3 カサブランカ
アフリカ大陸モロッコの都市カサブランカ
「さすがに気障な男が多いな」
「ボギーはもういないのじゃ」
「スラムの規模はそこそこってとこなのじゃ。」
「政府の難民政策が効をあげたな。」
「この様子だと、ここの孤児院には期待できそうにないの。」
「俺様の仲間となると知性が求められるからな。」
「やっぱりリスボンの孤児院が一番なのじゃ。」
「ま、寄付だけしてくか」
「のじゃ」
特に用事もなかったので、交易品を仕入れる事にした。
「ここは羊毛か、オリーブじゃの」
「いや、俺様に腹案がある。」
カサブランカ近郊の台所として栄える「タコん棚商店街」ここでは特産の魚介類を扱う商店が密集し、カサブランカの人気観光スポットとして人々の注目を集めている。
「すごいのじゃ。タコがたくさんいるのじゃ。」
「タコ野郎が道を普通に歩いていやがるぜ。」
「タコは賢いからの、箱に入れたくらいじゃ、自分で逃げだすのじゃ。」
魚屋の小僧が逃げたタコをこん棒でぶって連れ帰る。小僧はひと仕事を終え得意気に大きく胸を張った。
「あぁなってしまうとタコも憐れじゃの。」
「タコ焼き食うか?」
「のじゃ!怒!」
「ん?」
「玉子焼きじゃ!」
「ん?」
「あれはタコ焼きじゃなくて、玉子焼きなのじゃ!」
「一緒だろ?」
「!全然違うのじゃ!生地には玉子と出汁がはいっているのじゃ!!ソースではなく出汁につけて食べるのじゃ!!」
「タコ焼きも出汁はいってるぜ、卵も。」
「のじゃーーー!!怒怒怒」
玉子焼き食べて落ち着いた。
「熱いのじゃ。うまいのじゃ。もちゃもちゃ」
「さーて買い物でもするか。おい!小僧」
「らっしゃい。です。」
「干物でも買うのかの?」
「おいおい、せっかくここまで着といて、それはないだろ。」
「でも、生ものは長期の航海に耐えんのじゃ。タコは足がはやいしの。」
「その足の速さを買うのさ」
「のじゃ?」
「おい小僧!俺様達の船の船員になりやがれ!!」
「ぼ、僕ですか!?」
「さっきのタコを捕まえた手腕みせてもらったぜ。俺様は貴様が欲しい。」
「ぼ、ぼくは、、」
「こちらで、しっかり育てるから大丈夫なのじゃ。」
「将来の幹部候補と考えている。」
「三食昼寝付きじゃ。」
小僧は怯えながらも勇気をふり絞るように大きく胸を張って言った。
「ぼ、僕は、この店の店主なので行けません。」
一応、南アのヨハネスブルクを目指してます。




