57 チュニス
「それで、「ヨーグルトピア」の候補地はどこじゃ?」
「私が考案した「ヨーグルトピア」は今のところ候補地はまだ見つかっていませんが、乳の生産が盛んで大消費に近い場所がよいでしょう。また、発酵のため30度から45度の環境に一晩置くことが必要なため、暖かい地方がよいかもしれません。」
「どこでもよさそうなのじゃ。」
「シチリアにでも置いてくか。」
「自分は、まだ十分に男の修行が出来ていないためシチリアには帰れないっす。」
「のじゃ!親分もきっと心配しとるのじゃ!一度、顔を見せて安心させるのじゃ。」
「ダメっす。男の定めっす。」
「男の誓いは無下にできないな。」
「となると、シチリア島が航路の邪魔じゃの。」
「エトナ山噴火させるか?」
「すぐには無理なのじゃ。」
「最新式の船は足が速いしな。」
回教帝国チュニジ州「チュニス」
北アフリカに位置する。シチリア島からは120km程で地中海の中では比較的ヨーロピアに近く、古くからのアフリカへの玄関として扱われた。
「実は、困ったことになったのじゃ。」
「む、どうした?」
「トマトなのじゃ。」
「トマト美味いな。ムシャムシャ。」
「ここではヨーロピアとの気候差を利用してトマトの促成栽培をしておるのじゃ。モチャモチャ。」
「促成栽培とはなんだ?」
「本来の収穫時期より早く収穫することで、市場価値を高めるのじゃ。」
「ふむ、この物語向きのよい雑学だ。」
「と、思ったのじゃが。。」
「む、何か問題が?」
「じつは、、トマトはアメリカ原産でこの物語当時のヨーロピアでは、ほぼ食べられておらんのじゃ。」
「な、馬鹿な!?」
「むしろ毒じゃと思われておる。」
「。。。」
「イタリ都市国家群の奴らはトマトばかり食べてたじゃないか!?」
「ないのじゃ。。」
「まるで、歴史ある食生活みたいな面していたじゃない!?」
「無いのじゃ。」
「それでは、ブイヤベースに入れるトマトはどうするんだ!?」
「それはアクアパッツアじゃ!!」
「妾はてっきりフラン人がお得意のお国自慢根性の痩せ我慢をしてイタリア臭のするトマトをブイヤベースに入れてないと思っておったのじゃ。。」
「マルセイユ文化守り隊は正しく歴史を守っていたんだな。」
「でも、大丈夫なのじゃ。」
「む、なにか妙案が?」
「この物語はフィクションであり実在の人物、名称、歴史とは一切関係ありませんなのじゃ。」
「一安心だぜ。」
「ここチュニスは昔、カルタゴという国があっての。」
「ふむ。」
「古代ローマ帝国と長く戦争をしておったのじゃ。」
「有名なハンニバル将軍とかだな。」
「その時に、カルタゴがアフリカで栽培されていたトマトを糧食として持ち込んだのじゃ。」
「なるほど、リコピンが豊富で健康にいいもんな。」
「真っ赤なトマトの果肉は血を連想させるから、ローマ兵に投げつけて士気をくだいたのじゃ。」、
「食べてヨシ、投げてヨシか。」
「今でもシチリアで開催されてる「トマト投げ祭り」はその時から始まったのじゃ。」
「トマトに歴史アリだな。」
「この物語は各地の名産や歴史を紹介して教養がたかまるのじゃ。」
「学生さんにお勧めだな。」




