31 バチカノ市国3
「俺様達の仲間が他人の家庭のいざこざに係わるって?」
「そんな事実はないのじゃ。」
「言ってやれ!えーっと、、」
「おほほ。」
「ワイン博士!!」
「言ってやるのじゃ!」
「ヘンザの女王」からは嫌な予感がしたので回避した。
「そうです、私がワイン博士です。」
「ガツンといってやるのじゃ。」
「皆さんがワインを口にするまでの間にたくさんの人の手がはいっているのです。ブドウを作る人、ブドウを絞る人、芯を取り除く人、白ワインの場合は皮もとります。樽に詰める人、寝かせる人、温度を管理する人、2次発酵が始まって、ワインになったら濾過します。単一銘柄でなければブレンドも必要です。香料や砂糖などで味の調整をする場合もありますです。そして瓶につめて、ラベルを貼ったら出荷です。
事前に決められた卸業者におろすのか、組合が一括で買い取るのか、行商人が買いに来るかもしれません。そこから馬車に乗るのか船に乗るのか街から街へ移動します。大きな商店から小さな酒屋へワインは人の手で運ばれてゆくのです。
決して、一人では出来ない事ですワインに係わるたくさんの人の手を通り過ぎてワインは私たちのもとに届くのです。
ワインを届ける手をどうか奪わないでください。私がワイン博士でした。」
どこかの夫婦の離婚調停の話と全く関係なかったのに、教皇や枢機卿達は感心した様子で聞き入っていた。
「よくわからないけどいい感じなのじゃ。」
「この調子でいくぜ!次は、えーと、、」
「おほほほ」
「ギャンブル狂いのおっさん!!まかせたぜ!」
「言ってやるのじゃ!」
また「ヘンザの女王」からは不穏な感じがしたので回避した。
「おれはわからんが、」
「わからんのじゃ。」
「女王国の船は良い。」
「ん?」
「重心が低い」
「のじゃ?」
「大西洋は揺れる」
「さっきから、なにいってるのじゃ?」
「ぴー!」
「ぴーちゃんは「昨今の火薬技術の向上により、火器の性能が大幅に上がった。今後もこの傾向は続いていくだろう。大砲は物理的な高さをよりも足場の安定のほうが重視されるようになると予想されるので、船首楼、船尾楼にてトップヘビー気味の今の船より、安定性を重視した「イギリ女王国」の軍艦のほうが攻撃力が高くなる。また、重心が下がることによって操舵性も向上し船航能力も向上すると思われる。」と言っている。」
「ふむ。かしこい鳥ですな。」
「そうなのじゃ。ぴーちゃんはお利口さんなのじゃ。」
その後、何か言いたげな「ヘンザの女王」を黙らせて、貴族の坊ちゃまがポルトガ国の現状と今後の展望を語り、謎の男「008」が補足した。
「う〇この話にならなくてよかったのじゃ。」
「今日は賢いほうの坊ちゃんだったな。」
「ふむ。とても貴重な話をきかせていただきました。」
すると一人の枢機卿が、
「スペイ王国の利益の為でなく社会の安定の為に、現女王を廃し安寧を取り戻すべきです。」
「貴卿、いまはその話はよいのでは?」
「このままではなし崩しで無かった事になってしまうではありませんか!」
「よくわからんのじゃが、結局のところ本人同士でやりあうしかないのじゃ」
「ふむ。然り。」
「ですな。」「同感です。」
「おーほほほほ。さすがですわ。」
「ふむ。古十字教は勝手に婚姻を無かった事にして、こちらの話をいっさい聞こうとしない男に、絶縁宣言をつきつけるとします。」
「な!!」
「のじゃ?」
「また、その行為を正当化した「男の新しい女」と「主教」も同様にします。」
「まぁ妥当なのじゃ?」
「男はすでに亡くなっているので権利を争っている「新しい女の娘」と「先の嫁の娘」には本人同士でやりあえる場所を用意します。」
「そっ!それは!!」
「主体は「先の嫁の娘」で古十字教は決着をつけれる場所を許可するのみとします。」
「勝てば戴冠を認めていただけるのですか?」
「ふむ。王権はその地に住まう信徒の代表者足りえると判断されたものに追認します。」
「むぅ、、わるくはないが、、、」
「決定は文章で追って通知します。本日は以上。」
後日、スペイ国がイギリ女王国連邦に戦争を仕掛ける事となった。




