44 モザンビーク
ポルトガ領東アフリカ首都「モザンビーク」
古くからアラブ商人達の拠点であったが、喜望峰廻りの航路を発見したポルトガル人が東アフリカの拠点として発展させた。
「ここはまるでヨーロピアなのじゃ。」
「教会とか久しぶりに見たな。」
「おや、見かけない方ですね。新しくきた商人のかたですか?」
「俺様は俺様だ。」
「妾なのじゃ。」
「はて、どこの教区の方でしょうか?」
「とくに十字教を信仰しているわけではない。」
「のじゃ。」
「おぉ、神よ。また私の前に迷える子羊を連れてきてくださったのですね。」
「羊ではない。」
「めぇーなのじゃ。」
「わかります。」
「む?」
「のじゃ?」
「貴方達は迷える子羊なのです。」
「のじゃ。ダメなやつなのじゃ。」
「いくぞ。目を見るな。」
「私の神より授かり使命は。この世界に数多いる神の教えを知らない方々に素晴らしき神の教えを伝えることなのです。」
「囲まれているのじゃ。」
「やっかいだな。」
「神の教えを」「神の教えを」神の教えを」「神の教えを~~
そこに、リスボンで顔見知りの船乗りがやってきた。
「いやー宣教師様、こいつらはちょっとアレなんで、アレなんですわ。」
「それはいけません。神の教えを正しく正確に神の教えをしなければ、」
「やーそれには及びません。ちゃんと私の方で神の教えを。ね?。」
「なるほど、それでは聖なる船乗りの神の教えに従いましょう。」
「神の教えを。」
「神の教えを」
少し、離れた場所に連れてこられた。
「やー久しぶりだな。こんなとこで会うなんてな。」
「久しぶりなのじゃ、前はビルバオじゃったか。」
「俺っちも流れ流れてこんなとこまで来たけどよ、お前さん方もたいがいだな。」
「船の行き先は潮まかせなのじゃ。」
「ところで、奴らはなんだ?」
「しーっ!大きな声じゃ言えねぇが、やつらはアレさ。」
「どれさ?」
「古十字絶対主義者よ」
「なんなのじゃ?」
古十字絶対主義者は、新十字の台頭で相対的に社会的立場が弱まった古十字教のなかでも狂信的に古十字教を熱烈に信仰しているヤバい集団である。、
もともと、ポルト国やスペイ国はアフリカ側からくる回教に対抗する立場であったため、熱心な信者が多かったのだが、一部の修道会がそれはそれは熱心に教皇に他宗教の殲滅を直訴し続けていた。
曰く「全ての人が古十字の教えを守らないと神の国は到来しない」。
教皇はそんな教えどこにも書いてないよと思いながらも、のらりくらりとかわし続けていたのだが、さすがに面倒くさくなってきた。ちょうど航海技術の発展によるアジアへの往来や新大陸発見が重なり、各国で海外に人員を派遣する必要が増えてきたので、めんどくさい奴らをポイするために、
「未開の地の人々に、正しい神の教えを伝えるのです。」と宣言した。
そして、現地では宣教師以外が全員困った状況になった。
「以上だ」
「やっかいだな。」
「困ったのじゃ。」
「幸い?現地の人間がある程度、教化したら奴らは先に進むんだが、、」
「何かあったのか?」
「この南アフリカ地域で教化がうまくいってない場所が一部あってな。そこがなんとかならないと、次の地域にいってくれないのさ。」
「妾達には全く一切かんけいのない話なのじゃ。」
「船に戻ってぴーちゃんにエサやらないとな。」
「待った待った!今回はちょいと腕っぷしの強い奴が必要なんだよ。」
「絶対にろくでもない厄介ごとなのじゃ。絶対にノーなのじゃ。」
「俺様は断れる男だ、他をあたりな。」
「うーむ。困ったなー。」
「ノーなのじゃ。」
「手伝わんぞ。」
「アフリカ大陸最強の偉大なる王が、我こそはという対戦相手を求めているんだが、、」
「なにっ!!」
「ダメなのじゃ。聞いてはダメなのじゃ!!」
「長槍で機関銃に勝った男が、男の中の男を探しているんだが、、、」
「それは行かねばなるまい。」
「あぁもう落ちてるのじゃ。。」
「いざゆかん。偉大なる王が戦いをはじめた地「ウルンディ」へ!!」




