4 ジブラルタル海峡
リスボンのいつもの大層立派な教会付きの孤児院
「目ぼしい孤児いないのじゃ。」
「何も孤児にこだわらなくてもいいんじゃないか?」
「初志貫徹なのじゃ。」
「広場にいるスリのおっさんに孤児になってもらうのはどうだ?」
「おっさんの親族さがすの面倒なのじゃ。」
「子羊たちよ」
「めぇ」
「めぇなのじゃ。」
「この街でオレンジが流行する兆しがみえています。」
「好感度の上がったえぬぴぃしぃのような事を言いだしたのじゃ。」
「つまり、柑橘類から発揮されるビタミンCが食品の酸化を防止させ、鮮度を保つということか。」
「なるほどなのじゃ。他の食品と一緒に運ぶとよさそうなのじゃ。」
「となると、次の目的地は、、」
「バレンシアじゃ!」
「錨をあげるのじゃ!!帆をたてるのじゃ!!」
「ごぶー!!」
「今回の交易品は「書物」なのじゃ。安心なのじゃ。」
「読んでも残るしな」
「船旅は退屈なのじゃ。ちょうどよいのじゃ。」
「そいつはどうかな?」
「のじゃ!」
そこにはなんと、まるで赤い髪をした海賊のような女が率いる「海峡の向い風海賊団」がいたのです。
「またでたのじゃ!」
「くくく、海では繰り返すのさ。波のようにね。」
そこにはなんと、一人称が「おいら」の前歯の長い少年がいたのです。
「おいらもいるっす!」
「国に帰るんだな。帰る場所があるんだろ。」
そこにはなんと、カサブランカの魚屋の店主の少年がいたのです。
「ら、らっしゃい。です。」
「のじゃ!?店はどうしたのじゃ?」
「やっぱり僕のような子供店主じゃタコ達になめられるんです。でもお姉ちゃんのもとで強くなって。胸を張って生きれるようにしたいんです。」
「お姉ちゃん!?ショタに「お姉ちゃん」と呼ばせとるのじゃ。破廉恥なのじゃ。」
「ま、まぁな(照)」
「まんざらでもないメスの顔しとるのじゃ!!」
そして、海戦に勝利し捕虜を手に入れた。
「こやつ、めもりーずの鉄の掟を忘れとるのじゃ。制裁が必要なのじゃ。ノータッチなのじゃ。」
「よくわからんが、どうせ解放するからいいだろ、ぽちっとな。」
「ちっ今回は油断した。覚えてろ。」
「次は負けないっす。」
「す、すみません、また来ます。」
「もう帰ってくんなよー。」
そして、船はジブラルタル海峡に入った。
海峡は狭く地形が複雑で、交通の要所の為、いつも混雑しているため、操船が困難で、今回の旅路の最大難所である。
「ごぶー。」
「こういう場所で待ち伏せされると困るのだけどな。」
「今回はすでに追い払ったのじゃ。大丈夫なのじゃ。」
「全く安心できないんだが、、、」
「積荷もすでに読んだのじゃ。積荷は無くならないものに限るのじゃ。」
「ごぶごぶーー!!」
「ほら来た」
「ちょこざいな海賊どもめ、成敗してくれるのじゃ!!」
「臨検でーす。ご協力下さーい。」
「軍なのじゃ。」
「何かあったのか?」
「はい。禁制品が輸出された可能性がありますでーす。」
「それは物騒だな。」
「こうして、皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ないでーす。」
「で、禁制品って何なんだ?」
「詳しくは言えないのですが、非実在少年に対する重大な犯罪が行われている可能性があるのでーす。」
「ぎくっ!のじゃ。」
「ん?何か知ってるのか?」
「何もしらんのじゃのじゃ。」
「そんなに汗かいて、どうしたんだ?体調悪いのか?」
「た、た、たぶん。体調悪いのじゃ。臨検は打ち切ってもらえんかの?」
「すいませーん。これも職務でーす。」
「まつのじゃ。ここに、金貨があるのじゃ。」
「、、、」
「、、、」
「妾達は何もみてないのじゃ。持って行ってもわからないのじゃ。」
「、、、」
「、、、」
「おい」
「のじゃのじゃ。妾は何もしらんのじゃ!!」
この後、非実在少年に対する重大な犯罪が見つかって、リスボンまで曳航された。




