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32 シラクサ


 大ロシヤ大帝国の「サンクトペテルブルク」から勝手に乗ってきた大ロシア大正教の若き司祭は、トルク国の「コンスタンティノープル」に用事があるらしい。


「ローマまでじゃなかったのか?」

「いえ、私ははじめから「4総大主教庁」すなわち「コンスタンティノーブル」「アンタキヤ」「エルサレム」「アレキサンドリア」が目的地でした。」

「海の果てなのじゃ。」

「まぁ東地中海は行ったことないからちょうどいいか。」

「未知への挑戦なのじゃ。」


 シチリア島東部都市「シラクサ」

 古くからシチリアの首都として栄えたが、度重なる各勢力からの略奪で島北部にある「パレルモ」に首都の座を奪われた。シチリアは地中海の中心にあり歴史上、数々の勢力がこの要所を支配しようとし、所属がコロコロと変わった歴史がある。


「いまは、特に大きな勢力に属してなく地元のマフィアが支配しているな。」

「イタリアンやくざなのじゃ。」

「イタリア半島の南に位置するシチリア島は地中海気候で、日照時間が長く、降水量も少なく火山活動によって産まれた島は水はけもよくブドウの生育に向いているのです。シチリアで多く栽培されている黒ブドウは濃い色のワインを産み出し、我々の視覚も楽しませてくれるのです。」

「お、お前は!?」

「そうです。私がワイン博士です。」


「このシチリアではワインに高い税がかけられたこともあり、密造密輸も秘密裏に行われています。その中で、他では見当たらない高価なヴィンテージワインが発見されたりすることも一つの楽しみであるといえるのです。」

「マフィアが力をもつわけだな。」

「ここに変な張り紙があるのじゃ。」


『懸賞金 俺様などと名乗る不貞の輩達を見かけたら、パレルモ一家まで一報ください。「妾もいるのじゃ」もいる可能性があります。』


「まるで、俺様のようだな。」

「妾もいるようじゃの。」

「世の中には似たような人間がいるもんだ。」

「まったくなのじゃ。」


 そこに、いかにもマフィアの下っ端の様なマフィアの下っ端がきた。

「あ!俺様みつけたぞ!!」

「む、俺様は俺様じゃないぞ。」

「人違いなのじゃ。」

「妾もいるのじゃもいるぞ!!」

「妾は妾もいるのじゃじゃないのじゃ。」

「ワイン博士もいるぞ!!」

「そうです。私がワイン博士です。」


 頭の悪そうなマフィアの下っ端の勘違いで追われることとなった。


 シラクサの路地裏。

「逃げ回るのも面倒になってきたのじゃ。」

「切るか?」

「おやつはランチを食べてからなのじゃ。」


 そこに、少しだけ賢そうな別のマフィアの下っ端っぽい男がきた。

「お客人。親分が呼んでるので来ていただけませんか?」

「のじゃ。。別勢力っぽいのがでたのじゃ。」

「フラグが立ったな。」

「「街のマフィアを殲滅しろ」イベントの開始なのじゃ!!」

「いえ、そんな物騒な話では、、、」

「まずは(テッペン)からだな。」

「親分とやらのところに案内するのじゃ!」

「へ、へい、、」


 シラクサ一家の本拠地

「シラクサの人々の暮らしを守るため、俺様が、」

「妾様が、」

「来てやったぜ!」「きたのじゃ!」


「、、、」

「これすごくいいな。」

「映えるのじゃ。今後も使っていくのじゃ。」


「ようこそお客人。私がシラクサ組を纏めさせていただいてる親分です。」

「そういうのいいから早く言え。」

「言うのじゃ。」


「我らは代々このシラクサにて人々のを支えることで身を立ててきましたが、昨今の情勢の変化で裏社会も海外の巨大組織に統合されざるをえなくなってきたのです。」

「ふむ。」

「どこも大変なのじゃ。」

「都市国家「ヴェネツィア」公認マフィア「ヴェネツィア一家」の台頭で、うちの若いのもだんだん馬鹿になって、もはやまともに話せるものは数える程しかいないのです。」

「のじゃ?」

「そうなのか?」

「いえ、あっしらはまともに話せます。」

「このままでは、歴史あるシラクサ一家も私の代で終わりだと悲観にくれておりましたら、西の海から大層立派な船に乗った猛々しい益荒男がやってきたではありませんか。」

「まぁな(照)」

「照れるのじゃ。」

「ここはひとつ、うちの若い者を連れて行ってやくれませんか。まだ見ぬ海へ。」

「ふ、愚問だな。」

「そなたの気持ちは受け取ったのじゃ。まかせるのじゃ。」


「おい、呼んで来い!」


 しばらくすると、なかなか立派なマフィアの男が入ってきた。


「こいつが例の?」

「なかなか立派な男なのじゃ。」


 すると、シラクサ一家の親分は、

「お、お前は!?」

「はい。私は都市国家「ヴェネツィア」が公認マフィア「ヴェネツィア」一家の下部組織「パレルモ一家」が送り込んだ刺客、人呼んで「シチリアの猛る火山」です。」

「「シチリアの猛る火山」がでたのじゃ。」

「なかなか立派な「シチリアの猛る火山」だな。」

「まるでエトナ山のような立派さだ。」

「ふ、照れますね」

「「シチリアの猛る火山」が来るなんて「シラクサ一家」もこれまでか、かくなる上は、お客人!ここは私たちが食い止めます!急いで船へ!!」

「委細承知。」

「急ぐのじゃ!」

「この「シチリアの猛る火山」を相手にいつまでもつかな?」


 俺様達が急いで船につくと、そこにはなかなか立派なマフィアの男がいた。

「自分が一緒に行く事になった「シラクサ一家」の若い衆っす。鳥のむね肉が好きです。」

「妾はもも肉のほうがすきじゃ。」

「手羽先も捨てがたいぜ。」


 こうして、新たな仲間を乗せて俺様達の旅は続くのであった。



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