


「うーー!うーーー!!!」



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