33 アテネ
ギリシア国首都「アテネ」
ヨーロピア最南端バチカン半島の先にあるアテネは大変歴史のある都市として知られている。その名の由来はギリシア神話の女神「アテネ」からきており、ポセイドンとアテネがこの都市の守護神の座を巡って争った結果と言われている。
ギリシアの人々は後背に広がる豊かな田園と、眼前に広がる豊かな漁場からの過剰な食料供給があり、すなわち「働かなくても食っていける」。
人という動物はその存在コストがとても重いので「働く必要がなければ働かない」。
だから、今日もギリシアの人々は「仕事をしない」。もちろん、明日も。
仕事をしないギリシアの人は時間があるので考えた、「働かないのは、カッコ悪いのではないか」と。
なので、出来るだけカッコ良く見える事を考えることにした。
「私は何者なのか?」
「俺様は俺様だ」
「妾は妾様なのじゃ。」
「そのような事ではなく、「私がなぜあるのか?」を考えているのです。」
「そうです。私がワイン博士です。」
「自分は「シラクサ一家」の若衆っす。」
「本当にそうでしょうか?」
「俺様嘘つかない。」
「本当に?」
「む?」
「全ての事は本当か嘘かわからないのです。」
「のじゃ?」
「私が本当にここに存在するかどうかもわからないのです。」
「いやいるぜ。」
「目の前にいるのじゃ。」
「私が「私がここにいる」と思うことで私はここにいるのです。」
「思わなくてもいるのじゃ。」
「例えば暗い海の底で、目も見えず、音も聞こえない、匂いも感じない。そのような状況になった時、人は己を見失うのです。」
「大丈夫なのじゃ。そなたの溺死体は妾がちゃんと海の底から引き上げるのじゃ。」
「なんなら、いますぐにその首を切り落としてやってもいいぜ。」
「骸は考えないっす。」
「目に見えないものは確かにあるのです。例えば、ただのブドウを絞った液体がワインになるのは、目に見えない酵母が働いているからです。」
「目に見えない微生物もどきですら、ちゃんと働いているのじゃ。」
「貴様もちゃんと、入国審査官の仕事をしろ。今すぐだ!」
アテネについた俺様達は北イタリアのマフィア「ヴェネツィア一家」の息が入った入国審査官にのらりくらりと入国の許可をかわされていた。
「そ、それでは、ギリシアへの入国の理由を教えてください。」
「よくぞきいてくれたのじゃ。」
「アテネの人々の暮らしを善くするために、俺様が」
「妾達が」
「来てやったぜ!」「来たのじゃ!」
「つまり商用ですか?」
「完璧にきまったのにかわされたのじゃ。」
「ポーズの角度が甘かったか。。」
「一定以上の規模の商用の場合は事前の許可が必要です。」
「「シラクサ一家」が持ってる許可証が使えるはずっす。」
「くくくっ」
「なんすか?」
「「シラクサ一家」はいまごろ、都市国家「ヴェネツィア」公認マフィア「ヴェネツィア一家」傘下の「パレルモ一家」が雇った刺客「シチリアの猛る火山」に潰れされいる事でしょう。」
「あれは立派な「シチリアの猛る火山」だったぜ。」
「そうそう見ないレベルの立派さだったのじゃ。」
「く、親分やみんなが心配す。自分はシラクサに帰るっす!」
「馬鹿野郎!!」バシン!
「入国審査官が入国希望者をぶったのじゃ!」
「お前が帰ってどうにかなるのか?親分達はそんなに頼りにならないか?仲間を信用できないのか?」
「っ!!」
「お前に今できる事は、仲間を信じて旅を続けることだ。違うか?」
「違わないっす。。」
「判ればいいんだ判れば。」
「入国審査官どの」
「ん?」
「自分の大胸筋という海原に浮かぶ小さな二つのちぇりーをお望みですか?」
一人だけどこかに連れていかれたが、入国の許可はでた。




