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<7>

「そ、その異星人とやらは、また現れるんですか?」

「そこまでは…。私も人の子ですからのう…」

「ええ、それは確かに…」

 口橋は、そんなことは当たり前だろっ! と一瞬、言おうとしたが、口にするのが(はばか)られ、思わず唾を飲み込んだ。

「では、これで…。お伝えしたいことは、ぜぇ~~んぶ、お話ししましたですじゃ…」

 老婆はそう言うと、椅子からのっそりと立ち上がった。

「ま、待って下さい! まだ、お()きしたいことがございますので…」

「何ですかいのう? 私ゃ、こう見えて、結構、忙しいもんでして…」

 老婆は、ノッソリと椅子へ腰を下ろした。

「あの…その異星人とは、いつでもコンタクトを取れるんですか?」

「フフフ…結構、目はいい方ですじゃ。コンタクトなんぞ()めとりゃせんですが…」

 口橋は、そのコンタクトじゃないっ! と言いそうになり、また唾を飲み込んだ。^^

「ははは…お婆さん。接触する機会のコンタクトですよ」

「こう見えても祈祷師の端くれですじゃ。そんなことは容易(たやす)いことです」

「そうですか…」

「また、何ぞありましたら、(いおり)までお立ち寄り下せぇまし…」

 老婆は、ふたたび椅子からのっそりと立ち上がると、「オオォ…ッ、呼んでおる、呼んでおる…」と意味不明な言葉を発し、面会室を出ていった。^^

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