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<9>

「どこへ行くんです?」

「とにかく行こうと言ったのは鴫田(しぎた)、お前じゃないかっ!」

「あっ! でした…」

 鴫田は頷き、身を縮めた。

「だろっ! まあ、いい。民家が見えるところまで行こう。そこで()けば、何か分かるだろう…」

「はい…」

 覆面パトは青梅市を抜け、ひた走った。ただ、走ってはいるものの、行く宛のない放浪車だった。^^

「代り映えしない景色ですね…」

「それにしても青梅街道は続くな…」

「ええ、青梅街道ですから…」

 覆面パト内の二人の会話は続いた。

「…口さん、疲れないですか?」

「馬鹿野郎! もう十分、疲れてる…」

「だったら、そこいらで変わりましょうか?」

 鴫田は暗に、運転の交代を促した。

「ああ、そうしてくれるか…。少し目が疲れた…」

 口橋は否定しなかった。なんだ、ほんとに疲れてんのか、この親父…と、鴫田は口橋の老化を感じた。そして、俺は若いぞ…と、口橋を横目で見ながら意味不明な優越感を感じた。^^

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