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34 コンスタンティノープル

 トルク国首都「コンスタンティノープル」

 古来からヨーロピアとアジアを結ぶ交通の要所として栄えた。名前の由来は街を作ったローマ皇帝のコンスタンティヌスの街である。トルク国は「イスラマバード」と呼んでいる。


「ここは回教の国なのじゃ。」

「その割には十字教の会議が開かれるんだな。」


「回教の国とは言え、十字教社会との緩衝地の役割を期待されているのじゃ。」

「お互い戦争にならないように距離を置くための場所か。」

「なので、文化、法、宗教に対してかなり寛容な国なのじゃ。」

「ここでならマルセイユのおっさんのブイヤベースっぽいものも認められたのはずなのにな。」

「あれは世界中どこでもアクアパッツアなのじゃ。」


「トルコは古くからワインが作られていた地域の一つで、いまでも歴史ある特徴的なワインが数多く存在するのです。」

「お、おぬしは、、」

「そうです。私がワイン博士です。」

「トルコは温暖な海洋性気候でワインの生育に向いています。また、肥沃な地であったため、古代ローマ帝国はローマからここコンスタンティノープルに本拠地を移転したのです。」

「のじゃ?ローマはいまでもローマなのじゃ?」

「ぴー」

「ぴーちゃんは「私たちがローマだと思っているのは古代ローマ帝国が東西に分裂した後の西ローマ帝国をさしている」と言ってる。」

「ぴーちゃんは聡明じゃの。」


「へへっ、正当な古代ローマ帝国の正統な後継は東ローマ帝国だという意見があるんですぜ。」

「もう滅んでおるのに正統も後継もないのじゃ。」

「それで、飯を食ってる奴らもいるんでさ。」


「今回、自分たちがこの地に来たのもその為っすよね?」

「む、シラクサの若衆。とられたチェリーはもういいのか?」

「また一から育てるっす。」

「ブドウもサクランボも変わりませんですな。。」



 コンスタンティノープル、「ハギアソフィア大聖堂」


 何年かに一度開催される「十字教各派合同、教義再確認会議」は、正教会、古十字教会、新十字教会、その他諸派の有識者が集まって、それぞれの考えを話し合いお互いに尊重し合える部分を見つけ合う事が目的とされている。

 しかし長年の歴史の中で各教派がお互いの悪いところを指摘しある会になっており、その存在理由が怪しまれ存続の危機に陥っていた。

 特に最近勢力を増してきた新十字の代表は古い教派から教義とは関係のない嫌がらせまで受ける事態となっており、代表席に腐ったミカンが置いてあることもあった。

 新十字の代表は傷んだナスを置くことで対抗したが、このような児戯が行われる事自体、真面目で厳格な会議に対する冒涜であると強く抗議した。

 このように有名無実となりつつある会議であったが、ここ最近は各派閥から大いに注目されるようになっていた。


そのような会議が今始まる。

「お集りの皆さま。第何回目かわからない、十字教各派合同、教義再確認会議を開催します。」





 ~その後~


「たいへん面白かったのじゃ。w」

「あんなに笑えるなら、毎回聞きに来たいな。ww」


「偉い聖職者はいつもあのようなことばかり考えているのじゃ。」

「世も末だな。」

「まさに世紀末なのじゃ。」


「しかし、あのサンクトペテルブルクから勝手に船に乗ってきた若き司祭があんなに面白いとは思わなかったな。」

「あやつは真顔で正論しか言わんのじゃw」

「一人だけ石なげてたよなww」


「羊の群れに羊飼いを放った様な状態だったな。」

「ギリシアのおじいちゃん泣いていたのじゃw」

「恥も外聞もなかったなww」


「これからの船旅で若き司祭の顔を見るたびに笑う自信があるw」

「入場した瞬間から傍聴席は大盛り上がりだったのじゃw」

「前回も傍聴したかったな。」

「知ってれば絶対に来たのじゃ。。」


「これから他の司教座?ってのに議事録を配って回るんだろ?前回の議事録が残っているんじゃないか?」

「各地を回る楽しみが増えたのじゃ。」



 今回のここコンスタンティノープルで開催された「十字教各派合同、教義再確認会議」も無事に終わり参加者達は帰路についた。

 今回の会議でギリシア正教総大主教である年老いた偉いお爺ちゃんが発した「もう一度、まりあママのお腹の中から産まれ直ちたい。」発言は新旧正を問わず、数々の十字教諸派の紳士たちから絶大な指示を得て十字教の派閥を超えた一大勢力へとなっていくのであった。



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